
○いよいよ「資本論」第2巻(文庫④⑤)に挑戦!(2冊)
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参考:『資本論』第1巻(文庫①②③)
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カール・マルクス著 岡崎次郎訳(1972)
『資本論(4)』
F.エンゲルス編集
●序文
・先行者たちが解答を見たところに、マルクスは、ただ問題だけを見た。
・商品として売買されるのは、労働ではなく、労働力である。
第二部 資本の流通過程
第1篇 資本の諸変態とその循環
第1章 貨幣資本の循環
・G-Wという一般的な商品流通の過程は、貨幣資本から生産資本への転化なのである。
・貨幣にとっては、どんな種類の商品に転化されるかは、全くどうでもよいこと。
・賃金労働者は、ただ労働力を売ることによってのみ生きていく。
・労働者が資本家の搾取材料としてつねに市場に現れているためには、彼はまず第一に生きている必要があり、したがって個人的消費によって自分を維持しなければならない。
○これきっついな~。資本家に搾取されるために生きているのが労働者。こういう文章から、労働者階級の怒りにつながっていったんだろうな~。
・運輸業が売るものは、場所を変えること自体である。
第2章 生産資本の循環
・生産資本の循環は、P…W’-G’-W…P という一般的定式を持っている。
・生産資本の周期的に繰り返される機能、つまり再生産であり、価値増殖に関連する再生産過程としての生産資本の生産過程である。
○自分の理解不足が一番だけど、こういう文章も、分かりづらさを助長しているのかも。
・資本は、W’としては貨幣形態をとりたがり、貨幣形態に入って蛹になれば、
今度は、G’として、貨幣形態を脱ぎ捨てて再び生産資本の形態に変わりたがるのである。
○蛹から蝶だから「メタモルフォーゼ:変態」という訳になるのかな。
・「恐慌」が目に見えるようになるのは、消費的需要すなわち個人的消費のための需要の直接の減少によってではなく、資本と資本との交換の減退、資本の再生産過程の縮小によってである。
・前から来ている流れがまださばけいないのに、その支払期限がやってくる。
○これ怖いよな~。どんどん在庫がたまっていき、売れてないのに、仕入れた分だけ支払がせまってくる。
第3章 商品資本の循環
・商品資本の循環を表す一般的な形式 W’-G’-W…P…W’
第4章 循環過程の3つの図式
・Ckを総流通過程とすれば、次のように表すことができる。
(I)G-W…P…W’-G’
(II)P…Ck…P
(III)Ck…P(W’)
・3つの循環のどれにも共通なものは、価値の増殖である。
・新たな段階への資本の移行が、他の段階からの退去によって必然的にされている。
・資本主義的生産は、生産の大規模を前提するので、また必然的に販売の大規模をも前提する。
・つまり個々の消費者へのではなく、商人への販売を前提する。
○大量生産、大量販売の時代(日本で言えば高度成長期)を過ぎた後だと、そもそも資本主義的生産は、合わなくなってくる?「個々」に合わせようとすれば、多品種少量生産になりそう。
・古風な小農民は、自分の生産物の最大の部分を直接に消費し、できるだけ売買を少なくし、道具や衣類などをできるだけ自分で制作するのである。
○このあたりが、資本主義的生産でないやり方のヒントになるのかも。
参考:ガンディーの経済学
第5章 流通期間
・生産部面と流通部面の2つの段階とを通る資本の運動は、時間的な順序をなして行われる。
・流通期間と生産期間とは互いに排除し合う。資本はその流通期間には、生産資本としては機能せず、したがって商品も剰余価値も生産しない。
・W-G、売りは、資本の変態の最も困難な部分。売りは、買いよりも重要。
○ミニ起業も一緒。売り=買ってくれる顧客づくり が最も大変。
第6章 流通費
