2015年3月20日(金)13時~17時@渋谷
 ダイヤモンド社様主催「研修開発 オープンラボ」が開催されました。
 https://www.learn-well.com/blog/2015/03/post_435.html
 さし障りのない範囲で、どんな様子だったか共有します。
 
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 まず、博報堂大学の白井さんによる講演
 「集合研修と現場OJTとの連動」です。
 ・OJTの難しさ:育成の短期化、仕事の難易度高、学びのスタイルの変化
 ・研修ありきではなく、新人の育成ストーリーに合わせて
  トレーナーに対して研修を実施
 ・自分の新人は、ストーリーのどの段階か、
  それに合わせてグループを分ける
 ・研修ゴールの到達は大切、だがそれ以外の想定外も必要。
 ・毎年、進化させていく。
 参考:『自分ごとだと人は育つ』 
 https://www.learn-well.com/blog/2014/07/post_422.html
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 それを受けて、東大中原先生の解説が続きます。
 ・OJTとは何か?再定義が必要。
 ・上手くいくための条件がある:
  1)威光模倣 2)長期接点 3)主には教育ではなく労働
 参考:「最近OJTが機能しないのはなぜか?」
 http://www.nakahara-lab.net/blog/2010/02/ojtxtute.html
 ・最近の研究では、Co-workerに着目したものが多い
 ・博報堂では、変化しているOJTに毎年対応しようとしている。
 ・自社に合うか、合わないか。フィット感や共通言語が重要。
 ・「自分が新人だった頃の苦労は?」「今の新人の苦労は?」
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 そのあとは、研修開発ラボ1期生お二人の実践事例です。
 (お二人とも赤裸々な失敗事例もお話し下さいました。)
 まず、Aさんは「上司を巻き込め!」というテーマです。
 ・研修開発ラボ2日間を通じて「研修の全体像」を描けたのが成果。
 ・研修転移を意識した実践
 ・上司を巻き込むポイント:
  1)経営トップに人材戦略を語ってもらう
  2)研修投資のメリットを示す
  3)明確なゴール設定をし、その約束を果たす
 ・カークパトリックの4つのレベルに合わせた上司との約束を設定
 ・研修開発ラボを受けたことで、今までバラバラだった情報が繋がった。
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 次のSさんは「一人前の営業スタッフ育成」というテーマです。
 ・失敗した研修を「研修開発7つの原理」でふり返ると失敗理由がわかる
 ・研修開発ラボで改めて学んだのは「研修の目的」
  研修の目的は、経営に資すること。
 ・今後の課題:
  -モデル化すると他人事になる
  -経験をしくめるか? 
  -どう測るか?
 ・研修開発ラボを受けて「全体像」を作るようになった
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 2人の実践事例を受けて、中原先生が解説を加えます。
 ・研修開発とは、政治力学である。
  いかにステークホルダーを巻き込んでいくか。
 ・「研修の失敗は研修では取り返せない」は名言である。
 ・新人研修は「よせ鍋」になりやすい。
 ・何のために行うのか「目的の打ち込み」は何度でも行う。
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 最後の小一時間は「取り囲みセッション」ということで、
 白井さん、Aさん、Sさん、中原先生、
 そして研修開発ラボ パートナー講師の鈴木さん 5名を取り囲んで
 意見交換を行いました。
 
 約10分×5セッション行います。
 「もっと話したかった」という声もでましたが、
 講師の方々との距離が近い、密度の濃い時間を過ごして頂けたようです。
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 ご参加くださった皆さん、
 特に「研修開発ラボ」1期生、2期生、3期生の皆さん、
 久しぶりにお会いできて嬉しかったです。
 そして、ご講演下さった白井さん、Aさん、Sさん、
 どうもありがとうございました。
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 今後の「研修開発ラボ」 開催予定はこちらから ↓
  https://jinzai.diamond.ne.jp/lab/
 
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