「学習戦略・ナレッジマネジメント戦略としての実践共同体」

ASTD 2007 参加報告

●Communities of Practice as Learning and KM strategy
「学習戦略・ナレッジマネジメント戦略としての実践共同体」
  
  Eric Sauve, CEO & Co-Founder Tomoye Corporation
   June 4 14:15-15:30
「実践コミュニティー」に関するセッションです。
以下に、私の理解の範囲で、印象に残った点をお伝えします。

================================
○Importance of Informal Learning インフォーマルな学習の重要性
・more than 80% of adult learning takes place
 in informal settings outside the classroom,
leaving only 20% for formal learning situations.
 成人学習の80%以上が「インフォーマルな場」で行われ、
 残りの約20%が「フォーマルな場」で行われている。
・Learners as the next source of learning content.
 学習者自身が、「学習内容・学びのネタ」となりうる。
================================
  
○The Long Tail
・20%のフォーマル学習。80%のインフォーマル学習。
・80%のインフォーマル学習が、Long tail(長い尾)にあたる。
・このLong tailから、様々な「学習情報・学びのネタ」を拾い上げることができる。
・20%のフォーマル学習の意義は、密度の濃い、最大公約数的な
 Learning Content(学習内容)の提供にある。
================================
○Collective Intelligence (集合知)
・80%のインフォーマル学習で、間違った答えや考え方は出てこないのか。
 誰か(フォーマル学習の提供者)がコントロールしていない状態で大丈夫なのか。
・この疑問に応えるのが「Collective Intelligence(集合知)」である。
・Collective Intelligence が発生するためにも
 1)Aggregation
 2)Decentralization
 3)Diversity in perspective
  が必要である。
・Collective Intelligence の例として、ブログ形式を紹介
================================
○Connecting Communities
・Connecting communities to what your organization already does
 既に組織で行われていることに、実践共同体を結びつける。
 (「ために作る」実践共同体は上手くいかない)
・Rich complementary relationship of formal & informal learning
 
・Linkages between formal and informal learning
 フォーマル学習とインフォーマル学習の結びつけが重要
・Com of Practice には、2つのやり方がとられる。
 1)Facilitated by people (小集団活動・グループ討議)
2)Facilitated by technology (ブログ等)
 年長者に、テクノロジーを使わせるのは難しい。
================================
○所感
・Community of Practiceの意義を、
 Long tailを使って説明しているのが、面白かった。
 「なるほど!言われてみれば確かに!」と思えた。
================================

投稿者:関根雅泰

コメントフォーム

ページトップに戻る