2.「学ぶ力」とは?
●「学び上手の3ランク」(初級・中級・上級)
「学び上手」には、3つの「ランク(等級)」があると考えられます。
「初級」「中級」「上級」の3つです。 ◎「初級ランク」の学び上手
学び上手の「初級ランク」は、自分の「型」を見つけた人です。
仕事を進めるにあたって、自分なりの「成功パターン」を
確立している人が、「初級ランク」です。
営業だったら、お客様と面談し受注につなげられる。
営業として成果を出すための自分なりのパターン(型)をもっている人です。
これは、「失敗学」の畑村洋太郎工学院大学教授の言う「定式」にもつながります。
畑村さんは、著書「失敗を生かす仕事術」の中で、
“定式とはこうすれば上手くいくというやり方”
“定式がなければ日常の仕事をしていくにもすべて手探り状態で行わないといけません。
これでは仕事が上手くいくはずがありません。”と述べています。
この「定式」つまり自分の仕事における「成功パターン」「型」を、
見つけ出し自分のものとすることが、まず「初級ランク」の学び上手に求められます。
逆に初級ランクに達しない「学び下手」は、
この「型」が見つからない人です。
なかなか自分なりの「成功パターン」が見つけられず、
自分ひとりで仕事が回せない。
常に、先輩や上司がついていないと仕事ができない。
先ほどの営業の例だと、自分ひとりで訪問しても受注できない。
かならず上司に同行してもらわないといけない。
こういう「学び下手」を、周囲は信頼してくれません。
ですから、仕事も任せてもらえず、一人前として認めてもらえないのです。 ◎「中級ランク」の学び上手
学び上手の「中級ランク」は、他人の「型」から吸収できる人です。
「初級ランク」を満たしている訳ですから、既に自分なりの
「型」「成功パターン」は持っています。
自分だったら、ある程度こうやれば仕事は上手くいく、
という「定式」をもっているわけです。
しかし、「中級ランク」の学び上手は、
現状の自分の「型」に甘んじていません。
他の人のやり方で良い点があれば、どんどん取り入れようとします。
自分の型あるいは「軸」をしっかりさせた上で、
他人の「型」から学んでいきます。
つまり柔軟性があるということです。
例えば、企画という仕事をしていて、自分なりの企画発想、
企画遂行の成功パターンをもっていたとしても、
一緒に仕事をする同僚や先輩、他社の企画担当者や取引先の「やり方」を見て、
それらからも上手に吸収し、自分の「幅」を広げていく。
いわば、「アメーバ」のように柔らかい発想とすばやい行動が、
「中級ランク」の学び上手です。
それに対して、「中級ランク」の学び下手は、
自分の「型」にこだわります。
他の人のやり方や考え方を認められず、硬直しているのです。
前述の畑村さんは次のように、この「中級ランク」の学び下手を表現しています。
“自分が経験で得た知識にとらわれて、柔軟な発想ができなくなっている(中略)
私はこれを「偽ベテラン」と呼んでいます。”
仕事はある程度できるが、それ以上の成長が見込めない人。
逆に、これから伸びてくる若い人たちの目を摘み取ってしまう恐れがある人。
それが「中級ランク」の学び下手です。 ◎「上級ランク」の学び上手
学び上手の「上級ランク」は、他人を活かしている人です。
自分なりの「型」も持ち、かつ様々なやり方も吸収し、
変化に対応できる柔軟性がある。
しかし、ここまで見てきた「初級・中級ランク」が
個人の能力依存だとするならば、「上級ランク」は、
他人の能力を上手に活用できる人です。
自分の能力の幅も理解している。
その上で、周囲の仲間や後輩、同僚の力を引き出し、
彼らに動いてもらう。
自分だけで、全部の仕事をしようとするのではなく、
他人の力を活用する。それが、「上級ランク」の学び上手です。
「上級ランク」にまで来た「学び下手」は、いわゆる「できる人」です。
(有)ドリームコーチ・ドットコム代表取締役の吉田典生さんの著書
「なぜ、できる人はできる人を育てられないのか?」には、
「できる人」が他人を上手く活用できていない事例が数多く出てきます。
「上級ランク」の学び下手は、「中級ランク」まで満たしている訳ですから、
周囲のやり方や考え方から学ぶ柔軟性は持っています。
ところが、彼らはなまじ優秀で「できる人」であるため、
全て自分でやろうとする傾向があります。
つまり他人を信頼し、他人に任せることができないのです。
自分だけの力には限界があります。
周りの人に協力してもらうことで、自分ひとりでは
考え付かなかったようなことができるのが、仕事をするおもしろさの一つです。
その可能性を放棄してしまっているのが、「上級ランク」の学び下手なのです。 ここまで、学び上手の3つのランク「初級」「中級」「上級」を確認してきました。
あなたが新しい仕事につく新入社員の方や転職者の方であるならば、
まずは、「初級ランク」の学び上手を目指してみてはいかがでしょうか。
そのためには、「学びスキル:7つの行動」を使い、
自分自身の「PDCA」が回せるようになることです。
「PDCA」を回すことができれば、それを通して自分なりの
仕事の「型」「成功パターン」を見つけていくことができます。
その上で、更に上のランクを目指していきましょう!
