【木曜日25-45】松波龍源先生「仏教思考」本

木曜日

○日本経営合理化協会さんの「月刊講話経営塾」CDで聞いて「これは!」と思い、CD4巻と書籍を購入(1冊+1本)

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『社長の仏教思考 縁』(2025)

・「経営」の初出は、孔子の『詩経』
・「経」とは、織物の「経糸 たていと」
 「営」とは、「陣地・領域などを囲む」こと
・経は、時間軸であり、営は、その時における範囲。

○「経営」とは、自分が関わる範囲(顧客、仲間)で、長く関わっていくってことなのかも。

・実在論=西洋OS 非実在論=東洋OS、特に仏教OS

・中観「空」の思想:森羅万象万物に、独立性、絶対性、永遠性を認めない。

・仏教は、Dual OS。実在論OS:世俗 非実在論OS:勝義
・色即是空 空即是色
・勝義を知って、世俗を慈悲で生きる。

・関係性が変われば、現出している意味も変わるはず。

・マルクス教を、100%は強要されない中小企業の経営者が、何を帰依処にするか、日本の未来がかかっているように思える。
○数字だけを重視しない経営。零細企業の弊社に、できること、すべきことは何か。

・迷ったら「大悲」 一切の生きとし生けるものが、皆「苦」から脱却できるように。

・この世界のすべてを「網」と喩える。
○これ、分かりやすいな~。確かにそうかも。個人が「網の目」それが合わさって、全体が「網」になる。

・密教経典「心清らかで正しい道を行く。豊かで喜びに満ち、良き仲間に囲まれて強大な勢力を持て。その力を以て社会に貢献するのが菩薩の道である」
○これいい言葉だな~。励まされる。

・豊かさ=余剰=必要がないもの
・真の豊かさとは、どれだけ「手放すことができたか」による
○おー!これこそまさに比企大が実践したい「分度を稼いで、余剰を推譲」に通ずる。

・「苦」とは、求めて得られないこと、拒否して与えられないこと。
・苦が無い状態が「楽」

・自他に苦をもたらすことが「悪」。自他に楽をもたらすことが「善」
・慈悲=「苦」を抜き、「楽」を与える

・推定誤差-対数尤度=フリーエネルギー
○目標-現状=問題(解決すべき課題)と捉えてもいいかな。

・自分のことは100%自責。相手も100%自責。
○これいいな~。気が楽になる。俺は俺でやることはやる。それは100%俺の責任。相手は相手。これは、起業相談とか受けている立場として、ほんと救われる。

・局所最適の全体崩壊
○ほんと西洋OSだとこうなるよな~。「我が亡き後に洪水よ来たれ」 

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『ビジネスシーンを生き抜くための仏教思考』(2023)

・はじめから、世界はVUCA。

・進化史論は、われわれに「向上する」ことを強いてくる。
○これは、俺個人の考え方としてもあるかも。人は成長すべき!みたいな。

・人生が無限繰り返しゲーム(輪廻転生、来世)であると仮定したほうが、個人の人生も、社会も上手くいく。
○なるほど、そういうことだったんだ~。

・「空」とは、あらゆるものが出現できる可能性の海、可能性がストックされている蔵のようなもの。
○「ゼロポイントフィールド」に近いのかも。

・死とは、この世からログアウトすること。
○おー!こう聞くと、気が楽になるな~。

・密教(秘密仏教)の概念が、自律分散的。

・仏教には「豊かさとは、余剰であり、余剰とは他者に与えることができるものだ」という考えがある。

・何かをしても、しなくても、一定の確率で誰かから文句を言われるんだ、くらいに思っていればよい。
○これも気が楽になるな~。これが仏教の良さなのかも。この教えに触れることで、こちらの気が楽になる。

・望む結果を得るためには、それに対応する行動をしなければならない。
○この辺は、L3行動→L4成果にも通じるかも。

・唯識:すべてのものごとは、自分の認識によってのみ成り立っている
・世界は、「私」の認識があって成り立つ。

・自分の言動(因果・縁起)によって人生をポジティブに変えられる仏教は、自由の教え、解放の哲学。

・「自分たちが生きている間に」と数十年スパンで考えると、無理せざるを得なくなって暴力的な革命になってしまう。
○比企大も「100年続く」ことを前提に、無理せず、自然体で行きたい。

・仏教の場合は、さとるべき究極の真理に、絶対性や自立性はないと考えるので、AとBを対立させるような議論をしない。
○このあたりが、修士にいた時に、「ディフェンス」が嫌だったのに繋がるのかも。もちろん、ディフェンスする能力がなかったのもあるけど、そもそもしたくなかったのもあるな~。

・「西洋はいまだ、仏教を受容できるほどに成熟していない」byニーチェ

・すべてのものは、ネットワークであるという仏教のありかた。

・仏教は、世界をより良い方向に変えていける思考法。

・一人一人が、唯識や空の叡智を、ある程度身に着けることができれば、社会は自動的にDAOになっていく。
○仕組みも大事だけど、そこに属する個人が大事ということかな。一人一人が大事。だとすると、やっぱり教育の重要性につながるかも。

・仏教の真髄は、対話にこそある。

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投稿者:関根雅泰

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