東大大学院 中原ゼミ 冬季 ふり返り

東大大学院

2009年10月13日~2010年1月26日
東大大学院中原研究室の後期ゼミが終了しました。
各ゼミ参加後に個人的にとっていた議事録を見ながら、
ゼミ全体をふり返ってみます。

学んだことの一部で、今後も大事にしていきたいことを列挙します。
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●ゼミで学んだこと
1.論文
・リサーチクエスチョン
 -大きな問い 
 -概念、キーワードに関するレビュー(~はやる必要ない)
 -自分のやることはここ!と示す
・ポイント
 「ほしい結果」「必要な手続き」
 「仮想敵」「救済したい相手」「研究の宛先」の設定
・概念
 -主要概念を自分なりに定義する。
 -概念を「目で見えるもの」にする。
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2.英語文献 Development of Professional Expertise
・文献に出てくる専門用語を理解する。
 どんな研究分野があるのか。著名な研究者は。
・熟達化という概念が、合う領域とそうでない領域があるのでは。
 (合うのは、範囲とゴールが明確な領域)
・「教育の専門家」の専門性とは何なのか?
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3.個人的
・ゼミの議事録(「自分が学んだこと」という観点から)をとることは大事。
・本と論文を引用しやすいようブログに書いておくことは有効。
・お節介になってもいいので、何かでゼミに貢献しようという姿勢が大切。
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●自分の研究に関して
現時点で、自分が学んだことを踏まえて、研究テーマを考えていくと・・・
【大きな問い】
 新規学卒者が育つ職場の状態とは?
  -育つとは?
  -新規学卒者側の視点
  -受け入れる職場側の視点
   (特に直属上司ではない先輩社員でOJT指導員に任命された人)
【関連するであろう概念・キーワード】 
 OJT、組織社会化、ネットワーク、ワークプレースラーニング
  (他にもあるかもしれないが、あまり広げすぎないことも大事かも)
【自分が明らかにしたいこと】 (先行研究をした上で明示する)
【ほしい結果】
 新規学卒者が育つ職場では、職場構成員同士のネットワーク密度が濃い。
 (上司と新人の2者間関係だけではなく「三角形」が随所に見られる)
【必要な手続き】
 -新規学卒者 (定性的インタビュー調査)?
 -職場受け入れ側 (定量的質問紙調査 または ビジネス顕微鏡)?
【仮想敵】
 「垂直交換関係」を重視し、上司以外の職場構成員の役割を軽視する研究。
【救済したい相手】
 第一にはOJT指導員、次に上司、ひいては新規学卒者。
 (自分ひとりで新人指導を抱え込む必要はない。)
【研究の宛先】
 企業の人事教育担当者
以上、まだまだですが、少しずつでも書いていくことで、自分の頭を整理し、
皆さんからもアドバイスを頂戴できましたらありがたいです。
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●今後
今後は、下記を行っていきたいと考えています。
1月
 ・課題本12月分あと2冊のブログ書き
 ・1月課題本7冊の読破+ブログ書き
2月 
 ・中原先生との個人面談アポとり 
 ・先行研究の継続(特に組織社会化の論文読み)
 ・2月課題本7冊の読破+ブログ書き
 ・春合宿のお手伝い
 ・春合宿の準備(ポスターセッション)
3月
 ・春合宿参加
 ・大学院入学手続き(長期履修制度申し込み)
 ・3月課題本7冊の読破+ブログ書き
大学院入学まであと2カ月。
春合宿でのポスターセッションを通して、
研究計画のたたき台と今後の方向性を明確にすることと、
先行研究(特に基本的文献の読破)の2つを自分に課したいと思っています。
4月からは、晴れて東大大学院生として、
学生証を持てることを励みに頑張ります。
(学割で映画を見に行けるのが、ひそかな楽しみです。)
今後とも皆様のご指導ご支援のほどよろしくお願いします。

投稿者:関根雅泰

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