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投稿者:関根雅泰
7.書籍「仕事の教え方」
4冊目となる書籍「仕事の教え方」が、
いよいよ来週から発売されます!
(日本能率協会 編集担当の桑田篤さん、ありがとうございました!)
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投稿者:関根雅泰
7.書籍「仕事の教え方」
4冊目となる書籍「仕事の教え方」が、
いよいよ来週から発売されます!
(日本能率協会 編集担当の桑田篤さん、ありがとうございました!)
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子供の教育
●地域と学校のかかわり
07年2月12日 日経新聞 朝刊で、
足立区立五反野小での取り組みが紹介されていました。
・住民、保護者が「授業診断」を行っている。
・春と秋の学校公開週間中に、自由に学校に来て授業を参観し、評価シートに記入する。
・12の評価項目「学習意欲を引き出す工夫」「児童の様子」など五段階で評価する。
・500枚以上集まるデータを「開かれた学校づくり協議会」が集計する。
・各教師の実名が公開され、それをもとに意見交換を行う。
・授業診断のねらいは、教師の合否判断ではなく、教師力の向上である。
非常に興味深い取り組みですね。
私は、公立小中学校での教育課題の解決は、
地域社会との連携にあるのではないかと考えています。
まずは自分の足元、地元寄居に関わっていきます。
=============================
●多様な人間との出会い
同じ日(2月12日)の朝日新聞では
「犯罪の稚拙化」に関して、
河合幹雄 法社会学教授の話が出ていました。
・犯罪の稚拙化、限度を知らない行動の原因は
「止める少年の不在」が指摘できる。
・同じような社会階層の同じような子供たちという
同質集団の病理。
・稚拙な若者を正すというよりも、
たくましい若者を育てるためにはどうしたらよいかを考えたい。
・多様な人物と出会った経験こそ人間形成の基盤となり、
たくましさを与えてくれる。
・とりわけ、年長者と出会い、良いことも悪いことも
教えられる経験こそ大切と考えられる。
世の中には色んな人がいる。
異質性を子供たちに理解させることが大切なのかも知れませんね。
私個人の話になりますが、私がアメリカの大学に留学し
人類学(Anthropology)を学んで得た
一番大きかったものは、
「人それぞれ様々な価値観がある」という気づきでした。
アメリカ人の教授(Shan Winn先生)は、ことあるごとに
「世の中には色んな考え方があるよ。
(アメリカ人の考え方が一番正しいわけではないよ)」
ということを、私達学生に伝えていました。
先進国、発展途上国。
白人、黒人、黄色人種。
正義、悪。
経済的“成功”者、社会的弱者。
「簡単にラベルづけすれば、人生はラクかもしれないけど、
世の中そんなに単純じゃないよ。」
「異質なものがある、複雑で混沌としているからこそいい。
皆が同じになる方が怖い。」
そういうことを、身をもって教えてくれたのは、この先生でした。
話がずれたかもしれませんが、
世の中に存在する多様な人間との出会いの場を
子供たちには作ってあげたいと思っています。
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投稿者:関根雅泰
書籍「営業で役立つコミュニケーションのポイント」
●営業セミナーの撮影
