「研修の転移と評価」実践会 特別会合を行いました。

研修転移

「研修の転移と評価」実践会 特別会合を行いました。

ラーンウェルの関根です。

2023年11月2日(木)13時30分~14時30分、「研修の転移と評価」実践会 特別会合を行いました。

どんな様子だったか、差しさわりのない範囲で共有します。

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特別会合では、TKC執行役員 人事教育部長 田中さんにご協力頂き、
「田中さんと語ろう会」を実施しました。

参加メンバーには、事前に田中さんの取材記事にも目を通しておいてもらいます。

13時35分~

田中さんが、役員として社長を始めとする経営陣と、研修に関して、どんなやりとりをしているのか、お話頂きました。

・過去の研修体系を、全否定しないよう、5年かけて変えていった。
・元いた営業現場では、ゴールが決まっている。研修では、ゴールがあるようなないような。
・上から変えていくのは至難の業。そこは後回しにして、新入社員から取り掛かった。今では執行役員向けの研修も実施。
・教育は、誰がどうやっているか分からない中で、徐々に優秀な人が出てくる。それが成果なのでは。
・研修では、理屈、実践、感情に訴える。

・研修を受けた人たちに聞いて、内容を覚えていない。研修で学んだことを使わなくても仕事ができている。であれば、その研修に意味はないのでは。
・社長には、計画段階(メモ書き)から関与してもらい、一緒に作っていく感じにした。
・営業は、成功したら自分の力。失敗したら本部のせい。研修も一緒。成果は現場のおかげ。失敗は研修のせい。
・説明しにくいこと(研修の費用対効果)を、無理に説明しない。
・税法の関係もあり、今は研修が優遇されている。今しかない。始めると、終わらせるのは難しい。
・選ばれた社員に講師団を形成してもらっている。そこに選ばれることが誉となるよう。
・研修を受けている側、研修に送り出す側に、いかに研修をやっている側の一員になってもらうか。
・研修で学んだ言葉が、どのくらい現場で出てくるか。それが出てこないなら、研修を再考する。
・執行役員は、1年目社員のプレゼンを受けなければならない。執行役員からは「今年の新人は立派だな」といったコメントが出てくる。これも研修の成果。プレゼンがダメダメだったら、研修で何をやってきたのか、という反応になる。
・評価とは、社内の人が、研修をどう評価しているのかということ。その評価は、研修で学んだ社員の言動から判断される。
・1年目にも高度なことを教える。そうすることで、他社に行った新人よりも、「自分は成長しているのかも」と成長実感が持てる。
・1年目の終わりには、2年目になるにあたって「教え方」も意識させる。次は先輩として教える立場になっていく。

13時50分~

田中さんからのご説明後、参加メンバーとの質疑応答を行いました。

●メンバーからの質問

・既存の研修が効果のない研修か否かは、どのような方法で評価したのでしょうか?

・施策を進めるうえで社内からの反対もあったと思いますがどのように乗り越えたのでしょうか?あるいはスムーズに進めるためのコツのようなものがあればご教授ください

・研修のシステムを変えていく事に取り組まれたこととても大変だったと思います。次にそれを現場や上層部に伝えていく事、研修のノウハウを伝える事も大切だと思います>その点の工夫があれば教えてください(PDFで配属先のリーダーへの働きかけは拝見しました、それ以外であれば教えてください)

・事前資料も拝見しました。研修後の職場からの支援が得られるように工夫されていますが、どの程度、やってもらえているのでしょうか?

・現場を巻き込むために、受講者の上司の協力が必要と考えています。「受講者が前向きに研修に来ていただけるよう協力してほしい」と上司の方に納得いただける方法があるでしょうか?

・資料拝見し、「研修で学んだことが使われているか」をとても大切にされているのだと理解しました。他方、その使っていることは、研修にかけた時間に見合うのか?」というやりとりが社長となされることはあるのでしょうか?

・研修の効果をどう示すか、その仕組みをどう作られたかについて、詳しくご教授いただけますと幸いです。

・外部講師の方の方が効果が出るという具体的なデータはありますでしょうか?(内部講師に一本化したいという声が強くなっております…)

・新入社員から変えていったというお話でしたが、最も大きな変えるポイントは何だったでしょうか

・新入社員研修の期間、マナー以外に何をやっているか?ケーススタディは誰が作成したのかが、知りたいです。

・関根さんから、理屈が大事だと聞かれたとのことですが、具体的にどんな話ですか?

14時25分~

●ふり返り「学んだこと・気づいたこと」

・社内の方ならではのお話が目からうろこでした。

・現場実践に対する意識を維持させるには現場実践をイベント化することがポイントだと学びました。研修数か月後にアンケートをとるだけでなく、会合や発表会を開催することをぜひ検討していきたいと思います。

・まもなく新卒研修の具体化が始まるのでとても参考になりました。成長を実感できるようなデザインを考えていきたいとおもいます。

・実施している研修そのものよりも、前裁きや後方支援など環境整備が特に重要になることを実感できる学びとなりました。

・学んだことをやらせる機会を必ず創る。成果の検証を役員プレゼンにより実施する。これはやってみます。

・外を知って、自分自身の実践につながったというお話印象的でした。このような場もまさにと思います。感謝いたします。

・全てが学びでした。現場を巻き込む方法と、長期スパンで考えること、最後の「学びは使いたくなる」という学びの実践の工夫が参考になりました。

・勉強になりました!ありがとうございます!

・今日も勉強になりました!ありがとうございました。

皆さん、ありがとうございました。

そして、田中さん、貴重なお話ありがとうございました!

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次回は、11月10日(金)19時30分~21時30分「リアル親睦会」@東京ですね。

楽しみにしています!

投稿者:関根雅泰

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