
○アメリカで買ってきたインディアン本+熊谷駅で買った本+留学から日本に帰る際に買った本(1冊+1冊+色々)
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『Power and Place:Indian Education in America』V.Deloria,Jr.& D.Wildcat(2001)
○インディアンの二人による掛け合いエッセイ。デロリア氏には『God is Red』等の著作もある。
・インディアンは、Western Civilization西洋文明に、Fit適合していない。
・インディアンTribe部族が持つMetaphysics形而上学
●参考:ウェブ調べ
形而上学:存在の性質(オントロジー)、宇宙の起源と構造(宇宙論)など、自然学では扱わない、より根本的な問題に焦点が当てられる。
形而下学:形而下学は、自然界の事物や現象を理解しようとする学問。具体的に言えば、物理現象、化学反応、生物の進化などを対象とする。
・西洋は世界を、Machine機械とみなしている。
・Power and Place equal Personality. 力と場=人
・アメリカンインディアンは、Natural system thinkers自然なシステム思考者である。
・Power and place produce personality. 力と場所が、人を創り出す。
・Plants植物は、インディアンに時間について教えてくれる。
・Indineous土着とは、To be of a place「場に属する」という意味である。
・我々インディアンは、近代産業社会の中で、どう生きるか。
・場所に自然と属するとはどういうことなのかを、経験から学んでいるインディアンの先輩と共に、アメリカでのインディアン教育について考えるのが望ましい。
・教育は、専門家の訓練はできるが、人を創り出すことはできない。
・That is to say, elders are the best living examples of what the end product of education and life experiences should be.
○この言葉いいな~。そう見られるような年寄になりたい。
・西洋の形而上学は、Big pictureを示すことに失敗した。
・デカルトの「I think, therefore I am」
・己の存在を疑問視するのは、先住民族から見ると、病気の気配。
・DescartesのRationalism合理主義と、HumeのEmpiricism経験主義は、人間が全てを測るという世界観に基づいている。
・多くの種(鳥、犬、熊等)が、独自の言語を持っている。
・近代科学は、世界は自分たちの目的を果たすために存在していると考えている。
・科学は、強制し、インディアンは、受容する。
・USは、Homeless peopleの国である。
・アメリカ人は、失っている、つながっていない、地に足がついていないという感覚を持つ人が多い。
・インディアンは、優れた人生の在り方を持っている。人間としてどう行動すべきかを示せる。
・人間は、動物と比べて優れているわけではなく、違うだけである。
・近代科学は、人工的な宇宙を作ろうとしている。
・教育は、個人を、一つのステータスや状況から別のものへ、移す機能を持つ。
・Education itself is transitional.
・近代教育の目標は、Socializaiton社会化である。
・インディアンの子どもの文化的背景を消し去ろうとする。
・インディアン教育を、2つの時期で見る:ContentとProcess
・インディアンの子どもたちが、何を、どう学ぶのか。
・インディアンにとって、人間以外の植物、動物、その他の自然現象を、集団の一員として認めることは自然であった。
・木を、Resource資源とは呼ばない、Relatives親族と呼ぶ。

・インディアンは周囲にいた白人の良い点、悪い点を学んだ。
・実践的な土着のプロフェッショナリズム:土着の人格とテクノロジーこそが、目指す目標。
・ヨーロッパからの移住者は、自然を資源と見て、コントロールしようとした。
インディアンは、自然を親族と見て、関係に焦点をあてた。
・インディアンは、地理的に、USの中にいる。その価値、機構に合わせないといけない。
・「Self-determination 自己決定、民族自決」が、どこにあるのか、問わなければならない。
・ペンシルバニアのAmishは、彼ら独自の教育システムを維持し、その権利が、最高裁から守られている。
・民主主義は、自分の子どもを社会の価値や信念に基づいて教育する権利を持つことを提案している。
●参考:アーミッシュの人々に会った時の話
・自己決定は、内省を必要とする。
・デカルトに対して、インディアンは「I experience, therefore I am」と答えたい。
・アメリカの文化は「自己愛」である。
・アメリカの教育は、仲間と争うことを促す。
・アメリカの主流派のプロテスタント、中流クラスの価値感である。
・インディアンの初等、中等教育では、家系図と部族の伝統を学ばせるべきである。
●参考:この本を買ったアメリカインディアン博物館の様子
●参考:アラスカで暮らした星野道夫さん インディアンの生き方、考え方と通じる点が多い
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『ネイティブアメリカン神話物語百科』C.マクナブ(2025)