06年12月に発売された「営業に役立つコミュニケーションのポイント」
この本の一部を元にして作ったセミナーの撮影をしてきました。 お世話になっている(株)ブレーンさんからのご依頼で、
ウェブ上とDVDで見られる「オンデマンド 営業セミナー」という企画です。
プロのカメラマンとディレクターの指示に従い、
私がセミナー講師として、カメラに語りかけます。
ウェブやDVDのセミナーとはいえ、ただ見ているだけでは
おもしろくないので、ここでも参加型の手法を取り入れました。
カメラに向かって
「それでは、ここで話し合ってみてください。どうぞ!」
とやるのは恥ずかしかったですが(笑)
一人で参加型講師を演じました。
ウェブ版は、30分ほど。
DVD版は、おまけ画像がついて、45分ほどの内容になります。
テーマは
「もう一度見直そう!営業の基本:
お客様へのアプローチ(信頼構築編)」
警戒心が高いお客さまにどのようにアプローチしていけばよいのかを
解説した内容です。
DVD版では、私が営業役をやり、実際の面談場面を再現した
ドラマシーンも入っています。
発売時期等については、またおってご案内します。
続きを読む
投稿者:関根雅泰
書籍「営業で役立つコミュニケーションのポイント」
●営業セミナーの撮影
06年12月に発売された「営業に役立つコミュニケーションのポイント」
この本の一部を元にして作ったセミナーの撮影をしてきました。 お世話になっている(株)ブレーンさんからのご依頼で、
ウェブ上とDVDで見られる「オンデマンド 営業セミナー」という企画です。
プロのカメラマンとディレクターの指示に従い、
私がセミナー講師として、カメラに語りかけます。
ウェブやDVDのセミナーとはいえ、ただ見ているだけでは
おもしろくないので、ここでも参加型の手法を取り入れました。
カメラに向かって
「それでは、ここで話し合ってみてください。どうぞ!」
とやるのは恥ずかしかったですが(笑)
一人で参加型講師を演じました。
ウェブ版は、30分ほど。
DVD版は、おまけ画像がついて、45分ほどの内容になります。
テーマは
「もう一度見直そう!営業の基本:
お客様へのアプローチ(信頼構築編)」
警戒心が高いお客さまにどのようにアプローチしていけばよいのかを
解説した内容です。
DVD版では、私が営業役をやり、実際の面談場面を再現した
ドラマシーンも入っています。
発売時期等については、またおってご案内します。
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7.書籍「仕事の教え方」
4冊目となる「仕事の教え方」(日本能率協会マネジメントセンター)
最終ゲラが上がってきました。
いい感じで仕上がっています。
(編集担当の桑田篤さん、ありがとうございます!さすがです!)
予約販売も始まりました。
配本予定日は、2月23日(金)です。
全国の書店には、3月2日(金)には置かれると思います。
楽しみです!
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4820716972/
続きを読む
投稿者:関根雅泰
7.書籍「仕事の教え方」
4冊目となる「仕事の教え方」(日本能率協会マネジメントセンター)
最終ゲラが上がってきました。
いい感じで仕上がっています。
(編集担当の桑田篤さん、ありがとうございます!さすがです!)
予約販売も始まりました。
配本予定日は、2月23日(金)です。
全国の書店には、3月2日(金)には置かれると思います。
楽しみです!
