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2008年07月30日

OJT担当が周囲を巻き込んで新人を指導育成している事例

08年3〜7月の間、600名近い参加者と「OJT研修」で

触れてきた中で、彼ら指導員が「周囲を巻き込んで」

新人を指導育成している様々な事例が見つかりました。


そのいくつかをご紹介します。


新人育成を担当するOJT指導員が「苦労していること」の中に、

・時間がない
 (自分の業務が忙しく、新人を指導する時間をとれない)

・教えられない
 (自分の業務分野とは違うことを新人に教えなくてはいけないこともある)

といったものが多くあがります。


その打開策として、OJT指導員の方が「工夫していること」の一つが、

「周囲の力を借りる」ことです。


その具体的な例を、いくつかご紹介します。

1)育成スケジュール


ある会社のOJT指導員(女性)は、「月間の育成スケジュール」をエクセルで

作っていました。


導入研修終了後の配属直後から3か月分ほど作るそうです。


・月曜日の午前中は、○○さんが、〜について教える。
 午後は、OJT指導員の活動に同行する。 など


OJT指導員が研修や会議で不在の時も、新人を一人にしないように、

教えてくれる人を周囲から募っておくそうです。

2)教育ノート


ある会社のOJT指導員(男性)は、新人が「何をどこまで学んでいるのか」を

職場全体で共有するために「教育ノート」を活用しています。


新人に日々の感想を書かせるのではなく、

「何を学んだのか」「わからない言葉は何か」「質問事項」などを書かせるそうです。


それを、自分だけでなく職場メンバーも見ることで、

新人の理解度が把握でき、教えやすくなるそうです。

3)「新人の仕事募集!」メール


あるメーカーのOJT指導員(男性)は、新人に与える仕事がなくなってしまい

困ったそうです。


新人の技術レベルで任せられる仕事は少ない。

かといって放置したり、雑務ばかりでは、新人も意欲が下がる。


そこで、職場や他部署の知り合いに、「新人に与える仕事募集!」のメールを

出したそうです。


すると、何人かの方が新人に与える仕事を出してくれたそうです。


後でわかったのは、周囲も実は遠慮していたということです。


「OJT指導員がいるから、勝手に仕事をやらせるわけにもいかないし」


OJT指導員から周囲に協力を求めれば、
周囲も新人に関わりやすくなるというわけですね。


4)「武者修行」


ある会社では、新人育成の一環として、他工場やグループ会社に、

1週間ほど「武者修行」に出します。


OJT指導員がいる一部署だけでなく、色んなところを回ることで、

新人の成長を促しているそうです。


そのOJT指導員の方いわく

「この会社では顔が売れている方が仕事が進む」

「新人の顔を売るために、私の人脈を生かす」


新人に武者修行させられるのは、OJT指導員自身が人脈をもっているから。


人脈のないOJT指導員の下につくと、新人は苦労するかもしれませんね。

以上「新人育成に周囲を巻き込んでいる」事例のいくつかをご紹介しました。

2008年07月21日

後輩育成で意識していること


「後輩育成」に関して、お客様から届いたメールです。


掲載許可を頂戴しましたので、
後輩指導の一事例としてご紹介します。

===

●外資系金融機関勤務 S様


ラーンウェル 関根様

お世話になっております。

毎回ご丁寧に情報提供いただき、ありがとうございます。


お役にたてるかどうかわかりませんが、後輩の育成について
最近気づいたことがあります。


まだあまり人間関係ができていない時期の後輩に対しては、
私は極力口頭で指摘せず、態度で示すようにしています。

具体的には、

・電話は私が一番早く取る、
・社内便は気がついた都度私が集荷場所にもっていく、
 (一番後輩の社員が集荷場所から到着便を取ってくるのが常なのですが)
・後輩社員が忘れていた場合は「私が欲しいものがあったので」と言って
 自分で取りに行く、・・という具合に。

この方法は、かなり年次がはなれた人がやると効果的です。

「自分がやらなかったからあの人にさせてしまた」という自責の念から
その人を動かすことができます。

人間関係ができれば、アプローチのしかたがわかるので
上手く伝えることができるのですが人間関係が浅いうちは、
「ただの口うるさい先輩」になってしまいがちです。

それから、私は
「賢者は愚者からも学ぶが愚者は賢者からも学ばない」ということ、
「常に謙虚でいないと大切な情報を撮り損ねるぞ」ということ、
「組織で自分の演じる役割を読み取って組織が望むように自分を演じなさい」
ということを教えます。

