郷学研修所・安岡正篤記念館 ビジネス会員向け「古典講座(6)」に参加しました。

古典に学ぶ

郷学研修所・安岡正篤記念館 ビジネス会員向け「古典講座(6)」に参加しました。

ラーンウェル・ときがわカンパニー代表の関根です。

隣の嵐山町にある「郷学研修所・安岡正篤記念館」企画のビジネス会員向け「古典講座」に参加しています。2か月に1回、1年間かけて学んでいく講座です。

安岡正篤先生の書籍『先哲が説く 指導者の条件 ~「水雲問答」「熊沢蕃山語録」に学ぶ~』(1998、2005)が課題本で、講師は、安岡定子先生と、縄文アソシエイツの古田さんです。

2023年3月21日(火)13時30分~16時30分@リアルで、第6回講座に参加しました。私の理解の範囲で、印象に残った言葉を記録しておきます。

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事前課題『先哲が説く 指導者の条件 ~「水雲問答」「熊沢蕃山語録」に学ぶ~』(1998、2005)

●第二部 経世済民の真髄 第二章 日本精神

・「水を掬(きく)すれば月手に在り」

・日本は国土が非常に若い。したがって放射能が非常に豊かである。

・今の日本人は、道徳嫌いになっている。
・真の意味の道徳とは、是非、善悪をはっきり裁くものなのである。

・道徳が無いと、人間は間違いなく滅びる。

・正しい思想、正しい学問を興すこと。一灯照隅行で、一人一人がわが立つ一隅をそれぞれ照らしていく。

・活学の一番の近道は、活人に学ぶこと。

・子供を躾けるとは、叱ったり強制したりすることではなく、父母の在り方が、自然にお手本になるということ。
・本当の家庭教育というのは、親そのものの普段の態度、姿勢次第なのである。

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3月21日(火)春分の日 13時30分~15時30分

●当日講座

○安岡定子先生

・最後の6回目を対面で実施。
・これまでの講義内容を後日共有。

・WBCの栗山監督は、日ハムの監督時代に新人に「論語と算盤」をプレゼントしている。
・大谷選手は、読んでいた。
・迷ったときに、古典に帰る。

・「栗山監督は、野球ではなく、人生で考える人」と、選手が言っている。

・なぜ、人は古典を読むのか?どんな良いことがあるのか?

・人生の悩みの答えは、論語の中にある。

・渋沢栄一曰く「論語は欠点の少ない教科書」
・渋沢は、四書五経も学んだ上で、論語を選んだ。

・「覚悟を持てる人になる」そのために古典を読む。
・古典をよりどころにしている人は、ぶれない。

・自然の中に、人間はおかれている。

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・p210「水を掬すれば月手に在り」
・どこをすくっても、同じ景色が映りこんでくる。