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4820716972/
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セミナー講師の方からの質問
07年1月23日に日経ビジネススクールさんで実施したセミナー
「なぜ新入社員研修は現場に反映されないか?」にご参加された
社内講師の方から、下記ご質問を頂戴しました。
=======================================================
●ご参加者から頂戴したメール
関根雅泰様
おはようございます。
さて、昨日は大変有意義なセミナーに参加させていただき、誠に
ありがとうございました。
早速、「教え上手になる!」と「企業内人材育成入門」をアマゾン
にて手配した次第です。到着が楽しみです。
現在抱える悩みとして、昨日の参加者の方の目的にもございました
が、100名を超える参加者の場合の研修の進め方に今ひとつ自信
が持てない状況です。
私どもの場合は、先方に出向き、研修を実施するという、
所謂「社外講師」の立場となります。
しかも、通常は、講師1名で研修を実施しておりますので、
お手伝いも担当者にお願いする程度となります。
研修の進め方は、たとえば、挨拶のロープレを実施する場合、全員
で練習し、その後グループ内で練習、グループ内で代表選手を選出し、
全員の前で実習していただくような手法を取っております。
大勢の場合、往々にして遊んでしまう新人が出て来やすいので、
なるべく全員参加の実習等を取り入れてはおりますが、どのような
手法が良いのか毎年悩んでおります。
しかも、新人さん達は、自分の子供と同年齢ということもあり、まさ
に「Pedagogy」に陥りやすい状況です。
関根先生のご本を読めば、掲載されていらっしゃるというお話でした
が、何かヒントでも頂ければ幸いでございます。
朝から長々とメールをしてしまい申し訳ございませんでした。
今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。
ますます寒さが厳しくなりますので、お身体にはくれぐれもご自愛く
ださいませ。
=======================================================
●関根からの返信
○様、
メールありがとうございます。関根です。
こちらこそ先日のセミナーではありがとうございました。
> 早速、「教え上手になる!」と「企業内人材育成入門」をアマゾン
> にて手配した次第です。到着が楽しみです。
そうですかー!ありがとうございます。
>100名を超える参加者の場合の研修の進め方に今ひとつ自信
> が持てない状況です。
そうですよね。
実際、100名以上の参加者への参加型セミナーを、
アシスタント無しでやるのは厳しいと思います。
(どうしても目が届かなくなりますからね。)
> 研修の進め方は、たとえば、挨拶のロープレを実施する場合、全員
> で練習し、その後グループ内で練習、グループ内で代表選手を選出し、
> 全員の前で実習していただくような手法を取っております。
よろしいと思いますよ。さすがですね。
> 大勢の場合、往々にして遊んでしまう新人が出て来やすいので、
> なるべく全員参加の実習等を取り入れてはおりますが、どのような
> 手法が良いのか毎年悩んでおります。
毎年の試行錯誤ですよね。お気持ちはよく分かります。
既にやっていらっしゃると思いますが、大勢の参加者がいて、
しかもアシスタントがいない場合に、
私が気をつけている点を、2点お伝えします。
1)なるべく動き回る
前にだけ立って話をするのではなく、なるべく参加者の中に入って
研修を進めます。
(後ろの方とか、横とか、色んな場所で話します。)
そうすると「講師の目が届かない」と思ってサボる参加者もいなくなりますし、
講師の一生懸命さが伝わって参加者も一生懸命参加してくれます。
(会場の中を走り回って、研修をやっているような雰囲気ですかね。)
2)参加者の中にアシスタントを作る
敬語や挨拶の練習で、○さんと同じような要領で、代表者を作り出します。
その代表者に、数名のグループでのリーダー役をお願いし、
彼らに練習方法を考えさせ運営させます。
その間、講師は休めますし、彼らのやり方を見ていると、
意外なヒントが得られたりします。
以上です。ご参考になれば幸いです。
どうもありがとうございました。
=======================================================
●ご質問くださった参加者の方からのご返信
関根先生へ
おはようございます。
お忙しい中、早々にアドバイスを賜り誠にありがとうございました。
>参加者の中にアシスタントを作る
>敬語や挨拶の練習で、代表者を作り出します。
>その代表者に、数名のグループでのリーダー役をお願いし、
>彼らに練習方法を考えさせ運営させます。
>その間、講師は休めますし、彼らのやり方を見ていると、
>意外なヒントが得られたりします。
このアドバイスは、目から鱗状態でした。
自分がその場をコントロールしなければ、という気持ちが大変強く
支配されていることに気づきました。
と同時に「子供」としての見方をしていたのだと思います。
今後は「大人」として接していかなければと改めて痛感しました。
本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
今後も何卒宜しくご指導の程お願い申し上げます。
最近、インフルエンザや風邪が猛威を振るっておりますので、
くれぐれもお身体にはご自愛くださいませ。
=======================================================