常に謙虚にアンテナを張っていれば、新入社員からも学ぶことができます。

業者さんは明日のお客様、業者さんに尊大な態度をとる人は
その人の品位を疑います。

自分がクライアントの場合は自分を卑下する必要はありませんが、
偉そうにする必要もありません。

私はゴミを回収してくださる業者さんに対していつも
「ありがとうございます」と声に出して言います。
(先輩がそうしていれば後輩も真似するようになりますよ。)

会社と会社のお付き合いですからそれくらいの言葉は必要ですよね。


それから、仕事をまかされるようになったから、
事実上実務責任者になったからといって生意気に振舞ってみたり
「上から目線」になったりするのは組織の和を乱しますし、

後輩からは「話しにくい人」
先輩や上司からは「扱いにくい人」になってしまい、正直な情報がとれません。


芸術家でない限り、一人で大きな仕事はできませんから
常に仕事を一緒にする人は「協力してくれる人」という考え方をしています。


とりとめもなくつづってしまいましたが結構成功している例なので
ご紹介いたしました。

===

(Sさん、ありがとうございます!とても参考になります!)

2008年07月12日

日経ビジネススクール「新入社員・若手社員(OJT)指導スキル研修」


08年7月11日(金) 日経ビジネススクールさんで、6回目の開催となる

「新入社員・若手社員(OJT)指導スキル研修」が実施されました。

今回も30名ほどのビジネスパーソンにご参加いただきました。


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真剣な参加者。


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頭に何か立てている講師。


研修終了後の参加者の声です。

【アンケート結果より許可を得て抜粋】


●学んだこと・気づいたこと

・OJTを一人で抱え込まないこと
 教育の計画の立て方

・新人教育のコツや、他の人の意見を聞くことができた。

・教育の方法は多種多様で1つではない。

・自分の成長も重要である。

・教え上手になるための4つのポイント、特に仕事マップは相手に説明しやすく、効果的であると思う。

・教え方のステップにより具体的な指導方法が学べた。

・「吐く」→「吸う」→「吐く」が大変勉強になりました。
 「区切る」は相手にじっくり聞いてもらう為にも良いかもしれませんね。
 「相手本位」いい言葉だと思います。

・OJTは教育担当者ひとりではなく、周りをいかに巻きこむか、というか、
 会社の中に入るための先導役が教育担当者、というのは 今まであまり意識を
 していなかった事なので、知ることができてよかったと思います。

・ふだんインストラクターもしているので、今日の関根さんの進行方法(講義内容だけでなく、
 息ぬき方なども含めて)全体が参考になりました。 ありがとうございました。

・人を教育する事をみんな悩んでいる事がわかりました。 
 そして教え方も1つでない事を再確認できました。来週から新人に対して違う接し方をしてみます。

・自分の部下への指導がコミュニケーション不足であることを改めて認識しました。

・新人の立場に立って教える事の重要さ

・教わる側にも様々なタイプがあり、それに対応した教え方をしないとつたわらないという事。

・相手に物事を教えるときには、その相手を適確に理解することが重要であるということ。

・「分かった」かどうかの結論を急ぐのではなく、「何を」「どの程度」分かったのかを
 知ることが大切だと気づかされた。

・テクニックを身につけることで、相手への影響もよいものになるんだなと色々な演習で感じました。

・相手を変えようとする前に、もう一度、自分も変わらないといけない部分をみつけたので、
 今後に活かしていきたいです。

・自分の不足していた部分が見つかった。 他社でも同じ悩みを持っている事に気付いた。

・改めてOJTの基本はやはりコミュニケーションであり、また「相手本位」という言葉が
 もっとも印象に残った。

・考え方については関根さんの本を読んでいたので理解していたつもりでしたが、 
 これだけ「参加型」で気づきを得られるのだ ということに驚きました。

・OJTに「案内役(みちびき)」としての役割を持たせるというアイディア。
 
・指導方針が明確だったので役立つ。

・派遣社員が多いので学んだ事を実践したい。

・たくさんの方の意見等を聞けた。

・自分の現在の教育方法と比較が出来た。 また不足していた部分が分かった。

・グループ演習が多く、他の人の意見を聞くことが出来るので非常に有意義でした。

・大変勉強になりました。ありがとうございました。

・大変テンポが良かった。 時間が早く感じた。

・具体的なTIPも所々にあって良かった。(全体としてのカリキュラムはもちろん)。


(皆さん、ありがとうございました!)

次回開催は、09年2〜3月頃になると思います。

詳細は日経ビジネススクールさんからご案内します。