「研究計画書の考え方」

お薦めの本

「研究計画書の考え方 ~大学院を目指す人のために」
  妹尾堅一郎著

○社会人大学院生になる厳しさと楽しさを教えてくれる本。

(・引用 ○関根の独り言)
●大学院で学ぶ
・社会人経験者は「あなたは何をクラスに貢献できるか?
 自分のキャリアをどう研究にプラスさせようとしているか?」
 この質問に答えてほしい。
「私を採ればこれだけ研究上得です」と言えるものがあることが望ましい。
・大学院は「教わりたい人」ではなく、「学びたい人」に学習(研究)環境を
 与えるところ。
・先行研究をしっかり踏まえ、なおかつ、そこに新しいオリジナルな知見を
 加える。つまり、「勉強」と「研究」のバランスをとることが必要。
・「他人の積み重ねの上に何かオリジナルな貢献をする」ことが
 学術研究と呼ばれるものの基本
○ここが、研修会社時代の自分に足りなかったこと。
 研修に都合のよい「理論」ぽいものを、さも学術的な裏付けが
 あるかのように伝えていた。
 ここを何とかしたい。
・大学院生に必要なのは「学問の方法」を修得すること
・大学院レベルの学問を修得したと言えるようになるためには、
 該当分野の基本概念と手法を自分のものにする必要がある。
 「体得」ということだ。
・研究プロジェクトを通じて、様々な人や組織と交流する。
 そのときに出会ったものが、将来の人的ネットワークづくりに大いに
 役立つものとなる。
・大学院生は、プロの専門家として、実は一万チャンクの「定石ノウハウ」
 と「そのはずし方」を身につけることが要求されているのだ。
●研究
・研究の3要素
 1)研究の概念的フレームワーク
 2)研究のアプローチないしは方法論
 3)研究対象領域
 どんなコンセプトで、どんな方法論を使って、どんな領域を
 研究するか、を明示することが研究計画にとって重要。
・3要素のうち、どれか一つが新しければいい。
○私の場合は、確立したコンセプトと方法論を使って、
 新しい対象領域を研究する形かな。
・「今ある結論を言うために研究をする」のではなく、
 「今獏然と面白そうだというテーマについて、ひとつずつ事実を
  確かめながら、何が見えてくるかを探しにいく」
・研究計画書といいながら、実は、研究構想書であればよい。
 研究の方向性を示した構想を「明確に」示せれば充分。「詳細に」ではない。
・研究のタイプいろいろ「仮説検証研究」「実態研究」「アクションリサーチ」
・研究プロジェクトでは必ず「調べ尽くす、考え抜く、紡ぎ出す」
・学問の体系: 理系(理学、工学)文系(哲学、実学)
・演繹法(Deduction) 定義→公理→推論→定理→理論的仮説 (数学/論理学)
 帰納法(Induction) 観察→記録・測定→推論→(因果/相関)法則→経験的仮説(統計学)
・「XX学」は、確立した学問 「YY論」は、発展途上の研究領域
・「研究の望ましさ(Desirability)」と「研究の実行可能性(Feasibility)」
 この2つのバランスをとることが大事。
・研究の「意味づけ、意義づけ、位置づけ」をしっかり考える
 「あなたの研究には、どんな意味がありますか」
 「あなたの研究は、社会的/学術的にどんな意義があると思いますか」
 「あなたはこの研究を、学問上、どこに位置づけますか」
 この研究はどうして重要なのかについて、明確に相手を
 納得させられるものでなければならない。
○自分はこの質問に答えられるか?
 「あなたの研究は?」
  OJT担当者による新人の人脈構築支援と
  新人の成長との相関関係の有無(仮)
 「あなたの研究には、どんな意味がありますか」
  →
 「あなたの研究は、社会的/学術的にどんな意義があると思いますか」
  →この研究結果が明確になれば、
    
 「あなたはこの研究を、学問上、どこに位置づけますか」
  →
 
 ・・・まだ明確な言葉にできない。まだまだだな・・・。
・研究ミッションに仕立てるための3つの質問
 1)この研究は具体的に何をするのか?(活動 What)
 2)この研究の狙いは何か?(目的 Why)
 3)この研究はどうやってやるのか? (手段 How)
 「この研究は、ZZを目的として、YYをすることにより、
  XXをする活動である」と言い表す。
○この質問にも答えられるようにならないと・・・
・アカデミックワークは、どこまでがちゃんと調べられたり
 研究されたりした点なのか、このことについては誰がいついかなるところで、
 言ったことなのか等々について、厳密に証拠立てをしながら
 進めなくてはならない。
●研究計画
・研究計画では「いい答え」を出す前に「いい質問(疑問)」を
 提示するようなものがより評価される。
・テーマ名を具体的に分かりやすく
・ヘッジング(塀で囲む)を活用
 研究範囲の可能性をいったん拓いてから、
 この研究でやる範囲はここだ、と絞り込む。
 修士の一年間でできる研究分量にする。
・調査から研究への道筋をつける。
 調査結果をもとにして、どんな考察をどのように進め、
 何を紡ぎ出すのか。

投稿者:関根雅泰

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