・変態W-Gと、G-Wは、買い手と売り手との間で行われる取引である。
・このような取引がまとまるためには、時間が必要である。ここでは、互いに相手よりも沢山もうけようとする戦いが行われる。
・自分のために他人に労働させる資本家にとっては、売買が一つの主要な機能になる。
・社会の最大の部分が、賃金労働者に転化させられる。すなわち、その日暮らしで自分の賃金を毎週受け取って毎日支出する人々、つまり自分の生産手段を在庫として見出さなければならない人々に、転化させられる。
○20代半ば、サラリーマンをやってた時は、まさにこんな感じだったな~。その日暮らし、月末の給料で何とかやりくりするので精一杯。だから、考える余裕もなく、ただ賃金労働に励む。まさにラットレースにのってたのかも。独立起業してほんと良かったな~。
・生産物在庫の保管には、費用が必要である。
・流通費はすべて商品に価値を付け加えない。費用でしかない。
・この費用に投ぜられる資本は、資本主義的生産の空費に属する。
第2篇 資本の回転
第7章 回転期間と回転数
・資本価値が同じ形態で帰ってくるまでの期間。
・資本主義的生産の規定的な目的は、つねに前貸価値の増殖である。
・資本家にとっては、彼の資本の回転期間は、自分の資本を価値増殖して元の姿で回収するために、それを前貸ししておかなければならない期間である。
第8章 固定資本と流動資本
・建物や機械など、労働手段という名称のもとに総括するものは、不変資本。
・不変資本のこの部分は、生産物に価値を引き渡す。
・不変資本のこの部分は、固定資本という形態を受け取る。
・生産過程で前貸しされている資本の他のすべての素材的成分は、流動資本を形成する。
・生産手段は、労働手段と労働対象とに分けられる。
・労働力は、それ自身の価値と共に、不払い労働の具体化である、剰余価値を絶えず生産物につけ加える。
・固定資本は、その手入れのために、積極的な労働投下をも必要とする。機械はときどき掃除しなければならない。
・2種類の修理労働:幼年期の故障と、中年期を過ぎてからの故障。
○マルクスって、こういう所まで考えてて、ほんと凄いよな~。この本、製造業の人が読んだら、俺だと分からない、また違った面白さがあるのかも。
第9章 前貸資本の総回転 回転の循環
・恐慌は、いつでも大きな新投資の出発点をなしている。
○恐慌にも、良い意味があるってことかな。
第10章 固定資本と流動資本とに関する諸学説 重農学派とアダム・スミス
・スミスでは、年前貸は、流動資本に転化し、原前貸は、固定資本に転化。
・スミスが、流動資本と言っているのは、流通資本、すなわち流通過程に属する形態にある資本価値(商品資本と貨幣資本)にほかならない。
・スミスは、流動資本の成分を数える時に、労働力を忘れている。
第11章 固定資本と流動資本とに関する諸学説 リカード
・労働者は、自分の労働を資本家に前貸ししておくのである。
・資本家は、労働が何日も何週も続いた後で支払うのである。
第12章 労働期間
・昔は、家屋はたいてい注文で建築された。
・請負業者は、もはや注文客のために仕事をするのではなく、市場めあてに仕事をする。
○こうなると「顔の見える取引」ができなくなるよな~。
・労働期間を短縮する。
・「今では飼育者は、以前一頭の羊を育てあげたのと同じ時間で、三頭を市場に供給することができる」
○「速く!早く!」と急ぎ、忙しくなる「Busy-ness ビジネス」になっていくのが、資本主義的生産なのかも。
第13章 生産期間
・労働期間は、つねに生産期間である。
・資本主義的生産が、工業と農業の分離を完成するようになる。
・資本主義的経営は、本質的には私経営なのである。
○公的な視点(環境保護)は入りにくくなる。
第14章 流通期間
・商品が売られる市場が、その商品の生産地から遠く離れている。
・交通機関の変化につれて、生産地や市場地の相対的な位置が変化。
『資本論(5)』
第15章 回転期間が資本前貸の大きさに及ぼす影響
