学び上手は、教え上手

「学び上手・教え上手」を目指すラーンウェル代表 関根のブログです。

5.導入教育に関して

研修内容の現場実践

●研修内容の現場実践 新入社員の行動変容が期待できる良い研修であればあるほど、 現場配属後も、その行動が持続するような工夫が必要ですね。 「朱に染まれば赤くなる」 導入研修で、どれだけ良い事を学んでも、 そのとおりの内容が、現場では行われていないケースも多い。 その矛盾に負けず、新入社員が行動変容を持続するために どうしたらよいのか。 研修によって、行動変容を促すきっかけを与える。 これが最初。 次に、起こした行動変容を持続させる。 そのためにも、忘れさせないこと。 そして、持続する意欲を継続させること。 ここで、現場と研修のギャップに対峙する必要がある。 マナーなんて出来ていない先輩、上司がいる中で、 自身のマナーをしっかり維持し続ける意欲。 現場の「朱」に染まらせないために、どうしたらよいのか。 考えがいのあるテーマですね。

投稿者:関根雅泰

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せきねまさひろぐ

アウトプットにつながるセミナー

2006年3月18日 今日は、「稼ぐチカラ倶楽部セミナー」の第一回。 週末起業フォーラム、藤井さんからの依頼でお手伝いしている。 企画運営は、私たちラーンウェル。 「聞いてばっかりで、受身のセミナーではなく、  アウトプットにつながるセミナーにしたい。」 という声から、「参加型セミナー」の企画運営となった。 50名以上を集めての「参加型セミナー」 結構たいへんな企画だが、やりがいはある。 毎回、違う講師を迎える。 講師の話を、参加者が「インプット」し、 私がファシリテーションをする場面では「アウトプット」してもらう。 セミナー全体は、3部構成とした。 第1部は、イントロダクション。 参加者同士の自己紹介をした後、「セミナーへの期待」をあげてもらう。 何を期待して、今回のセミナーに参加しているのか? それを共有し、第2部 本論のメイン講師にぶつける。 「参加者は、こういう期待を持って参加していますよ。  期待に応えられるようにお願いしますね。」 正直、メイン講師には、きついやり方だろう。 参加者の期待が分ってしまっているのだから、 それに応えられないのは、講師の力量不足と見られる。 だからこそ、メインの講師選定には、力を入れている。 今回の講師「魔法の質問」のマツダミヒロさんは、その点で申し分なかった。 ご自身が、参加型のワークショップ中心で行われているので、 慣れたものだった。 松田さんの講演およびワークで、参加者の満足度は非常に高かった。 第3部は、学んだことをどう生かすか、行動計画の共有の場だ。 個人向けセミナーの弱い点は、 「あ〓、いい話を聞いたナー。」 で終ってしまう点だ。 瞬間的なモチベーションを高めるには役立つが、 中長期的に持続しづらい。 (法人研修と違い、持続させるための仕組みづくりを  しづらいという点はあるが・・・) そのために、今回は 「聞いたことから何を学び、それをどう活かすのか?」 というふり返りに、時間をかけた。 当たり前のことだし、やりつくしているという参加者もいるかもしれない。 でも、当たり前のことだから大切。 基本だから、抜けがち。 結局、セミナーに参加して、それを活かしている人は、 ・自分でどう活かすかを「考え」 ・それを「実行」している ただ、それだけのことだ。 セミナーで、人の話を聞き、「あー、いい話を聞いたナー」 で終っている人は、 「自分はこんなに勉強しているのだから、いつかは成功するはず」 と思っている「自己満足」タイプな人だ。 「学び上手を育成する」ラーンウェルとしては、 そういう「自己満足」タイプな人を増やしたくない。 「結局、あなたは何するの?」 この疑問に答えられる人。 評論家ではなく、実践家。 そういう人たちを、特にこの「稼ぐチカラ倶楽部セミナー」では 排出していきたい。 第2回は、4月15日(土) 講師は、オンリーワンフォーラム代表の中野てるひこ さんだ。 彼のすごいのは「他人の良い点(オンリーワン)」を見つける手伝いができることだ。 「稼ぐチカラ」を身につけるには、自分自身の「ブランド化」が必要。 これが、今回のシリーズセミナーの根底を流れる考え方だ。 自分自身のブランド化をするには、他の人にはない 自分だけの「オンリーワン」が必要になる。 それを見つける手伝いができるのが、中野さんのすごいところだ。 今度のセミナーは、私自身も楽しみにしている。 詳細は、 http://www.shumatsu.net/kasegutikara.html

投稿者:関根雅泰

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書籍「営業で役立つコミュニケーションのポイント」

「営業で役立つコミュニケーションのポイント」発売日が決まりました!

