
〇第2次トランプ政権前の選挙~第2次政権初期の様子(4冊)
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『トランプで世界はこう変わる!』島田洋一(2024年8月26日)
○2025年1月からのトランプ復帰を前提に書かれた本。
・日本では、トランプをけなさないとインテリと思われないのでは、という怯えに似た感情をもつ「識者」が多い。
・トランプ陣営の主敵は中国共産党。
・供給網から、中国をできるだけ外していく。
・大学の世界は、リベラル派が多く、民主党の重要な支持基盤である。
・2021年1月のバイデン政権発足以来「バイデンなら強い臨機応変の措置はとれない」が、世界中のテロリストやファシズム政権の共通認識になったと言える。
・バイデンが力を入れた電気自動車推進政策も、トランプは中止するはずである。
・日本政府は、環境左翼に迎合する姿勢を早期に改めなければならない。
・バイデン的な脱炭素原理主義は放棄される。
・石破さんは肝心な時に逃げる。
・唯一の被爆国であればこそ、3回目の被爆を避けるため、誰はばかることなく、核抑止力を持ち得る。
・「LGBT利権法」必要のない法律を作れば、それにかこつけて利権ができる。
・左翼に多額の税金や企業の研修資金が流れこむことになる。
・日本のディープステート(深く根を張った、独善的で頑なな官僚体制)を代表する財務省
・日本では、増税、緊縮財政、天下り先拡大を「省是」とする財務省が、ディープステートの中心にある。
・日本にとって最も危険な存在は、河野太郎。
・極左パフォーマの山本太郎。
・「安倍不在」の大きさ。
・戦う保守政党を目指す「日本保守党」への期待。
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『トランプ圧勝 なぜ米国民は彼を選んだのか』やまたつ(2024年12月31日)
○2024年の大統領選挙の民主党の敗因を、カナダ在住の日本人が分析。
・勝因は「アメリカ人の強さ」
・トランプ大統領の大勝の背景には、グローバリストの脅威に気づいた人が増えたことがある。
・基本的に左翼は他責思考。「自分たちは正しい、間違っているのは社会だ」
・『裸の社会主義者』で明示された社会主義者の46の目標
・国境をなくすのに利用されるのが移民。
・「自分らしく」という過激なLGBTQ思想は、究極の個人主義の推進。
・カナダでの政府の暴走。政府に管理されることの危険性。
・カナダの独裁者トルドーの政権によって、3つの悪法が提案され、2つが成立。
・「民主主義において、福祉国家はやがて警察国家になる」 自由と引き換えに楽、安心さを与えてもらうことで、最後は一般市民が完全に管理される国になってしまう。
・不法移民を手厚く保護しているアメリカの「聖域都市」
・民主党が選挙の力を維持するためには、不法移民に市民権を付与することが唯一の道。
・情報統制をしたいグローバリストに真っ向から戦いを挑んでいるのが、イーロン・マスク。
・SNSプラットフォームの背後には、大量の諜報機関職員がいる。
・検閲産業複合体のはじまりは、オバマ政権。
・(コロナを通して)国民に恐怖を与えることで、国民をコントロールしようとしていた。
・自分が信じた情報が正しかったどうかの答え合わせを常にするべき。
・チャットGPTに「構造的に左翼、リベラルバイアスがある」ということが明らかにされた。
・トランプは世界を救ったが、日本は救わない。
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『アメリカと世界をぶっ壊す!トランプとイーロン・マスクが創造する新世界秩序』B.フルフォード(2025年3月28日)
○2025年1月 第2次トランプ政権発足直後に書かれた本。
・トランプが、第47代アメリカ大統領にえらばれた。これにより旧支配勢力、ディープステート(ハザールマフィア)と呼んできた者たちの実質的な敗北が決まった。
・トランプの指揮下にある米軍の改革勢(米軍良心派)が、ディープステートを排斥する。それが「トランプ革命」である。
・FRBをはじめとする世界の中央銀行の裏側にいるのが、欧州と中国の王族。
・アメリカをいったん倒産させて、債務再編の交渉が始まる。
・デフォルトを宣言し、新国家である北米共和国として、ゼロから出発。
・内戦に向けた世論づくりとして、「政府を倒す」「大統領を倒す」といった「シビル・ウォー」のようなエンターテインメントを流行らせることは、アメリカでは以前から行われてきたこと。
・ビル・ゲイツは、WHOを利用し、世界中に「ワクチンパスポート」という形のマイナンバーを振ることで管理支配をねらった。
・マスクは、AIと脳内のマイクロチップ、デジタル通貨によって世界管理を企んでいる。
・2025年1月23日、負けたのは、ダボス会議に集まったグローバリストたちだった。