・リーダーは、北極星のよう。その周りに星が集まっている。
・徳治政治。徳ある人には、徳ある人が吸い寄せられてくる。

・2500年前、紙も鉛筆もない時代。記録しにくい。
・心に残るような、響く表現、たとえ話を使っている。

・p214 シャルダンは、自然から人間に。
・安岡正篤もそうだった。

・孔子の話には、宗教色が無い。
・天がすべてをつかさどっている。「50にして天命を知る」
・自然と人間が一体となっている。

・p214 人間が自然を征服する。こういう考えは間違い。
・四季がある国に生まれていることが、こういう精神世界を作るのに役立っている。

・上手く治まっている。教養ある人が、上に立ち、先哲の事を学んでいると。

・「人生意気に感じて」損得抜きで、この人のためなら一肌脱ぐ。

・p215 日本は最も生の豊かさに恵まれた天地。
・自分と自然の関係。

・人と関わらない時間を、意図的に持つ。
・自然は、命のかたまり。

・「命に限りがある」から、人間は考える。だから、哲学が生まれる。

・AIにおかされない領域が、情緒。

・組織の上に立つ。

・p216 道徳が無いと、人間は間違いなく滅びる

・徳は、人が持って生まれている良い資質。
・儒学では、人は良い資質をもって生まれてきている。だが、磨かないとだめ。だから学ばないといけないと考える。

・最も大事なのが「徳」だと言ったのが、安岡正篤。

・忠恕 究極の誠実さ
・「仁」という大きな集合体の中に、恕、信、孝が入る。

・「許す(恕)」が一番難しい。
・「忠」 自分の誠を尽くす

・「徳」は、「仁」の中に入って、一番大事なもの。

・p229 中
・真ん中 過不足なく 偏らない 

・中立とは、右とか左に偏らないことではない。一歩上に立って公平にものを見られるのが、中立。

・克己 おのれにかつ 
・正しいものを見られるようにする

・p230 「本立って道生ず」
・君子は本をつとむ

・木の根は、2倍はらないと倒れる 根本 
・根っこの見えないところに、力を入れる。

・「見えないところに、力を入れる」 本をつとむ

・How toは、時代と共に、どんどん変わる。
・本質を知ることが重要。

・p231 道徳を特殊な問題のように考える
・道徳が、学校の教科に戻ってきた。

・縦軸が無い。何のために生きるのか。根本を考えることが必要では。

・「正しい道」を歩む。
・「正しいことがわかり、それを実行できる」のが徳。

・道があって、徳でおさめる。それが道徳。
・よりよく生きる、人のために生きる、公のために生きる

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14時25分~

●グループディスカッション

○1グループ
・それぞれの「道徳」について
・「リゾン道」家訓 日々の生活の中に道徳がある。
・「道は、行動していくもの」
・何のために仕事をしているのか。
・自分の内側を観る。矢印を外に向けて、人のせいにしない。

https://lizon.co.jp/

○2グループ
・自然と一体になっていく。
・大切なことを伝えようと、一生懸命になれば、伝え方が見えてくるのでは。

○3グループ
・リーダーとしてどうあるべきか。
・覚悟を決める
・「答えを知りたい」と思っていた。

○4グループ
・「根っこ」を大事にしている会社。
・お客さんは、自分である。自分の中身を磨いていく。
・今までは「教えてやる」という感覚だった。

○5グループ
・今の日本だと、わきあがるものが少ない。
・道徳が不在だから。
・敗戦で、日本人が骨抜きにされているのでは。
・戦後教育を受けた人たちが、バブル経済以降の日本を経営してきた。
・中国人が海外に出て教育を受けている。モラルも向上している。

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15時15分~

●総括

○安岡定子先生

・「人物から学ぶ」

・一方が深まっているのに、片方が表面的なら、手紙のやりとりは続かない。

・習慣が大切。継続することが大切。

・よき人物に出会ったら、学ばざるを得なくなる。

・考え続ける人であってほしい。

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15時30分~

●安岡正篤記念館 見学

記念撮影後、

参加者の皆さんと、記念館へ。

日本農士学校の石碑。

比企郡を「学習する地域」にしたい私にとって、ここは聖地の一つです。

●参考:比企起業大学 特別講座「学習する地域」を開講しました。

https://hiki-kigyo-college.com/2023/03/09/learning-region_230308/

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(ここから先は、撮影不可)

記念館では、安岡定子先生から、安岡正篤先生の生涯について、ご説明頂きました。

「この方が、私の祖母で・・・」

「一度だけ、祖父から、こんな言葉を・・・」

「父に、~だったよ、と言われました。」

・・・と「いいんでしょうか!?」というぐらい、贅沢なガイドをしてもらいました。ありがとうございました!

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●参考:2020年10月 リニューアル前に訪れた時の記念館

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~16時20分、終了。参加者の皆さんは、懇親会@池袋へ。

私は、隣町のときがわ町の自宅へ戻り。

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皆さん、どうもありがとうございました。

23年5月から始まる1期生向け「為政三部書」講座も楽しみです!

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●参考:これまでの講座

第1回
https://www.learn-well.com/blog/2022/05/yasuoka-kyougaku1.html

第2回
https://www.learn-well.com/blog/2022/07/yasuoka-kyougaku2.html

第3回
https://www.learn-well.com/blog/2022/09/yasuoka-kyougaku3.html

第4回
https://www.learn-well.com/blog/2022/11/yasuoka-kyougaku4.html

第5回
https://www.learn-well.com/blog/2023/01/yasuoka-kyougaku5.html

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投稿者:関根雅泰

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