「源流合宿」@ときがわ町を開催しました。

立教大学院

「源流合宿」@ときがわ町を開催しました。

ときがわカンパニー代表の関根です。

2022年3月16日(水)~17日(木)の2日間、立教大学大学院 中原研 博士課程の仲間6人で「源流合宿」@ときがわ町を開催しました。

(あくまでプライベートな集まりで、オフィシャルなゼミ活動ではありません。開催にあたっては、事前に「体調チェックシート」に測定体温と、抗原検査結果を記入し、感染予防対策を万全にした上、密を避け、少人数での開催としました。)

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この「源流合宿」では、「3つの源流」を辿ります。

1.研究領域での源流(概念のルーツを辿り、原稿にまとめる)

2.今の自分の源流(なぜ今の研究や仕事をしているのか、焚き火を囲んで語る)

3.荒川の支流 都幾川の源流(山奥で探す)

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参加者は、自分の研究領域の主要概念のルーツ(源流)を探り、その結果を、10~20数ページの原稿にまとめて、参加します。

私は「転移」という概念のルーツ(源流)を辿るという原稿を書きました。

220316-17「転移のルーツ(源流)」関根_220311

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3月16日(水)朝9時過ぎ、会場のiofficeで準備を始めます。

以前、とし姉(比企起業大学21秋)の娘さん(中学生)が描いてくれた絵を使って「ウェルカム・ボード」を作ります。

準備完了!

10時半、徐々に参加者が集まります。

夜のテント泊に向けて、準備万端の中原先生。

スギ花粉をブロックするという魔法の水をかけてもらうSさん。

11時、参加者が全員集合!

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11時15分、一人目の発表者 Kさん

「リーダーシップ開発の源流」

・リーダーシップだと、研究するためのレンズのキメが粗いという意見もある。

・リーダーシップ教育とは、結局「教育」ではないのか。

・主体性が含まれる。

・家庭から、仕事環境まで見るということは「発達」

・一度失われた主体性を取り戻す。

・何が正常で、何が異常かは、社会が決める。

・昔は、ノーマライゼーション。今は、学びの個別化。

・何を望ましい教育とするか。

・教育は、社会課題とつながっているのでは。

・今後、10年「リーダーシップ開発」領域はどうなっているのか?
・自分の土俵をどこに決めるか。

・学校教育は、教科活動が中心。集団で過ごすことが多いのに、集団での関わり方を教えてない。
・それを穴埋めしているのが、リーダーシップ教育や、アクティブラーニングでは。

・学校には、もったいない集団活動が多い。

・リーダーシップのダークサイド:マキャベリズム、ナルシシズム、サイコパス

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12時10分、「強い女」さんのカレーで、ランチタイム!


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13時、2人目の発表、Sさん。

「アントレプレナーシップを源流からたどる」

・1755年、リシャール・カンティヨンが「Entreprenuer」という言葉を初めて取り上げた。

・F.ナイト。不確実であれば、利潤が出る。

・I.カーズナーは、需要、市場側の機会発見を重視。

・経済学において、企業家は経済成長の達成のための機能である。

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・経営学では、企業というハコで見る。

・実証は、研究者ではなく、企業家自身がすればよいのでは。

・企業家教育、起業意志。

・個人事業主が増えることについては?

・個人事業主は、シュンペーターに言わせると、「単なる業種」

・雇用を増やせない、目立たない、開業率ぐらい?
・主体性ある、元気な大人が増える

↑カーズナーの起業家像? 革新的でない。生産曲線内の最適化。変化に反応。

・Post Heroic view 
・シェーン「起業という幻想」 単なる業種の人が多い。

・「フリーエージェント社会」会社を出て、協働しやすくなった。

・「企業の本質」ロナルド・コース 会社の意味は、中に資源を取り込んでいる。

・経済学と心理学

・個人事業主の研究はあまりないのでは。

・R.フロリダ。都市経済学の研究。タレント、テクノロジー、トレランス(寛容度)

・(関根がやっているのは)プラットフォームでは。独立起業家の生存率を高める。初期の壁を乗り越える。仕事を出す。

・起業初期のセーフティーネットが重要。

・北海道 東川も活発。
・クラスター研究。

・前職と、起業後の成長の関係。
・一人R&Dができないと、人事・教育業界ではきつい。

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ときがわ山と水プロジェクト」の山なおさん達作成の「スタンディングデスク idesk」を使う中原先生。

「(自宅でも)これがないと、俺の腰はどうにかなっちゃうよ。いつも座ったり、立ったりを繰り返してる」とのことでした。

活用してもらっていて、嬉しいですね!

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14時20分~、3人目の発表 Tさん。

「創造性」

・「創造性(Creativity)」は, ラテン語の動詞で「何かを生み出す/生産する」といった意味を持つ「creare」という言葉から生まれたと言われている(GlăveanuJames and Kaufman 2019)

・mini-C(解釈?)little-C(日常的) Pro-C(熟達) Big-C(天才)