○表が多くて、きっついな~。正直、目で追ってても、中身が入ってこない。
・(貨幣資本の過多は)恐慌が終わった後で、新たな循環を開始する「憂鬱期」に現れるもの。
第16章 可変資本の回転
・共産主義の社会を考えてみれば、まず第一に貨幣資本は全然なくなり、したがって貨幣資本によってはいってくる取引の仮装もなくなる。
○マルクスが考えていた「共産主義の社会」がどういうものなのか、もっと勉強してみよう。資本主義後の社会(特に地域のあり方)を考える際の参考になりそう。
第17章 剰余価値の流通
・蓄積、すなわち剰余価値の資本への転化は、拡大された規模での再生産過程である。
・貨幣で支払われなければならないものは、諸商品の価値である。
・商品資本は、貨幣化されなければならない。そのための貨幣はどこから来るのか。
・資本家階級は、貨幣流通の唯一の出発点である。
・剰余価値が還流してくるまでは自分がもっている資力で暮らして行けるということは、資本家の資格に属することである。
○「流れる(性質を持つ)」資本を、流し、還ってくるのを待つのが、資本家ってことなのかな~。「お金は、お金を持っている人の所に集まってくる」という言い方もあるけど、それもこの資本の流れのことなのかも。
・労賃は一般的に上がり、剰余価値率は一般的に下がり。
・労賃の一般的な上昇は、商品価格の上昇の原因になる。
・資本主義的生産様式の基礎は、賃労働であり、貨幣での労働者への支払であり、一般に現物支払から貨幣支払への転化である。
・そのためには、十分な貨幣量が国内に必要。貴金属の十分な供給が条件の一つ。
・16世紀以来の貴金属供給の増加が資本主義的生産の発展史の上で一つの本質的な契機になる。
○金に保証された貨幣が十分な量ないと、資本主義は発展しないということかな。
参考:貨幣
第3篇 社会的総資本の再生産と流通
第18章 緒論
・一般的な商品流通は、元来ただ2つの成分だけから成り立ちうる
1)資本の固有の循環
2)個人的消費にはいる諸商品の循環
・貨幣資本は、全過程に衝撃を加える起動力として現れる。
第19章 対象についての従来の諸論述
・ケネーの経済表
・農業だけが、剰余価値を生産
○「レオンチェフ型の投入産出行列」というのは見たことあるけど、それに近いのかな?
参考:
・労働力は、労働者の手の中では商品であって、資本ではない。
・労働力が、労働者にとって収入を形成するのは、彼がそれを絶えず繰り返して売ることができる限りのこと。
・資本家の手の中で、労働力は資本として、すなわち使用価値と価値とを作り出す要素として、機能する。
○資本=使用価値と価値を生産するって理解でいいのかな。
・労働者は、自分がそこから支払いを受ける資本財源を、絶えず自分でつくりだすのである。
○こう言われると、賃労働するのがむなしくなるだろうな~。
第20章 単純再生産
・総生産は、2つの大きな部門に分かれる。
1)生産手段 2)消費手段
・それぞれの部門で、資本は2つの成分に分かれる。
1)可変資本 2)不変資本
・すべて恐慌は、一時的に奢侈品(しゃしひん)消費を減少させる。
第21章 蓄積と拡大再生産
・労賃の引き下げと長い労働時間、これこそは、労働者を合理的な消費者の栄位に引き上げて、沢山の品物の市場をつくりださせるための、合理的で健全なやり方の確信なのである。
○賃労働者でいさせ続けるために、安い給料で長時間拘束し、生活必需品を消費するだけの生活に押し込めてるって感じなのかな~。
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○ミニ起業 micro-entrepreneurship や自営業 Self-employment を、人類史に位置付けるようなことをしてみたいな~。更に勉強を続けよう。
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