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セミナー講師の方からの質問
07年1月23日に日経ビジネススクールさんで実施したセミナー
「なぜ新入社員研修は現場に反映されないか?」にご参加された
社内講師の方から、下記ご質問を頂戴しました。
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●ご参加者から頂戴したメール
関根雅泰様
おはようございます。
さて、昨日は大変有意義なセミナーに参加させていただき、誠に
ありがとうございました。
早速、「教え上手になる!」と「企業内人材育成入門」をアマゾン
にて手配した次第です。到着が楽しみです。
現在抱える悩みとして、昨日の参加者の方の目的にもございました
が、100名を超える参加者の場合の研修の進め方に今ひとつ自信
が持てない状況です。
私どもの場合は、先方に出向き、研修を実施するという、
所謂「社外講師」の立場となります。
しかも、通常は、講師1名で研修を実施しておりますので、
お手伝いも担当者にお願いする程度となります。
研修の進め方は、たとえば、挨拶のロープレを実施する場合、全員
で練習し、その後グループ内で練習、グループ内で代表選手を選出し、
全員の前で実習していただくような手法を取っております。
大勢の場合、往々にして遊んでしまう新人が出て来やすいので、
なるべく全員参加の実習等を取り入れてはおりますが、どのような
手法が良いのか毎年悩んでおります。
しかも、新人さん達は、自分の子供と同年齢ということもあり、まさ
に「Pedagogy」に陥りやすい状況です。
関根先生のご本を読めば、掲載されていらっしゃるというお話でした
が、何かヒントでも頂ければ幸いでございます。
朝から長々とメールをしてしまい申し訳ございませんでした。
今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。
ますます寒さが厳しくなりますので、お身体にはくれぐれもご自愛く
ださいませ。
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●関根からの返信
○様、
メールありがとうございます。関根です。
こちらこそ先日のセミナーではありがとうございました。
> 早速、「教え上手になる!」と「企業内人材育成入門」をアマゾン
> にて手配した次第です。到着が楽しみです。
そうですかー!ありがとうございます。
>100名を超える参加者の場合の研修の進め方に今ひとつ自信
> が持てない状況です。
そうですよね。
実際、100名以上の参加者への参加型セミナーを、
アシスタント無しでやるのは厳しいと思います。
(どうしても目が届かなくなりますからね。)
> 研修の進め方は、たとえば、挨拶のロープレを実施する場合、全員
> で練習し、その後グループ内で練習、グループ内で代表選手を選出し、
> 全員の前で実習していただくような手法を取っております。
よろしいと思いますよ。さすがですね。
> 大勢の場合、往々にして遊んでしまう新人が出て来やすいので、
> なるべく全員参加の実習等を取り入れてはおりますが、どのような
> 手法が良いのか毎年悩んでおります。
毎年の試行錯誤ですよね。お気持ちはよく分かります。
既にやっていらっしゃると思いますが、大勢の参加者がいて、
しかもアシスタントがいない場合に、
私が気をつけている点を、2点お伝えします。
1)なるべく動き回る
前にだけ立って話をするのではなく、なるべく参加者の中に入って
研修を進めます。
(後ろの方とか、横とか、色んな場所で話します。)
そうすると「講師の目が届かない」と思ってサボる参加者もいなくなりますし、
講師の一生懸命さが伝わって参加者も一生懸命参加してくれます。
(会場の中を走り回って、研修をやっているような雰囲気ですかね。)
2)参加者の中にアシスタントを作る
敬語や挨拶の練習で、○さんと同じような要領で、代表者を作り出します。
その代表者に、数名のグループでのリーダー役をお願いし、
彼らに練習方法を考えさせ運営させます。
その間、講師は休めますし、彼らのやり方を見ていると、
意外なヒントが得られたりします。
以上です。ご参考になれば幸いです。
どうもありがとうございました。
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●ご質問くださった参加者の方からのご返信
関根先生へ
おはようございます。
お忙しい中、早々にアドバイスを賜り誠にありがとうございました。
>参加者の中にアシスタントを作る
>敬語や挨拶の練習で、代表者を作り出します。
>その代表者に、数名のグループでのリーダー役をお願いし、
>彼らに練習方法を考えさせ運営させます。
>その間、講師は休めますし、彼らのやり方を見ていると、
>意外なヒントが得られたりします。
このアドバイスは、目から鱗状態でした。
自分がその場をコントロールしなければ、という気持ちが大変強く
支配されていることに気づきました。
と同時に「子供」としての見方をしていたのだと思います。
今後は「大人」として接していかなければと改めて痛感しました。
本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
今後も何卒宜しくご指導の程お願い申し上げます。
最近、インフルエンザや風邪が猛威を振るっておりますので、
くれぐれもお身体にはご自愛くださいませ。
=======================================================
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