●「営業で役立つコミュニケーションのポイント」発売日が決まりました! 私にとっては、3冊目の本となる「営業で役立つコミュニケーションのポイント」 (発行:クロスメディアパブリッシング 発売:明日香出版) 発売日が決まりました! 12月12日(火)全国主要書店で発売されます。 先日、表紙をもらいました。 いい感じで仕上がっています。 内容のレイアウトやイラストも、読みやすくかわいい感じです。 さすがプロは違いますね。 発行元の小早川さん、いつもありがとうございます!

投稿者:関根雅泰

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書籍「営業で役立つコミュニケーションのポイント」

「営業で役立つコミュニケーションのポイント」発売日が決まりました!

●「営業で役立つコミュニケーションのポイント」発売日が決まりました! 私にとっては、3冊目の本となる「営業で役立つコミュニケーションのポイント」 (発行:クロスメディアパブリッシング 発売:明日香出版) 発売日が決まりました! 12月12日(火)全国主要書店で発売されます。 先日、表紙をもらいました。 いい感じで仕上がっています。 内容のレイアウトやイラストも、読みやすくかわいい感じです。 さすがプロは違いますね。 発行元の小早川さん、いつもありがとうございます!

投稿者:関根雅泰

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書籍「営業で役立つコミュニケーションのポイント」

「営業で役立つコミュニケーションのポイント」概要

●「営業で役立つコミュニケーションのポイント」概要 この本は、大きく2部に分かれています。 前半は、コミュニケーションスキルとして「5つの技術」を紹介しています。 「傾聴力」「質問力」「説明力」「思考力」「感受性」 営業の世界では、コミュニケーションに関して、色々な考え方ややり方が ありますが、これだけおさえておけば大丈夫という5つを取り上げています。 後半は、それら5つの技術を、営業現場でどのように使えばよいのか 営業活動の段階ごとに解説しています。 営業の方にとっては、役立つ内容になっていると思います。 よろしければご一読下さい。

投稿者:関根雅泰

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書籍「営業で役立つコミュニケーションのポイント」

「営業で役立つコミュニケーションのポイント」概要

●「営業で役立つコミュニケーションのポイント」概要 この本は、大きく2部に分かれています。 前半は、コミュニケーションスキルとして「5つの技術」を紹介しています。 「傾聴力」「質問力」「説明力」「思考力」「感受性」 営業の世界では、コミュニケーションに関して、色々な考え方ややり方が ありますが、これだけおさえておけば大丈夫という5つを取り上げています。 後半は、それら5つの技術を、営業現場でどのように使えばよいのか 営業活動の段階ごとに解説しています。 営業の方にとっては、役立つ内容になっていると思います。 よろしければご一読下さい。