○6月7日(土)に、母と熊谷駅に行ったついでに寄った書店で見つけた本。
・現代人が、アメリカ先住民の神話と伝説の中で出合う世界観には、本質的に心を静めてくれるような地に足の着いた何かがある。
・「クーを数える」とは、素手か特別なデザインのクー・スティックで、敵に触れてから、無傷でその場から逃げることを言う。
・豊穣の神ココペリ。活発で悪ふざけが好きだが、動植物に活力を与えたり、子供のいない夫婦に子を授けたりする。
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『Kokopelli』(1994)
○アメリカ留学時代に買った「ココペリ」の岩絵を集めた本。


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インディアン熱に火がついたので、色々本を引っ張り出します。
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『America’s Fascinating Indian Heritage』(1978)


この本で、アメリカインディアンの多様性を学んだ気がします。

約30年前に留学していたミシシッピー州にも、インディアンの部族が住んでいて、彼らが作った石の矢じり等を見つけることができました。
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留学時代は、考古学の授業で、発掘作業をしてました。

留学後、取材を受けたダイヤモンド社さんの『地球の歩き方 成功する留学 98~99版』
(卒業した学校名が、University of Southern Mississippiではなく、なぜか、University of Montanaになっているのはご愛敬)

今は、仕事でダイヤモンド社さんとお付き合いがあるのが、なんか嬉しいですね。
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『Atlas of Ancient America』(1980)


ミシシッピー流域の部族に伝わる謎のマーク(掌の目)。これをモチーフにしたTシャツを昔、着てました。
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『North American Indians』(1992)


当時の彼女(今の妻)と、こういう部族の跡地やインディアンの居留地を、車で訪ねてました。
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『The Indians’ Book』(1987)

インディアン自らが描いた絵や

彼らの歌が、楽譜として記録されています。

セオドア・ルーズベルト大統領のメッセージ(1906)が書かれています。
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ここまでが、北米インディアンの本で、この後は、中米(メキシコ)インディアンの本。
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『Huichol Indian Sacred Rituals』(1992)

メキシコに住むHuichol Indianのシャーマンの息子 Mariano Valadezのアート作品。

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『The Codex Nuttall』(1975)

古代メキシコの絵文字文書。

ん?そういえば、こういう絵文字の読み方、留学時代に学んだかも・・・
と、今度は、当時の教科書を引っ張り出します。
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『Introduction to Linguistic Anthropology』言語人類学の基礎 (1994)

Shan Winn先生 手作りの教科書。

メキシコインディアンの絵文字の読み解き方。
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「お~!懐かしい~」と更に、火がついてきたので、別の教科書も引っ張りだします。
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『The Indo-European Heritage』印欧語族の遺産(1995)

Winn先生の講座は、ほとんどすべて受講しましたが、特にこの講座は大好きでした。

我ながら、英語で一生懸命、学んでました。留学させてくれた両親に感謝です。
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この講座が、書籍になりました。
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『Heaven, Heroes, and Happiness:The Indo-European Roots of Western Ideology』Shan M.M.Winn(1995)

何度も読み返している大事な本です。

Winn先生のサイン。ありがとうございます。
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この本の新版(2002)が出たので、そちらは、次女(19歳)にプレゼントしました。

次女は、高校を卒業後、カナダに留学し、英語学校で学びました。
25年6月末から、ニュージーランドの大学に入学し、学部での勉強を始めます。
彼女が接する人たちをより良く理解するために、この本はきっと役に立つと思います。
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いや~、やっぱり学ぶのって楽しいですね♪
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●参考:
そういえば、コロナ禍の2020年4月に、中原ゼミ仲間の齊藤さんからバトンをもらって「本を紹介するリレー」でも、留学時代の本を紹介していました。
関根 雅泰 – 東大大学院中原ゼミ仲間で、合同会社 あまね舎 代表 齊藤光弘さんから「本の紹介企画」のバトンをもらいました。… | Facebook
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