AOM (米国経営学会) 2日目 「OB 組織行動の研究者達」

AOM 2013 参加報告

2013年8月10日(土)AOM 2日目スタート!
今日は午後から2つのワークショップに参加。
午前中から会場に入り、本を読みます。
静かな会場だったので、本読みが進みます。
ところが、近くの席で、面接のようなものが始まりました。
初老の白人男性が、でかい声で、インド人らしい女性と話をしています。

===
一通りその人の研究について話を聞いた後、男性が、
「研究と教育の比重はどうする?」と質問。
対象の女性が、少し考えながら
「ん~。55% 研究。 45% 教育 でしょうか。」
男性は
「難しい質問だよね。自分ならこう答えるよ。
 100% 研究。 100% 教育。」
研究者にとって、教育(Teaching)と研究(Research)のバランスは
どこの国でも難しい問題のようです。
===
昼食は、「ビスケット&グレービー」(朝飯の一種)を食べました。
130810a.jpg
留学していた当初、最初見た時は、
「なんだ、この○○ぶちまけたような食べ物は!?」と思いましたが、
なれると美味しいです。今回も見つけて思わず食べてしまいました。
===
午後から「Organizational Behavior 組織行動」のワークショップに参加。
13時~14時45分 @ Dolphine Resort Asia 2
「Essentials of the OB Division」
「組織社会化」研究で有名なE.W.Morrison教授が
スピーカーをされると言うことで、参加を決めました。
まずは、OB Divisionに関する説明から。
・OBは、AOM最大規模。6200人のメンバーがいる。
・OBを通じて、人とのつながりを作るべき。
 将来のCo-authors共同研究者と出会えるかも。
・OBのトレンドを知るには、最新のJournalを読むべき。
・プレゼンをするのが一番。
・色んなセッションに行くより、特定テーマに絞った方がいいかも。
続いて、OBに初参加するメンバーもいるので「Networking(人脈作り)」
「10 minutes speed dating」ということで、
10分ごとに3つのテーブルを回ることに。下記テーマで話をします。
1)What do you want to get out of AOM?
  (今回の学会から何を得たい?)
2)What are your research interest?
  (研究テーマは?)
3)What do you do ~ ?
  (研究以外で何してる?)
実は、こういうのは苦手なのですが、
今回は比較的スムーズに参加できました。
・自分は、Researcher研究者ではなく、Practioner実務家。
・ただ、今年、Master’s degree修士号をとった。
・その研究は、the roles of socialization agents 
 社会化エージェントの役割分担
と、下記スケッチを使って説明。
130810d.jpg
Socialization社会化というテーマは、OBメンバーにとって
なじみ深いらしく、意外と話が通じて嬉しかったです。
双方が「研究」という共通言語を通して話せるのが
大きいのかもしれません。
しかも、私が行ったテーブルには、E.W.Morrison教授がいました。
この方の論文(1993年)「Information seeking 情報探索」に
多くのヒントをもらったので、そのお礼を言い、写真も取らしてもらいました。
(ミーハーなので)
130810c.jpg
(Morrisonさんは、昨年までOBの長をされていたそうです。)
===
15時15分からは、同じ会場で
「OB New Member Networking and Research Forum」がありました。
こちらには「組織社会化研究」で有名なD.M.Sluss教授とB.E.Ashforth教授が
参加されます。
このワークショップは、企画者であるSluss教授にメールして、
「参加承諾コード」をもらわなくてはいけないというハードルがありました。
「メールしても反応があるのかなー」と思っていたら、
2日ぐらいできちんと返信をもらえました。忙しい中ありがたいことです。
会場は、テーマごとにいくつかのテーブルに分かれています。
・Creativity
・Leadership
・Identity
・Motivation 等
私は「Prosocial, Helping, Proactivity」というテーブルに着きました。
こちらが「OCB 組織市民行動」に関するテーマだったからです。
Mark C. Bolino教授とNathan P. Podsakoff教授が、
ファシリテーターでした。
・OCBは、近年活発な研究領域。
・以前はManagementやOBでしか扱われていなかったが、
 今ではNursing等別の領域でもOCBが出てくる。
・Social Exchange理論と結びついて、OCBがより発展した。
・ただ最近は「OCB」「Prosocial behaviors」「Proactive behaviors」と
 様々なラベルが貼られていて混乱気味。
・Voiceとの関連
参加者の殆どは院生で、自身の研究に結びつけて活発な質問をしていました。
私も「何故OCBが近年活発になったのか?」を訊き、上記回答をもらいました。
最後に、Podsakoff教授(左)とBolino教授(右)と、記念に写真を取らしてもらいました。
130810b.jpg
OCBでは、Organ教授ぐらいしか知らなかったのですが、
スラムダンク風にいうと、この二人も、「要チェックや」。
===
●OCB
「組織市民行動」

OCBに関するレビュー論文(Podsakoff et al. 2000)
http://myweb.usf.edu/~jdorio/Organizational%20citizenship%20behaviors%20a%20critical%20review%20of%20the%20theoretical%20and%20empirical%20literature%20and%20suggestions%20for%20future%20research.pdf
===
ちなみに、組織社会化のAshforth教授は「Identity」のテーブルを
担当され、今回は遠くから拝顔するのみとなりました。
この方のレビュー論文から多くを学ばせて頂いているので、今後機会を
見つけてお礼を言えたらと思います。
OB 組織行動論の研究者たちは、なんとなく気さくな感じでした。
(皆ファーストネームで呼び合ってました。)
17時過ぎに終了。
===

投稿者:関根雅泰

コメントフォーム

CAPTCHA


ページトップに戻る