投稿者:関根雅泰

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2.OJT担当者向け「教え上手になる!」研修

中堅社員向け「後輩指導研修」

○中堅社員むけ「後輩指導研修」 先日、ある会社さんで、中堅社員向け「後輩指導研修」を 担当させて頂きました。 参加者が今回の研修に期待していたのは、次のような点でした。 ●研修への期待 ・後輩はいないが後輩ができたときに教える立場として信頼されるようになりたい ・後輩指導をどのように行えば ・上手に教えるには ・ついついきつい口調になる どんな言い方をすればよいか ・年の離れた後輩との接し方 ・年の上の人がついたとき ・上がきつめにガンガン言う人の場合、間の立場の自分はどう対応するか ・今時の若い子(縦社会の経験がない)への指導 ・コミュニケーションのとり方 ・後輩との接し方 ・後輩からも学ぶ 教えることで学ぶ ・個人感情が支障になったときどう対応するか では、そんな彼らが現場でどんなことを、どんなときに教えているのか、 「教える場面」を挙げてもらいました。 ●教える場面 ・担当客の引継ぎ ・お客様への説明の仕方 ・商品を選ぶ際のポイント ・本社への報告の仕方 ・お客様先のルール(伝票、納品) ・お客様との折衝、見積もり、交渉など ・仕入れメーカーの選び方 ・トラブルの対応法 ・指示する ・マナー(電話対応) ・段取り ・文書の書き方(お詫び文) ・専門知識 ・外国人への説明 ・お客様とのコミュニケーションのとり方 ・ミスのフォロー ・社会通念 続けて、教える際の「苦労」と「工夫」 について話し合ってもらいました。 ●教える際の苦労 ・自分が考えていることと後輩が感じていることのギャップ ・教えるタイミング(教えようとすると「もう少し考えさせてください」という) ・性格が人それぞれ違う 日常のコミュニケーションでも苦労している ・相手が何を言っているのかわからない ・言っていることが理解されない ・やる気を起こさせるには ・アメとムチのさじ加減 ・接待の方法 ・何を悩んでいるのかわからない  ・何故頼んだことをやらないのか、できないのかがわからない ・反応がない ・反発される ・ある程度の能力(説得力・ヒアリング力)がないと苦労する ・屁理屈を言われる ・こちらは噛み砕いて教えているつもりでも理解してくれない ・イメージや感覚的なものを伝えるときが難しい ・モノがないので説明が難しい ・やり方がいくつもある場合、どれがぴったりのものか ・聞きたがらない プライドが邪魔していて ・いまさら聞けないという雰囲気をもっている ・「知らない」ということをいえない ・自分の悪いところに気づいていない ・自分が出来ないことを教えないといけない ・教えるのに時間がない ・やる気が見えない ・同じ間違いを繰り返す ・上司、客の中傷になってしまう ●教える際の工夫 ・短気にならない ・自ら考えさせるようにする ・ヒントは与えるが誘導はしない ・口だけでなく重要なことはメールで送る ・資料を作って説明する ・事前にお客様が言ってきそうな返答を用意してロープレを行う ・相手が何を聞いているのか 聞き上手になる ・同じレベルで物事を考える ・聞く耳をもってくれる状態のとき教える (へこんでいるときなどは、素直に聞いてくれる) ・全部答えを言わずに考えさせる。あとで、どう考えて行動したのかを確認する。 ・アメとムチ ・はっきり言う(だめなものはだめ) ・書類、メモを見せる ・質問をさせる ・冗談を交える ・一緒に作業をさせる ・作業を見させる ・実例を挙げる ・失敗させる そして知りたくさせる ・「教えてもらいたい?」