・ディープステートの最終的な目的は、世界独裁政府を樹立すること。
・官僚を中心とした日本流の国家経営で政治も経済も上手くまわっていた。その流れが変わったのは、1981年、アメリカの副大統領にパパブッシュが就任して以降のことだ。
・クリーンエネルギーの推進というならば、日本の技術が誇る水素エネルギーをもっと後押しすべきだろう。
・LGBTQを優遇する政策は、そもそもオバマのホモセクシュアル趣味から生まれたものだ。
・ディープステートの大目標である「人口減」を実現するうえでも、女性が仕事で成果を出し出世することで、子供を産まなくなることは、とても都合がいい。
・支配者層から見れば、広い知見と知識をもったジェネラリストは必要ない。なるべく職務を細分化して、社会の全体像が分からないまま働かせたほうがメリットは大きい。
・優秀な政治家を増やす簡単な方法は、政治家の子どもたちが、自分の親の地盤を引き継ぐことを禁止することである。そうするだけで、無能な2世、3世は淘汰される。
・学歴が高い人ほど、リベラル思想に侵されている。
・トランプ革命は、イヴァンカ・トランプが引き継いでいくことになると予想する。
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『返り咲き就任から100日 トランプの電撃作戦』古村治彦(2025年4月5日)
○第2次政権からの約3か月間
・P.ティールとE.マスクに利用される第2次トランプ政権。
・2020年の大統領選挙に落選後、トランプに対して、テック産業は締め出しを行った。
・トランプのカムバックが実現すると、手のひら返しで、トランプにすり寄る姿を見せている。
・S.バノンは、第2次トランプ政権が、マスクによって「利用」され「変質」させられるということを見抜いているのだろう。
・マスクが「政府効率化省」を率いることで、国防予算にメスを入れることが可能になり(自分たちの新・軍産複合体づくりにつなげられる)
・中国との技術開発競争は、軍拡競争を招くことになる。
・第2次トランプ政権には、第1次政権時に重要閣僚を務めた人物たちは誰も入っていない。多くは、トランプに対して批判的な言動をとるようになり、敵対関係となった。
・「アメリカ・ファースト」は「アメリカ国内最優先」という意味である。
・政策によって、人々の価値観や考えを政府や権力が「作り変えよう」というのは恐ろしいこと。
・J.D.ヴァンス副大統領、V.ラマスワミの政界進出には、P.ティールが深くかかわっている。
・トランプ大統領の重点政策は「国境防衛・不法移民対策」である。
・アメリカが偉大であった時代は、1900年。「所得税はなく、あるのは関税だけだった」
・関税は、制裁なき経済制裁。
・レーガン政権時代の動きを知ることは、トランプ政権の動きを予測するのにも役立つ。
・エネルギー(石油、天然ガス、石炭)増産は、トランプ政権の柱。
・日本の軍事力強化が、中国との関係を緊張させ、不測の事態を招くことがあると、T.ギャバード(スパイマスター)が発言。
・ギャバードの起用は、第2次トランプ政権が、世界で大きな戦争を起こさないという決意を持っている一つの証拠となる。
・第2次トランプ政権が進めようとしているのは「維新」である。「古き良きアメリカ」の復活である。
・民主党は、ボス政治の横行する政党になった。
・アメリカの分裂の厳しさを物語るのが映画「シビル・ウォー」
・自由、平等、人権など、近代的価値観で人工的に形成された国家の脆弱性を示している。
・2028年の大統領選挙は、ヴァンス副大統領と、民主党のウィットマー知事との戦いになる。
・バイデン政権は、4年越しで成立したヒラリー政権である。
・バイデンは、当事者すべてから舐められていた。
・アメリカの介入主義の尖兵となってきたのが、米国国際開発庁USAIDだ。
・トランプは、E.マスクの助言を受け、USAIDの閉鎖の意向を明らかにした。
・モンロー主義 他の地域のことに、アメリカが介入することはしない。
・世界の王から、「西半球の王」へと縮小しようとしている。
・石破茂首相は、プロテスタントのキリスト教徒であり、トランプ大統領は、長老派(カルヴァン派)のキリスト教徒として、暗殺未遂事件以降に回心した人物として、共通点がある。
・敵対関係にあっても対話を拒絶しない。
・中国は、日本などはなから相手にしていない。
・トランプの存在が、世界を「小康状態」に導いている。
・交渉が続いている限り、戦争にならない。
・「トランプは何をするか分からない(予測不可能性)」という不安感と恐怖感で主導権を握る。
・「狂人理論」を使う人間は、本当の狂人ではない。必要以上に恐れる必要はない。
・日本を利用しようとしてくるアメリカに、日本がほいほいと乗せられて、中国と対決するような状況に追い込まれることが最も怖いこと。
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