セミナー「新人教育をアカデミックに語ろう!会」のご案内

3.新入社員に関する講演・セミナー

*お陰さまで本セミナーは、満員御礼となりました。
大変恐縮ですが、お申込みは締め切らせて頂きます。(3月6日)

============================
「新人教育」をアカデミックに語ろう!会
 ~「組織社会化」の知見と最新の「OJT調査」結果を基に~
============================
東京大学大学院 中原研究室に参加させて頂き、2年半が過ぎます。
その間、色々なことを学ばせて頂きました。
特に、私の専門分野である「新入社員の育成」に関しては、
大学院に入るまでは不勉強であったアカデミック領域での知見に
触れることができ、仕事である各社様での研修にも大いに役立っています。
例えば、先行研究では、以下のようなことが明らかになっています。

——————————————————-
●導入研修
・新人が公式な導入研修を「役立つ」ものと受け止めると、
 彼らの組織コミットメントが高まることが明らかになった。
 新人は効果的な研修を受けると、会社が自分たちに投資し、
 自分たちをケアしてくれていると感じる。(Tannenbaum et al. 1991)
・新人が十分な量の研修があると受け止めると、それは研修の有用性に
 つながり、この量と有用性は仕事上の結果(職務満足、コミットメント、
 離職意思、職務パフォーマンス)にも関連していたことが明らかにされている。
 実際の研修時間よりも、新人の主観的な受け止め方(本人にとって
 十分な研修量)の方が重要であった。(Saks 1996)
●配属後
・入社後最初の幻滅経験と仮定された不本意な配属は、その時点では
 幻滅経験となりえても、入社1年半後の適応状態には影響を及ぼさなかった。
 入社1 年半後の適応感には、上司のかかわりが大きく影響を及ぼしていた。
 (大庭・藤原2008)
・入社8 カ月間に人間関係面と職務面において、幻滅を経験した新入社員が多く、
 先輩社員に対するイメージの悪化と、職務上の幻滅に関係があると推察される。
 幻滅への対応としては、上司との間の高い交換関係を成立させること、
 新入社員の期待を下げること、先輩社員にモデルとなってもらうこと、
 があげられる。(佐々木 1993)
●フォロー研修
・9 ヶ月目の新人の心理的苦痛は、オフサイト研修とビジネス旅行が無い場合、
 高まっていた。オフサイト研修やビジネス旅行により、定期的に職場から
 離れさせることは、新人の心理的苦痛を和らげる。(Nelson & Quick 1991)
——————————————————-
こういった知見を学ぶことによって、研修や現場支援策の有用性、必要性を
裏付けることができ、他者への説明がより説得力あるものに変わります。
そこで、あらためて、これまで学んだことの復習と、
皆さんとの情報共有を兼ねて、セミナーを開催することにしました。
===
また、今回のセミナーは、うちの子供たちに「お父ちゃんの仕事姿」
を見せる目的もあります。
実は、彼女たちは、私が家で仕事をする様子を見て、
「おとうちゃんの真似~」といって、パソコンをうちこむ姿をよくします。
それはそれで良いのですが、パソコンに向き合っている姿だけだと
私が何をやっているか、どんな仕事をしているかは分からないでしょう。
よくご飯どきなどに「お客様から感謝の印としてお金を頂くんだよ。
それで、こうやってご飯が食べられるんだよ」と説明していても、
彼女達には実感がわいていないと思います。
そこで、リアルの場で、父親の仕事のお手伝いをさせることで、
「お父ちゃんがどんな仕事をしているのか」
「お金をお客様からどのように頂戴しているのか」を見せたいと思っています。
彼女たちには、
・お客様への案内文(本文章)の説明
・資料作りの手伝い
・会場設営
・受付(お金をもらい、お釣りを返す、資料を渡す)
・父親の説明 見学(最初のパートのみ)
・終了時のお客様への挨拶
・会場片づけ
といった一通りの流れを体感させたいと考えています。
現在、2歳の長男には無理でも、小学校3年生(9歳)の長女と
4月から小学校1年生になる次女(6歳)には何らかの想い出に
なればと願っています。
もちろん、セミナーそのものは彼女たちにとってはつまらないでしょうから、
受付作業と最初のパートの見学が終わったら、「こどもの城」で
遊んでもらい、12時ごろ戻ってきてもらう予定です。
ご参加下さる方々には、子供がちょこまかしてご迷惑をおかけするかも
しれませんが、何とぞよろしくお願いします。
============================
「新人教育」をアカデミックに語ろう!会
 ~「組織社会化」の知見と最新の「OJT調査」結果を基に~
============================
【日時】2012年3月27日(火)9時30分~12時 (9時15分開場)
【場所】渋谷駅 徒歩10分「こどもの城」8階 802
     http://www.kodomono-shiro.jp/access/index.shtml
【参加費】2,500円(領収証が必要な方はおっしゃって下さい)
【参加ご対象者】
 ・企業内教育分野で特に「新人教育」に携わる方々
  (人事教育担当者、社内講師、研修ベンダー、外部研修講師の方々*)
   *ご同業者の方もご遠慮なく。共に学んでいきましょう!
【定員】20名程度
【内容】
9:15 開場 
9:30 開始 (10時45分前後に休憩をはさみます)
 1.導入
 2.「組織社会化」の知見
 3.「OJT調査」の結果
 4.質疑応答と意見交換
 5.結び
12:00 終了
【進め方】
 関根からの情報提供と参加者同士の意見交換、クラス全体での共有という
 いわゆる「参加型」スタイルで進めます。お名刺の準備をお願いします。
【お申し込み】 http://ws.formzu.net/fgen/S69392615/
 (下記参加条件にご同意頂ける方は、フォームからのお申し込みをお願いします)
【お申し込み締切】
*お陰さまで本セミナーは、満員御礼となりました。
大変恐縮ですが、お申込みは締め切らせて頂きます。(3月6日)

【参加条件】
◆事前課題がありますので、ご協力をお願いします。
◆本セミナーの様子は、予告および許諾なく、写真・ビデオ撮影・映像配信する 
 可能性があります。リソースの都合上、撮影後の編集依頼等には応じることが
 できませんのでご了承ください。写真・動画は、関根雅泰が関与するWebサイト等
 の広報手段、講演資料、書籍等に許諾なく用いられる場合があります。
 マスメディアによる取材に対しても、許諾なく提供することがあります。
◆子供が少し騒ぐかもしれませんが、よろしくお願いします。
【事前課題】下記レビュー論文に目を通しておいて下さい。
 
  組織社会化研究をめぐる諸問題-研究レビュー 高橋1993
  http://ci.nii.ac.jp/naid/110003774745/
  (CiNii論文PDF オープンアクセスをクリックして下さい)
どうぞよろしくお願いします。
【お申し込み】 http://ws.formzu.net/fgen/S69392615/
============================
皆さんと共に学べることを楽しみにしております!
(*お陰さまで本セミナーは、満員御礼となりました。
大変恐縮ですが、お申込みは締め切らせて頂きます。(3月6日))

投稿者:関根雅泰

コメントフォーム

ページトップに戻る