と確認してから教える ・成功したときの喜びを実感させる。成功体験を積ませる ・言ったことは自分も必ず守る 皆さん、色々いい取り組みをされていますよね。 ===================================================== ○教え下手と教え上手 ここからは「教え上手な指導者像」をイメージしやすくするために、 「教え下手」と「教え上手」に関して考えてもらいました。 ●教え下手 ・言っている意味がわからない ・こちらの言い分を聞かない ・途中でさえぎる ・専門用語を多用する ・言葉がわからない ・気分でものを言う ・説得力がない ・感情が表に出すぎ ・訊くタイミングが計れない ・イメージでものを言う人「あれ、やっといて」 ・やる気をそぐ言い方をする人「そんなの分からないの」 ・教え方に柔軟性が無い人 ・全部自分でやってしまう人 ・喋らない人 ・冗談を言わない人 ・理屈っぽい人 ・一方的、高圧的な態度の人 ・プライドを傷付けながら教える人「バカじゃないの」 ・有言不実行 ・話が長い 聞きたいこと以外を喋りだす ・話が短い つかめない ・説明に矛盾がある ・はったり、知ったかぶりをする人 ●教え上手 ・根気強い ・コミュニケーションがとれる ・全体像、流れを示してから仕事を説明する ・だめなときはその理由を説明してくれる ・できたときは褒めてくれる ・くり返して言ってくれる ・こちらの立場にたってくれる ・自分を認めてくれる ・こちらの言うことを受け止めてからアドバイスをする ・やらせてくれる ・だめなことはだめと言える ・尊敬できる、信頼できる ・こちらができないことを知っている ・出来ない自分の気持ちを分かってくれる ・コミュニケーションがとれる ・具体的、簡潔な説明ができる ・オーラが出ている ・滑舌がよい ・声が大きい ・褒めてくれる ・こちらの立場にたってくれる ・こちらの話を聞いてから、話してくれる ●教え上手の共通項 ・信頼のおける人 ・話の聞くのが上手い人 ・感情的にならない人 ・優しさを持ち合わせている人 ・相手の立場になることができる人 ・コミュニケーション能力が優れていて  経験、知識が豊富な人 ・レベルに合わせて分かりやすい説明ができる人 ・相手を認めることができる人 ・簡潔にモノをいう人 ・根気強い人 ・はっきりとメリハリをもっていえる人 ・プラス思考 ・こちらの話を聞いて理解してから話が出来る人 ・信頼性、実績があって相手の立場に立てる人 ・苦労や努力をしてきている人 ・コミュニケーション能力がある人 ・質問した人の立場に立てる人 ・感情的にならない人 教え上手を一言で言うと・・・ というテーマであがってきたのが、上記です。 私どもはこう考えるということで、ラーンウェルが考える 「教え上手のキーワード」を参加者にご紹介しました。 ===================================================== ○教える相手と信頼関係を築くために 人に何かを教える際に重要なのは、相手との信頼関係です。 では、相手と信頼関係を築くためにどうしたらよいのか。 参加者からは次のような意見があがってきました。 ●教える相手と信頼関係を築くためにどうしたらよいのか ・コミュニケーションをとる ・相手の気持ちを考える ・相手を信頼する ・自分の不得意なものを隠さない ・共通の趣味をもつ ・責任をもつ ・押し付けない ・普段から会話のキャッチボールをしておく ・だめなものはだめ、いいものはいいと言う ・共通の問題に取り組む ・仕事以外のコミュニケーションを通して相手の性格を把握する ・嫌なことは上司が進んでやる ・部下にまかせきりにしない ・言ったことはやる ・約束は守る 教え上手は、相手が学ぶことを手助けする。 