・変革型リーダーシップは、創造性につながる

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・チームレベルの創造性を研究。

・組織レベルの創造性=イノベーション

・チームレベルだと、グループダイナミクス、ブレーンストーミング

・個人というより、集団でプロレベルを目指す。

・個人より、チームだからこその創造性。

・チームの発達論が、創造性に影響しそう。
・チームでの経験が長いと「あうんの呼吸」になる。

・予防的な組織開発をしているチームもある。
・朝会、週次ミーティング。

・アラムナイの維持。

・フルリモートだと、意図的に違うグループと会う機会を作っている。

・テキストレベルでの組織開発。
・Slackのコミュニケーションを見て介入。

・タネは良くても、実行部分で失敗ということもある。

・普通のプロダクトと、創造的なプロダクトを生む時の違いは?
・ODの一時成果が、プロセスに入る可能性がある。

・何故「創造的と考えるのか?」を訊くとよいのかも。

・凡人でもプロセスが良ければ、クリエイティビティが発揮されるはず。

・IPOモデル。

・制約がないと、自由になれない。
・ひねりは、思い込み、常識を反転させる。ちゃぶ台返し法。

・「門下生」の世界を壊すために、あえて異質物を入れる。

・「このまま行ったらイマイチだよな~」と皆が分かってても言わない。
・言ったら「じゃ、やって」と言われるので、言わない。

・不確実耐性、あいまい耐性

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15時30分~ 卓球大会!  

15時45分、セブンイレブン@田中で、夜のお酒を各自が購入し、NONIWA@別所へ。

コモリバ@本郷泊の1名のチェックインをした後、NONIWAでテント設営。

17時頃、歩いて、近くの温泉「四季彩館」へ。

温泉に行ってる間、野あそび夫婦の青ちゃん、エリーさんが、色々準備をしてくれています。(ありがとう!)

18時、夕食は、里山グリル@本郷の「お肉料理」

焚き火トークで、自分たちの源流について語り合います。

(以下の写真は、野あそび夫婦のエリーさん撮影)

(11時半頃、大きな地震で目が覚めました。その後、少し停電。)


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3月17日(木)

7時すぎ、NONIWAで朝食。

8時半、NONIWAでお土産購入。

9時、コモリバで、Sさんと合流。

9時30分、ioffice入り。

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9時45分、4人目。Saさん。

「組織開発における全体性の変遷」

・NTL、タヴィストック人間関係研究所、カオス理論からの影響

・曼荼羅は球体。
・南方熊楠の影響。

・部分と全体を表現する基礎理論が、時代によって変わっている。

・複雑系科学。

・組織が大きくなってくると、自分の手が届かず、マジックハンドを使っているイメージ。

・ゲリラという組織で、建物を壊すことはできるが、建物を作るのは難しいだろう。

・経営をしていてのショックは、自分が知らない人が採用されて仕事をしているのを知った時。組織が「遠くにいってしまった」という感覚。

・効果性と健全性。

・ODは、サイエンスというより、アートかも。

・組織と戦略が合致してない時に、ODが必要。
・業績が下がっている組織への対応。切る訳に行かない時。

・ODは、組織の課題解決の手段という考え方。
 ODは、民主主義の重視という考え方。哲学の違い。

・社長で、野球、剣道、ラグビー経験者が多い。

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10時50分~、5人目の発表、関根。

「転移のルーツ(源流)」

220316-17「転移のルーツ(源流)」関根_220311

・成果に直結する行動だけ、転移をうながす。

・リベラルアーツは役に立つのか説。

・形式陶冶と実質陶冶は論戦を繰り広げていた。
・レイブ(1990)が、びっくりするぐらい転移できないことを提示。

・IDは軍人向け。

・学んだことを、現場に紐づけて考える時間を取る。

・インプットしたものを、いかにアプライし、何を変えていくかに、時間をかけるべき。

・Early exposure, Late specialization.
 渇くと学ぶ。

・活動の意味付けが必要。
・「知らないけど、できる」「知ってても、できない」

・ギルドで、職人から学ぶ。そこから引き離すために、学校を作った。
・生まれで職業が決まらないよう。
・職業から引き離す場が、学校。

・無線ができて、戦争において、指令室と現場が分かれた。大戦略が生まれた。

・次世代リーダー向けのワークショップ。書籍3冊を読んで、ABDを実施。その後、グループコーチング。

・チームワーキング。全社で読書会。共通言語化する。マネジメントを語る言葉がなかった。

・共通言語化とふり返りのための研修。
・事象を表現する言葉。・語る言葉をインストール。

・メリトクラシー社会を作るために、学校を作った。
・職業レリバンスが無くて当然。

・書く、読む、考える。

11時頃、トカイナカハウス@番匠の神山さんが、オブザーブ参加。

12時、神山さんも一緒に、ランチタイム。今日の昼食は、ラゴムカフェはるなさん作。

12時半、食後のハーブティーを、移動絵本屋てくてくの小原さんが提供。

大人向けの「絵本の読み聞かせ」をしてもらいました。

花粉症で弱っている自分を力づけるというテーマで選んでもらった絵本でした。(小原さん、ありがとうございました!)

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本屋ときがわ町ioffice店で、「しるし士本」2冊をご購入下さったSさん。

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13時、ときがわ山と水プロジェクトの山なおさん(製材士)と、Okさん(週末伐採士)の二人が来てくれました。

13時半、お二人の車にのって、「都幾川の源流」探しにGo!

15時半、iofficeに戻り。

山なおさんからプレゼント。

(何度も下見に行って、安全確保も踏まえて、ルート設定して下さった山なおさん、Okさん、ありがとうございました!)

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16時、玉川温泉へ。

17時半、森林公園駅まで送って、解散。

皆さん、ときがわ町までお越し下さりありがとうございました! そして、受入側で、ご協力くださった皆さん、ありがとうございました!

投稿者:関根雅泰

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