【木曜日18】ジャパネットさん本_210512

木曜日

○一緒にお仕事する機会があったジャパネットさん関連の本。

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『ジャパネットの経営』高田旭人(2020)

・ジャパネットは、3つのステップを愚直に続けてきた。
 1)見つけて 2)磨いて 3)伝える

・TV通販は収録ではなく生放送。ライブにこだわるのは、リアルの方が伝わるから。

・社員は誰でも、どの会議に加わってもOK。

・月1回、飲み会ではなく、「お菓子会」を実施。

・2016年8月から「選択式研修」を実施。社員の視野を広げるために。

・伝わらない理由の一つ「自分自身が十分に理解していない」

・都会には「きっかけ」がたくさんある。

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『伝えることから始めよう』高田明(2017)

・「伝える」と「伝わる」は違う。

・今を生きる。過去にとらわれない。未来に翻弄されない。

・一生懸命に今を生きていれば、時代が味方してくれる。

・TOC理論:物事はとてもシンプルで、複雑に見えていても、全ての問題は本質的な原因(ボトルネック)を探し出して、そこさえ解決すれば、全体の問題も解決するという考え方。

・数字を左右するのは、気力が伝わったかどうか。

・多くの人に情報を伝達する仕事をする人は、先に人間性を磨かないといけない。
・お客様は極めて冷静に相手を見ている。相手の顔や声、語りや身振り手振りなど、その全てを総合的に受け止めて、信頼がおける人物かを判断している。

・祭りを無くした地方は、元気をなくしている。祭りは人を活性化させる。子供の情操教育にもいい。

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『高田明と読む世阿弥』高田明(2018)

・危機の際、原点に立ち戻った。元々得意としてきた家電販売を強化した。

・いくつになっても、自分は「まことの花」だとは思わないこと。
 いかに修行を積んで、自己更新していくか。一流を目指すとは、そういうこと。

・間は次の有を生み出す無。世阿弥が「花鏡」の中で同じことを主張。

・「秘すれば花」秘密にしておくからこそ思わぬ効果を生む。

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『風姿花伝』世阿弥 水野聡訳(2005)

・年来稽古條々

 7歳:その子の心のままにやらせてみる
 12~3歳:時分の花
 17~8歳:一生の分かれ目は今ここ
 24~5歳:得意になりだす、一時の花
 34~5歳:盛りの絶頂
 44~5歳:後継者を育てておく
 50有余:「しない」という以外手立てなし

・恐ろしいという心と、面白さは、黒と白の違いがある。
 鬼を面白く演じることのできるシテは、能を極めた上手。

・まずその日の会場を見ると、今日の能は上出来か、良くないかの「予兆」があるもの。
・客先の気負いや遅れを読む。
・夜遅く始めれば、定めて湿るもの。昼の気は、陽の気である。

・能の命は、花にあり。
・花さえ残れば、面白さは一生続く。
・花(心)を知りたくば、まず種(芸)を知ること。

・面白いと感じることこそ花なのだ。

・人の心に珍しいと感じられる時、それがすなわち面白いという心。
・花、面白い、珍しい、これらは3つの同じ心である。
・一所にとどまらず、他の姿に移り行くことが珍しいのだ。

・花は見る人の心に珍しいゆえ花なのだ。
・珍しさを心得ることが花である。

・時には、男時、女時というものがある。良い時もあれば、悪い時もある。

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『まかせる力』新将命・高田明(2018)

・成長の最大の要因は「まかせられた」ことではないか。

・人に何かを「まかす」という行為は、相手を信頼するということ。
・まず「まかそう」とする人間が信頼されなければならない。

・経営に正解は無いが、原理原則はある。

・経営者は、学者と職人の両方の要素がなければならない。

・採用と教育はセットで考える。

・倒産の最大の原因は「傲慢さ」
・理念は、儲けへの王道。

・高田旭人さんは「人から何かを学ぼうとする気持ちが強い人」つまり、謙虚さがある。

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『経営の教科書』新将命(2009)

・企業経営の根幹の80%は、ほとんどどの会社も同じ。
・不易である根幹の80%、すなわち「経営の原理原則」を身につけること。

・人は大きなことを信じた時に、大きな仕事をする。

・一流の経営者は、一見両立させることが難しいものであっても、上手くバランスをとり、両方とも叶える方法を見つけ出す。
・「あちらを立てれば、こちらが立たず」というトレードオフではなく「あちらも立ててこちらも立てる」というトレードオンとでも呼ぶべき中庸の追求が、経営者には常に求められる。

・死守すべき「自分の時間」を予約しておく。本読み、事務、セミナー、海外旅行等。
・これは、自分のサステナビリティを高めるために、ちょっとやそっとでは妥協しない予約時間である。

・サラリーマンとは、会社に仕事をしに行く人。
 ビジネスマンは、会社に結果を出しに行く人。

・近寄ってくる人は全て「腹に一物背に荷物」というビジネス上の魂胆が動機。

・経営者には強さが必要。

・金を残す人は下、事業を残す人は中、人を残す人こそが上なり(後藤新平)
・1年単位でものを考えるならば、殻を植えよ、
 10年単位で考えるならば、木を植えよ、
 100年単位で考えるならば、人を育てよ。(中国の故事)

・逆風下では、交際費、交通費、広告宣伝費から削り、研究開発費と教育研修費は簡単にカットしてはいけない。

・間接的に経営に効いてくる「無用の学」こそ学べ。

・3人のメンターを持て。
・愛する連れ合いこそが、世界で一番の辛口批評家であり、世界で一番大切にしなければいけない換言太夫である。

・経営の基本は、凡事徹底。

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『リーダーの教科書』新将命(2008)

・生きていくことは結構大変。逆境こそ、会社を、人を伸ばす。

・自信と過信、慢心、傲慢とは何が違うのか?自信には含まれているが、それ以外には含まれていない要素がある。「学ぶ心」だ。

・リーダー=マネジャー+α

・𠮟るべき対象は、ヒトではなく、モノとコト。

・「芯から腐っている人間」というものが、極めて少数だが、世の中にはいる。

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○案件を複数失い、落ち込み、先を考え不安になっていた時に、これらの本を読んで救われた。男時もあれば、女時もある。今できることに全力を尽くす。まずは心と体を整える。そうすれば、頭も回るし、運と縁も巡ってくるはず。自分が出来ている良い点に目を向けよう。きつい思いをするからこそ、学ぼうとするし、学べるのかも。

投稿者:関根雅泰

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