では、相手に上手に学んでもらうためにどうしたらよいのか。 参加者からは次の意見がでてきました。 ●学んでもらうために ・興味を持たせる ・相手の立場でわかりやすく ・考えさせる ・問いかけて「私がやります!」と自主的に動くよう仕掛ける ・短気にならない ・選択肢を与えて理由付けまで考えさせる ・雰囲気を味わってもらってから(同行) ・自分でやってみせる ・実例をあげる ・現場で自分の目、身体で確認させる ・テーマを決め考えさせてよければ実行させる ・ホウレンソウはしっかりさせる ・信頼関係をまず築く ・謙虚な雰囲気作り ・自分が成功しているところを見せて、何故成功したかを考えさせる ・一緒に行動してもらって、肌で感じさせる ・後輩に意見を求める ・まず自分のほうで整理する ・自分でやらせる ・考えさせる ・一緒にやる ・おだてる、怒る ===================================================== ○中堅社員向け「後輩指導研修」アンケート結果 (許可を得て抜粋) ●学んだこと・気づいたこと ・自分では相手のレベルに合わせて説明を行っていたつもりだったが、  同じ質問を何度もされ、ずいぶん理解度がないと思っていたが、  それは自分が「相手本位」で接すること、説明の前後に質問をいれ  わかっていなければ反復させ、分かるまで確認していなかったことが  原因だったんだなと気づきました。 ・レベルに合わせてティーチング、コーチングを使い分ける ・相手の立場になって接すること ・今までは相手の理解度を確認していなかった。 ・ロープレで後輩の立場にたつと、説明は簡単にしてもらわないと  分からないということに気づいた。 ・まず相手のレベルを知る ・伝える側の情報整理の重要性 ・後輩に質問してあげることがいかに大切かということ ・「仕事マップ」の考え方は、自分の頭の整理のためにも  大変役に立つと思う。当然、後輩指導にあたっても。 ・教え上手は、相手本位。 ・自分のレベルではなく、後輩のレベルに合った指導をしてあげ、  自分自身が後輩になったつもりで行う。 ・相手の立場にたって物事を考えること ・話をするときはゆっくり話し、専門用語を使わない ・人に教える難しさに改めて気づいた ・話を聞く重要性 ・報告させること、報告させることで後輩に自発的に気づいてもらえる  また指導がスムーズにできる ・ロープレをやって気づいたが、質問中心でいこうとしても、  スイッチが入ると、説明に終始してしまう。  これでは、後輩が聞きにこないわけだ。 ●ご意見・ご感想 ・大変役に立ちました!ありがとうございました! ・また受講したい。 ・後輩との信頼関係を築く際に役立つ。 ・大変わかりやすく、講師の方も我々の立場になって接していただけた。 ・後輩をはじめてもったので、このような研修を望んでいた。  今後に役立てたい ・学びや気づきが多かった ・この対話の方法は「教え」の場以外でも役立つと思う。 ・非常に明快でした。 ・不安の解消になった。 ・実際に後輩が入ってきているので、すぐに対応しなければならない。  タイミングが良かった。 ・管理職に受けて欲しい ・自分自身大変ためになりました。 ・自分の課題になっているところが大きくでているのが分かった ・とりあえず苦手な相手でも真っ向から対処したいという気持ちがでてきた。 ・おもしろおかしくためになった。自分のスキルもアップしたような・・・ ・内容が身近なので、実践できると思う。 ===================================================== ご参加くださった皆さん、どうもありがとうございました!

