東大MOOC「Interactive Teaching」第1週

授業

2014年11月19日(水)
東大MOOC「Interactive Teaching」第1週分がスタートしました。
http://www.nakahara-lab.net/blog/2014/11/5000.html
自宅と出張先のホテルで受講しました。
印象に残った点を中心に、ブログにまとめてみます。
(課題テストに関する部分には触れずに)

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(・講義内容 ○関根の独り言)
●アクティブラーニング(以下AL)とは
・AL=「能動的な学習」の総称 広い概念
○「お母さんや子供に説明するとしたら?」これいいね。
○実際、うちの子供達(小6、小3)に話したらピンと来ていなかった。
 奥さんは分かってくれたけど。
 最近の小学校の授業は、一方的でないのかな?
 パッシブ・ラーニング(受動的な学習)が当たり前だから、
 アクティブ・ラーニング(能動的な学習)が新鮮にうつる。
 少なくとも、小学校では、子供達の興味関心を惹きつけるために、
 アクティブラーニング的なことをしているのかも。
 これは、小学校での読み聞かせをしていても感じる。
 一方的に伝えようとしても、伝わらない。
 
 中学、高校、大学になると、パッシブラーニングが主流になる?
○企業研修でも「講義型研修」が当たり前だった時代(1980年代~)
 に「参加型研修(AL)」は新鮮だった。
 今は、AL的な研修は当たり前のようになってきている。
 
 学校と違い、企業研修だと「講義型で評判の悪い(外部)講師は
 すぐ切られる」から?

●アクティブラーニングの現状
・文系より理系のほうがALが行われている
・立教大学の経営学部 ビジネスリーダーシッププログラム
 「権限なきリーダーシップ」
○舘野さんのところ なんか嬉しいねー。

●ALを選ぶ
・ALの手法はたくさんある。どう選ぶか。
・ALの手法を選ぶ際
 形態、時間、構成、大人数に使えるか、
・コスト(手間)と効果(メリット)
・ポスターツアー、ピアインストラクション、
 ジグソー法、Think pair share 
・目標に照らし合わせ、ALの手法を選びとる

●ALの方法を適用する
・Learning Pyramid 
・さいのめ切りの実演
○とうふのさいのめ切り 
 これをみるとドラマ「家族ゲーム」のシーンを思い出す

●自己紹介はなぜ重要?
・双方の不安を解消する、
 学生の期待を高める、協力的な環境を作り出す
○言われてみればそうだよね。
 俺は、「安心感」「共感」「信頼感」かな。
 安心感、この人となら一緒に学んでいけそうと思ってもらう、
 そこに信頼感、共感も含まれる。
 
 そう考えると
 不安→安心(不安な状態を安心できる状態に)
 無関心?→関心
 (あまり関心がない状態を「面白そう!」と思ってもらう)
 の状態に持っていく為の一つの段階かな、自己紹介は。

●スキルの哲学:肝心なものは目に見えない
・想定外の事態 腹をくくる
・目に見えない部分が大事 
○確かにそうなんだよねー。説明できない部分が大事。

●ストーリー 理系分野のAL
・もともと理系はALを通して(輪読等)学問を学んできた
・ALという言葉を使ってないが、研究は議論ベース
○中原先生のインタビュー(質問、傾聴の仕方等)を見れるのも面白い。
「ド文系なんで~」油断させつつ
「そうすると~」と上手くまとめ、要約力を示し、次につなげる。
○東大で学生に何をしようとしているのかを聞くのは面白いね
・学生がアクティブというだけでなく、教員がアクティブに
・学生を誘導したくなる
○大人を相手に研修していると「誘導」しようとすると見透かされる
 という怖さがある
 だから、正直、誘導もあるけど、誘導と見られないように。
 参加者も「誘導っぽいけど、この講師なら仕方ないから、
 ちょっと誘導されてやるか」みたいなところもありそう。

●ケースメソッドを用いた学習
○高木晴夫先生の本 『新版 組織行動のマネジメント』
 https://www.learn-well.com/blog/2010/01/post_315.html
・経営は広い言葉 Administration、Management
・講義とケースメソッドという2つの教え方
・事前に順序立てられる分量が少ないのが、企業経営
 
 議を講ずる講義(正しい物事を順序立てて説明する)では教えにくい
・講師は、問いを投げる
・学生が「はいはい!」ってなるように仕向けないと
・ほとんどの学生は、正解をもって、議を講じてくれると期待
・シュッと集める
○この辺りは職人芸。
 経験がない学生さんが聞いてもわからないだろうな~。
・場の動きを見て、次の方向を考えないといけない
・学生の発言を常に板書 鳥瞰図を作る。
 意図的に議論の流れをハンドリングする。広いガードレールを持って。
・ダウンロード型 聞いて学ぶ人達を持ちあげたい
 自分からのめりこんでくる人にはたくさんの視野をもたせたい
・学生の姿勢(引き気味、前のめり)を、教員は見逃してはいけない
・研究とは違うことを教えている こなしている先生はすぐわかる
 単位だけ取れればよいと学生も考える。 
 自分の研究とは直結していないけれど、教育の責任は果たす。
・教える内容について学生よりも読まないといけない
○素敵なインタビュー。
 中原先生自身が教育者として、
 先輩の高木先生から学んでいる雰囲気が伝わってくる。
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第1週、面白かったです。2週目も楽しみです。
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参考:竹谷 正明さんのフェイスブックで紹介されていた記事:
 「アクティブ・ラーニングとは何か」
  http://www.juce.jp/LINK/journal/1403/pdf/02_01.pdf

投稿者:関根雅泰

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