
○マルクス解説本は「最初にこの本を読むべきだった~」と後悔するぐらいの良著(1冊)
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『資本主義を読破する』鎌倉孝夫・佐藤優(2023)
・『資本論』は、資本主義経済を理論的に解明する。
・『資本論』は、資本を解明している。
・資本主義経済は、一つの歴史形態。始めがあって、必ず終わりがある。
・マルクスは、唯物史観を克服していく。
・資本は、流通形態。
・資本の最高の完成形態、それは株式資本。
・株の使用価値とは、価値増殖欲求そのもの。
・Wareには、サービスが含まれている。
・資本主義においては、売り手の天下。
・子どもを投資対象として考える。
・擬制資本的な発想が、子育てに入ってしまっている。
○『学力の経済学』を読んだ時の違和感が、これだったのかもな~。
・人間までをも究極的には、商品として見ていくのが、擬制資本の問題。
・商品は、共同体と共同体の間から出てくる。
・交換から商品は生まれてくる。
・相手が、その使用価値を欲するかどうか。
○顧客づくり、商品づくり。相手に(交換によって)対価を支払ってもらえないと、商品にならない。
・自然は富の母、労働は富の父。
・使用価値を作り出し、質的に規定される労働を、Work。
価値を作り出し、ただ量的にのみ測定される労働を、Labour。
・使用価値形成労働=具体的有用労働
価値形成労働=抽象的人間労働
・ソビエト、東欧の崩壊は、社会主義の崩壊ではなく、変質しきった国家主導の体制の崩壊。
・労働時間の短縮は、完全にロシアの文化に定着。
・ソ連は、防衛戦争には強いけれども、侵略戦争にはきわめて弱い。アフガン戦争も、ソ連が内部から崩壊していく大きな要因に。
○こういうのは、やっぱり実際にその場にいた人の凄さだよな~。ソビエトに関しては、マスコミを通じた「悪の帝国」のイメージが強すぎる。
・2分の1着の上衣には、使用価値がない。
・「ファウストのように考える。初めに行いありき」は、歴史的に決まるという意味。
・一般的等価物で、イメージしやすいのは、江戸時代の米。
○マリグラ@New Orleansのビーズは、その瞬間だけ一般的等価物?その瞬間だけ、しかも特定のコトにしか交換できないなら、一般的等価物にはなれない?
・「金」が一般的等価物になった理由:
1)質が同一
2)小さな容量の中に、相対的に大きな価値を含む
3)耐久性
4)本当は無くてもいい
5)余剰の形態
○なるほどね~。確かにそうなら金が「貨幣」を保証している理由も分かる。」
・最終的に実態の裏打ちがないと、貨幣にならない。
・金儲けしたい欲求。そんなものは、人間の生活にとって本来の欲求ではない。
○こう言い切るのは、今の資本主義社会の中では難しいのでは。金儲けできることが、勝ち組への道?
・疎外:人間がつくった商品や貨幣、制度などが、逆に人間を支配し、それによって人間性が失われる状態。
・ユダヤ・キリスト教的な文脈:人間の本来の姿がある。
仏教的な文脈:関係の第一義性。
○実在論と非実在論(網と網の目)ってことかな。
・特定の人達との特定の関係においては、商品経済は排除する。
・商品経済にすべて巻き込まれないようにするためにどうすればよいか。
・直接的人間関係が崩されていく。
○家族間には、お金を媒介させない。近所づきあいでは、モノの交換に留める、とか大事なことなのかも。
・貨幣で問題を解決しようとすると、資本主義から抜け出せない。
・命とカネの交換を日常的にやらされる。
○会社に勤めて、通勤して、8時間以上の間、自分の労働力を売って、月末に給料をもらうっていうのは、まさにこれなんだろうな~。
・カネよりも命が大切な社会を作ろうとするのが、革命
・クロノスは、タイム。カイロスは、タイミング。
・資本の物神性の頂点は、それ自身に利子を生む資本。
・この現実具体化は、株式で可能。
・労働者が主人公になる社会が形成されれば、労働者が意識的に配分できる。必要な人達に、その生活を保証する配分を行うことが可能になる。
○「分度を稼いで、余剰を推譲」することができれば。
・国家が保証する紙=紙幣
・交換の矛盾は、価値と使用価値の対立。
・貨幣は積極的、商品は受動的機能。

・W-G(売り)が。一番困難。命がけの飛躍。
・G(貨幣所有者)が、使用価値として、Wを求めるかどうか。
・Geld(お金)は、市場にずっととどまる。商品は消えていくけれど、お金は死なない。
・『資本論』第1巻の後半部分を理解するには、第2巻、第3巻の理解が必要。
○お~。こう言ってもらえると、第2巻、第3巻に挑む気が増す。
・資本主義システムを脱構築する革命を起こす意味は、労働者を解放するだけでなく、貨幣を自己増殖させていく、資本の自己増殖をさせていく生き方から、資本家を解放する意味も込められている。
・資本は、生産過程や労働過程とは関係がない、流通における運動。
・資本の本質は金儲け。社会性や社会への配慮は無い。
・(資本家のベゾス、前澤勇作さんは)労働者を徹底的に搾取する、とんでもない資本家。
・商業は、詐欺の要素を必ず持っている。結局、流通はなんら価値を形成しない。
・人間と自然の代謝、ここに労働があるから(人間の労働は)なくならない。
・AIは機械。労働が無くなる時代は絶対に来ない。
・AIは、四則演算ができる計算機に過ぎない。
○「労働」に判断が入るなら、AIに労働はできない?