投稿者:関根雅泰

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2.OJT担当者向け「教え上手になる!」研修

中堅社員向け「後輩指導研修」

○中堅社員むけ「後輩指導研修」 先日、ある会社さんで、中堅社員向け「後輩指導研修」を 担当させて頂きました。 参加者が今回の研修に期待していたのは、次のような点でした。 ●研修への期待 ・後輩はいないが後輩ができたときに教える立場として信頼されるようになりたい ・後輩指導をどのように行えば ・上手に教えるには ・ついついきつい口調になる どんな言い方をすればよいか ・年の離れた後輩との接し方 ・年の上の人がついたとき ・上がきつめにガンガン言う人の場合、間の立場の自分はどう対応するか ・今時の若い子(縦社会の経験がない)への指導 ・コミュニケーションのとり方 ・後輩との接し方 ・後輩からも学ぶ 教えることで学ぶ ・個人感情が支障になったときどう対応するか では、そんな彼らが現場でどんなことを、どんなときに教えているのか、 「教える場面」を挙げてもらいました。 ●教える場面 ・担当客の引継ぎ ・お客様への説明の仕方 ・商品を選ぶ際のポイント ・本社への報告の仕方 ・お客様先のルール(伝票、納品) ・お客様との折衝、見積もり、交渉など ・仕入れメーカーの選び方 ・トラブルの対応法 ・指示する ・マナー(電話対応) ・段取り ・文書の書き方(お詫び文) ・専門知識 ・外国人への説明 ・お客様とのコミュニケーションのとり方 ・ミスのフォロー ・社会通念 続けて、教える際の「苦労」と「工夫」 について話し合ってもらいました。 ●教える際の苦労 ・自分が考えていることと後輩が感じていることのギャップ ・教えるタイミング(教えようとすると「もう少し考えさせてください」という) ・性格が人それぞれ違う 日常のコミュニケーションでも苦労している ・相手が何を言っているのかわからない ・言っていることが理解されない ・やる気を起こさせるには ・アメとムチのさじ加減 ・接待の方法 ・何を悩んでいるのかわからない  ・何故頼んだことをやらないのか、できないのかがわからない ・反応がない ・反発される ・ある程度の能力(説得力・ヒアリング力)がないと苦労する ・屁理屈を言われる ・こちらは噛み砕いて教えているつもりでも理解してくれない ・イメージや感覚的なものを伝えるときが難しい ・モノがないので説明が難しい ・やり方がいくつもある場合、どれがぴったりのものか ・聞きたがらない プライドが邪魔していて ・いまさら聞けないという雰囲気をもっている ・「知らない」ということをいえない ・自分の悪いところに気づいていない ・自分が出来ないことを教えないといけない ・教えるのに時間がない ・やる気が見えない ・同じ間違いを繰り返す ・上司、客の中傷になってしまう ●教える際の工夫 ・短気にならない ・自ら考えさせるようにする ・ヒントは与えるが誘導はしない ・口だけでなく重要なことはメールで送る ・資料を作って説明する ・事前にお客様が言ってきそうな返答を用意してロープレを行う ・相手が何を聞いているのか 聞き上手になる ・同じレベルで物事を考える ・聞く耳をもってくれる状態のとき教える (へこんでいるときなどは、素直に聞いてくれる) ・全部答えを言わずに考えさせる。あとで、どう考えて行動したのかを確認する。 ・アメとムチ ・はっきり言う(だめなものはだめ) ・書類、メモを見せる ・質問をさせる ・冗談を交える ・一緒に作業をさせる ・作業を見させる ・実例を挙げる ・失敗させる そして知りたくさせる ・「教えてもらいたい?」と確認してから教える ・成功したときの喜びを実感させる。成功体験を積ませる ・言ったことは自分も必ず守る 皆さん、色々いい取り組みをされていますよね。 ===================================================== ○教え下手と教え上手 ここからは「教え上手な指導者像」をイメージしやすくするために、 「教え下手」と「教え上手」に関して考えてもらいました。 ●教え下手 ・言っている意味がわからない ・こちらの言い分を聞かない ・途中でさえぎる ・専門用語を多用する ・言葉がわからない ・気分でものを言う ・説得力がない ・感情が表に出すぎ ・訊くタイミングが計れない ・イメージでものを言う人「あれ、やっといて」 ・やる気をそぐ言い方をする人「そんなの分からないの」 ・教え方に柔軟性が無い人 ・全部自分でやってしまう人 ・喋らない人 ・冗談を言わない人 ・理屈っぽい人 ・一方的、高圧的な態度の人 ・プライドを傷付けながら教える人「バカじゃないの」 ・有言不実行 ・話が長い 聞きたいこと以外を喋りだす ・話が短い つかめない ・説明に矛盾がある ・はったり、知ったかぶりをする人 ●教え上手 ・根気強い ・コミュニケーションがとれる ・全体像、流れを示してから仕事を説明する ・だめなときはその理由を説明してくれる ・できたときは褒めてくれる ・くり返して言ってくれる ・こちらの立場にたってくれる ・自分を認めてくれる ・こちらの言うことを受け止めてからアドバイスをする ・やらせてくれる ・だめなことはだめと言える ・尊敬できる、信頼できる ・こちらができないことを知っている ・出来ない自分の気持ちを分かってくれる ・コミュニケーションがとれる ・具体的、簡潔な説明ができる ・オーラが出ている ・滑舌がよい ・声が大きい ・褒めてくれる ・こちらの立場にたってくれる ・こちらの話を聞いてから、話してくれる ●教え上手の共通項 ・信頼のおける人 ・話の聞くのが上手い人 ・感情的にならない人 ・優しさを持ち合わせている人 ・相手の立場になることができる人 ・コミュニケーション能力が優れていて  経験、知識が豊富な人 ・レベルに合わせて分かりやすい説明ができる人 ・相手を認めることができる人 ・簡潔にモノをいう人 ・根気強い人 ・はっきりとメリハリをもっていえる人 ・プラス思考 ・こちらの話を聞いて理解してから話が出来る人 ・信頼性、実績があって相手の立場に立てる人 ・苦労や努力をしてきている人 ・コミュニケーション能力がある人 ・質問した人の立場に立てる人 ・感情的にならない人 教え上手を一言で言うと・・・ というテーマであがってきたのが、上記です。 