2006年11月

6.フォローアップ研修に関して

内定者によるオブザーブ

●内定者によるオブザーブ ある会社さんでは「新入社員フォローアップ研修」に 来年度入社予定の内定者を参加させるという 取り組みをされていました。 1日目の午後、「プレゼンテーションスキルの習得」の パートをオブザーブさせました。 企画者側としては、オブザーブさせることで、 逆に「内定辞退」を誘発してしまうのではないか という恐れも抱かれていました。 しかし、杞憂に終ったようです。 「内定者による質問タイム」という時間も設けたところ、 次のような質問が内定者から、新入社員に対してあがりました。 【内定者からの質問】 「仕事の初期の段階では、教わることが多く、  情報量が多いと思いますが、それらを取り込むための工夫は?」 「大きな失敗をしたときのフォローの仕方はどうされていますか?」 「社会人になって、自分が一番変化したと思うことは何ですか?」 「最初にもらった給料で買ったものは何ですか?」 「業界を知らない人に、会社の魅力をわかってもらうには  どうしたらよいでしょうか?」 (業界内では有名でも、一般の人には無名の会社なので) 「工場はどんな様子ですか?」 「社会人になって生活上で最も変化した点は?」 「休日の過ごし方はどうされていますか?」 「学生のうちにやっておいた方がいいことは何ですか?」 これらの質問に対して、新入社員が答えたい質問を自ら選び 学んだプレゼンテーションスキルを使って答える という練習をしました。 新人が真摯に内定者の疑問に答えようとしている姿が印象的でした。 「何かネガティブな話を内定者に吹き込むのでは・・・」 という不安も杞憂に終りました。 半年間、仕事をしてきたという自信と、 「来年春には、ここにいる内定者が自分たちの後輩として 入社してくる」という事実が、 彼らに先輩社員としての自覚を促したようです。 私見ですが、この「新入社員フォローアップ研修」に 内定者を参加させるという取り組みは、非常に効果的だと感じました。 ◎新入社員には、先輩社員としての自覚を促す (研修運営者の講師としての実感ですが、    内定者が部屋に入ってきた瞬間から、新入社員の空気が変わりました。、  「自分たちも先輩になるんだ・・・」という自覚ゆえでしょうね。) ◎内定者には、すぐ上の社員の話を聞くことで、  入社後の自分の姿をイメージさせることができる(内定辞退を防ぐ) 考えられるリスクやデメリットよりも、 効果やメリットの方が大きいと感じました。 「社員の生の声」をオープンにしようとする会社の姿勢と 新入社員の教育に力を入れているという姿を、 目の前で示すことができるからです。 来年秋には、他の会社でも同じような取り組みが なされることを期待します。

投稿者:関根雅泰

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6.フォローアップ研修に関して

新入社員フォローアップ研修の講師所感

●新入社員フォローアップ研修の講師所感 導入研修と比較して、今回のフォローアップ研修では、 新入社員の参加姿勢に大きな変化が見られました。 集中力と理解度が高く「大人の参加者」を 相手に研修を行った印象を持ちました。 (4月の研修時は、まだ「子供」を  相手にしているような感じでした。) 4月の研修時には、個人で考える作業をすぐ終らせて 「皆、まだ書いているのか」といった雰囲気で待っていた参加者が、 集中してカリカリと文章を書いている様子に成長を感じました。 また、グループ討議も以前はテーマでの話し合いが一通り終ると、 ぺちゃくちゃと私語を喋っていた参加者が、 今回は「時間が足りない」といった感じで、 テーマに関して話し込んでいる様子が印象的でした。 4月と比べて、格段に成長しているという印象を受けました。 4月の導入研修、現場配属、半年間の仕事、 そして今回のフォローアップ研修が、 彼らの成長を促しているのではないかと考えます。 今回の研修を通して参加者も「自分達は以前に比べて成長した」 ということが実感できたようです。 現場にいるだけの状態だと「自分は成長しているのか?」と 不安に感じてしまっていた参加者も多くいました。 それが、研修に参加し、同期と出会い、内定者と接し、 先輩の話を聞き、4月から見守ってくれている担当者の方と 会うことによって、自身の成長を実感したようです。 これは、今後仕事を続けていく上での 大きな自信になっていくと思います。 以上、10月に実施した数社での 「新入社員フォローアップ研修」に関して 差しさわりのない範囲で、情報提供させて頂きました。 皆さんのご参考になれば幸いです。 最後まで読んで下さりありがとうございました。 *「新入社員フォローアップ研修」に関するお問い合わせはこちらから ↓ お問い合わせフォーム

投稿者:関根雅泰

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