・生産手段をもっていないから、労働力を売る。
○「頭と手足」を生産手段とできないか。お金の力ではなく「人(個人)」の力で、粗利を作る自営業者を、位置付けられないか。
・商品が貨幣に転化することには「命がけの飛躍」がある。

・労働力は、人間自身の働く能力。それを使うのが、労働。
・労働力商品として購入している就業時間内は、就業規則に完全に従えというのは、資本のイデオロギー。
○確かに、1日8時間、労働力を売っている時は、就業規則に従うのはわかるとして、それ以外の時間の副業禁止は、資本による拘束だよな~。
・ヘーゲル:神が人間を作った
フォイエルバッハ:人間が神を作った。
・資本主義の限界性を知る上で、資本論を学ぶ。
○ミニ起業という働き方をどう位置付けられるか?
顧客に対して、自身の労働力から生産される使用価値を販売?
・m:剰余価値/v:可変資本=剰余価値率(搾取率)
m/(c:不変資本+v)=利潤率
v/(v+m)=労働分配率
・労働には、有用労働と抽象的人間労働(時間で計られる量?)の二重の性格がある。
・恐慌になると、何もできない。
○恐慌には、リセット機能がある?
・労働力不足によって、賃金が上がらざるを得ない。賃金が上がれば利潤が得られない。それで恐慌が起こらざるを得ない。
・こういう社会的な打撃を、資本が強制的に受けてみないと駄目。
・資本が過剰になる。それが恐慌論の基礎。
・恐慌は、資本の再生産に必然的。
・労働者の権利は、生きる権利、人権である。
資本の権利は、金儲けの権利、金権である。
・人権と金権の対立。
・「溶鉱炉の火を消すな」
○これ、三交代制勤務がある今の工場もそのままだよな~。
・個別的価値を引き下げて、社会的価値で売る。ここが資本主義特有の問題。
○安く仕入れて、高く売ることも、資本主義の問題?
・雇用されなければどうにもならないという状況が作られていく。
○こういう状況が、小中高大を通じて作られてしまっているのかも。
・工場手工業では、労働者が考えて、仕事をする必要がなくなってしまう。
・分業と協業に堪え得る形で、教育は近代的な形のものになっていく。
・資本論全3巻を学ぶと、世の中が違って見えてくる。
・家庭労働の支出の減少には、貨幣支出の増大が対応する。
・熱帯や寒冷地ではなく、温帯が資本主義発生の母国になっている。
・資本主義システムにおいて、労働者の自己実現は無理。
資本家の自己実現しかありえない。
○お金という資本以外の生産手段を持つことで、抜け出すことはできないか?
・合理化とは、資本にとって搾取率を強めることでしかありえない。
・業務委託という出来高賃金制でこき使っていくのが増えている。
○業務委託できる先を、1社ではなく、複数社もつことで、この状態から抜け出せないか?
・出来高賃金制によって、過重労働になるのが資本主義体制に特有だというのは、ソビエト体制を知っていると分かる。
・ストライキは、労働運動にとって、絶対に必要なこと。
・搾取をしない資本家は、倒産した資本家。倒産した資本家は、賃金を払えないから、労働者にとっては最悪の資本家。
・労働者に労働をさせ、価値を作らせた後で、その一部を賃金として支払う。
・生活維持は、労働力の再生産。
○労働力を売るために、生活するっていうのも悲しいよな~。労働が上で、生活が下。これこそ、疎外ってことなのかも。
○資本家として、労働者を使うか。
労働者として、資本家に使われるか。
それ以外にないのか?
資本家でもなく、労働者でもなく、
「頭脳資本+手足労働」=ミニ起業家 みたいな図は描けないか?
・賃金が上昇している国は、労働人口が減っている。
・民営化という名のもとに、社会主義から資本主義への移行が始まる。
・国有財産を分配するときに、暴力によって本源的な蓄積をしていく。
・小生産者は、自分の労働で生産物を作り、それを売り、商品にする。
・労働者が、自分の生産手段を私有(小経営の基礎)している。
○これが、ミニ起業につながらないか。生産手段を私有する。生産手段は、頭脳と手足。商品は、サービス、とか。
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