私どもはこう考えるということで、ラーンウェルが考える 「教え上手のキーワード」を参加者にご紹介しました。 ===================================================== ○教える相手と信頼関係を築くために 人に何かを教える際に重要なのは、相手との信頼関係です。 では、相手と信頼関係を築くためにどうしたらよいのか。 参加者からは次のような意見があがってきました。 ●教える相手と信頼関係を築くためにどうしたらよいのか ・コミュニケーションをとる ・相手の気持ちを考える ・相手を信頼する ・自分の不得意なものを隠さない ・共通の趣味をもつ ・責任をもつ ・押し付けない ・普段から会話のキャッチボールをしておく ・だめなものはだめ、いいものはいいと言う ・共通の問題に取り組む ・仕事以外のコミュニケーションを通して相手の性格を把握する ・嫌なことは上司が進んでやる ・部下にまかせきりにしない ・言ったことはやる ・約束は守る 教え上手は、相手が学ぶことを手助けする。 では、相手に上手に学んでもらうためにどうしたらよいのか。 参加者からは次の意見がでてきました。 ●学んでもらうために ・興味を持たせる ・相手の立場でわかりやすく ・考えさせる ・問いかけて「私がやります!」と自主的に動くよう仕掛ける ・短気にならない ・選択肢を与えて理由付けまで考えさせる ・雰囲気を味わってもらってから(同行) ・自分でやってみせる ・実例をあげる ・現場で自分の目、身体で確認させる ・テーマを決め考えさせてよければ実行させる ・ホウレンソウはしっかりさせる ・信頼関係をまず築く ・謙虚な雰囲気作り ・自分が成功しているところを見せて、何故成功したかを考えさせる ・一緒に行動してもらって、肌で感じさせる ・後輩に意見を求める ・まず自分のほうで整理する ・自分でやらせる ・考えさせる ・一緒にやる ・おだてる、怒る ===================================================== ○中堅社員向け「後輩指導研修」アンケート結果 (許可を得て抜粋) ●学んだこと・気づいたこと ・自分では相手のレベルに合わせて説明を行っていたつもりだったが、  同じ質問を何度もされ、ずいぶん理解度がないと思っていたが、  それは自分が「相手本位」で接すること、説明の前後に質問をいれ  わかっていなければ反復させ、分かるまで確認していなかったことが  原因だったんだなと気づきました。 ・レベルに合わせてティーチング、コーチングを使い分ける ・相手の立場になって接すること ・今までは相手の理解度を確認していなかった。 ・ロープレで後輩の立場にたつと、説明は簡単にしてもらわないと  分からないということに気づいた。 ・まず相手のレベルを知る ・伝える側の情報整理の重要性 ・後輩に質問してあげることがいかに大切かということ ・「仕事マップ」の考え方は、自分の頭の整理のためにも  大変役に立つと思う。当然、後輩指導にあたっても。 ・教え上手は、相手本位。 ・自分のレベルではなく、後輩のレベルに合った指導をしてあげ、  自分自身が後輩になったつもりで行う。 ・相手の立場にたって物事を考えること ・話をするときはゆっくり話し、専門用語を使わない ・人に教える難しさに改めて気づいた ・話を聞く重要性 ・報告させること、報告させることで後輩に自発的に気づいてもらえる  また指導がスムーズにできる ・ロープレをやって気づいたが、質問中心でいこうとしても、  スイッチが入ると、説明に終始してしまう。  これでは、後輩が聞きにこないわけだ。 ●ご意見・ご感想 ・大変役に立ちました!ありがとうございました! ・また受講したい。 ・後輩との信頼関係を築く際に役立つ。 ・大変わかりやすく、講師の方も我々の立場になって接していただけた。 ・後輩をはじめてもったので、このような研修を望んでいた。  今後に役立てたい ・学びや気づきが多かった ・この対話の方法は「教え」の場以外でも役立つと思う。 ・非常に明快でした。 ・不安の解消になった。 ・実際に後輩が入ってきているので、すぐに対応しなければならない。  タイミングが良かった。 ・管理職に受けて欲しい ・自分自身大変ためになりました。 ・自分の課題になっているところが大きくでているのが分かった ・とりあえず苦手な相手でも真っ向から対処したいという気持ちがでてきた。 ・おもしろおかしくためになった。自分のスキルもアップしたような・・・ ・内容が身近なので、実践できると思う。 ===================================================== ご参加くださった皆さん、どうもありがとうございました!

投稿者:関根雅泰

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「教え上手になる!」読者の声

読者の方からのメール

●yamanobosemon 様より === ラーンウェル代表取締役 関根雅泰様 メール有難うございました。 > 貴著とご報告書を拝読しました。非常に勉強になります!ありがとうございます。 お送りした拙著と報告書をお読みくださったこと、とても光栄で嬉しく思います。 心より感謝申し上げます。 関根さんのご著書『教え上手になる!』は、教師教育に様々な形で 関わってきた私にとって、大きな驚きでした。 理論面・実践面の提示の構成が非常に分かりやすく、 しかもとても平易な言葉で書かれています。例えば、 私の専門の教師教育の分野で、教師の目指すべきモデル像に関して、 「自己研修型教師(Self-directed Teacher)」 というものがあるのですが、それについての説明として、 「他の人の教え方を鵜呑みにしそのまま適用していくような受け身的な存在ではなく、 自分自身で自分の学習者に合った教材や教室活動を創造していく能動的な存在であり、 そのために、これまで無意識に作り上げてきた自分の考え方・教え方をクリティルに捉え直し、 学習者との関わりの中で見直していくという作業を自らに課す」教師 というような長〓い定義が使用されることがあります。この道のプロならともかく、 先生になりたいと思っている人、なったばかりの人にとっては、難解な定義です。 それを関根さんは、「学び上手な人」という用語を使用して、 「自分の経験・周囲の人々・先人の知恵から、何かを得て自分の糧としていける人」(p.58) と、誰にでもイメージしやすく、かつ本質を突いた定義をなさっています。 これだけ読み手の側に立って書かれた本は、私の専門分野では、 出会ったことがありません。 これから教師教育や教師教育者教育(メンター育成)などを 行う際には、テキストとして活用させていただきたい内容が満載です。 (先日、○○大学での講演の時にも、紹介させていただきました) このような素晴らしい本を出版してくださったこと、心より感謝いたします。 > yamanobosemon さんの学習者一人一人の学びを支援するという姿勢に共感しま > す。 関根さんのご著書を拝見して、まだお会いしたことがないのに、 いろいろな形で共感できる自分が不思議でした。 > *「『教育』という道を通して、日本をもっとよい国にしたい」 私もそう思っています。そして、それに携わる人々がよりよく変わっていくこと が、教育のよい方向への変化につながると思っています。そして、 > *「私にとっての足元とは、『家族』です。自分にとって、一番身近な家族を幸 > せにできないようで、大きな夢ばかり語っていても仕方ありません。」 という点も同じです(私が私淑している坂本龍馬さんも同じことを考えていたそ うです)。 今後のますますのご活躍で、大きな刺激を私たちにどんどん与えてください。 これからも宜しくお願いいたします。 では、失礼します。 yamanobosemon === yamanobosemonさん、どうもありがとうございました!

投稿者:関根雅泰

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「教え上手になる!」読者の声

読者の方からのメール

●yamanobosemon 様より === ラーンウェル代表取締役 関根雅泰様 メール有難うございました。 > 貴著とご報告書を拝読しました。非常に勉強になります!ありがとうございます。 お送りした拙著と報告書をお読みくださったこと、とても光栄で嬉しく思います。 心より感謝申し上げます。 関根さんのご著書『教え上手になる!』は、教師教育に様々な形で 関わってきた私にとって、大きな驚きでした。 理論面・実践面の提示の構成が非常に分かりやすく、 しかもとても平易な言葉で書かれています。例えば、 私の専門の教師教育の分野で、教師の目指すべきモデル像に関して、 「自己研修型教師(Self-directed Teacher)」 というものがあるのですが、それについての説明として、 「他の人の教え方を鵜呑みにしそのまま適用していくような受け身的な存在ではなく、 自分自身で自分の学習者に合った教材や教室活動を創造していく能動的な存在であり、 そのために、これまで無意識に作り上げてきた自分の考え方・教え方をクリティルに捉え直し、 学習者との関わりの中で見直していくという作業を自らに課す」教師 というような長〓い定義が使用されることがあります。この道のプロならともかく、 先生になりたいと思っている人、なったばかりの人にとっては、難解な定義です。 それを関根さんは、「学び上手な人」という用語を使用して、 「自分の経験・周囲の人々・先人の知恵から、何かを得て自分の糧としていける人」(p.58) と、誰にでもイメージしやすく、かつ本質を突いた定義をなさっています。 これだけ読み手の側に立って書かれた本は、私の専門分野では、 出会ったことがありません。 これから教師教育や教師教育者教育(メンター育成)などを 行う際には、テキストとして活用させていただきたい内容が満載です。 (先日、○○大学での講演の時にも、紹介させていただきました) このような素晴らしい本を出版してくださったこと、心より感謝いたします。 > yamanobosemon さんの学習者一人一人の学びを支援するという姿勢に共感しま > す。 関根さんのご著書を拝見して、まだお会いしたことがないのに、 いろいろな形で共感できる自分が不思議でした。 > *「『教育』という道を通して、日本をもっとよい国にしたい」 私もそう思っています。そして、それに携わる人々がよりよく変わっていくこと が、教育のよい方向への変化につながると思っています。そして、 > *「私にとっての足元とは、『家族』です。自分にとって、一番身近な家族を幸 > せにできないようで、大きな夢ばかり語っていても仕方ありません。」 という点も同じです(私が私淑している坂本龍馬さんも同じことを考えていたそ うです)。 今後のますますのご活躍で、大きな刺激を私たちにどんどん与えてください。 これからも宜しくお願いいたします。 では、失礼します。 yamanobosemon === yamanobosemonさん、どうもありがとうございました!

投稿者:関根雅泰

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