●「学びの組織」へのパラダイム転換
 NPO法人 人材育成マネジメント研究会 主催のフォーラム
 「共鳴場での人材育成と現場力再生:
  “学びの組織”へのパラダイム転換」 @ 明治大学
 に参加してきました。(2007年3月7日開催)
 午前中は、パネルディスカッション。
 午後は、分科会でした。
 「個人・組織の学び方」ということで、非常に勉強になりました。
 ポイントだけかいつまんでご紹介します。
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 1.共鳴場とミクロマクロループによる「学びの組織」への転換
     明治大学情報科学センター所長 阪井教授
 ・健康な組織 = 学びの組織 = 現状変更への適応性がある
 ・学びの組織 = 共鳴場 + ミクロマクロループ
 ・共鳴場 = 異質な活動が連鎖する接点 
         ←創造性が発揮されブレークスルーが起きる。
 ・ミクロマクロループ = 外部に開放的・閉じている?
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 2.学習学・共振・関係論的学び
    青山学院大学 佐伯教授
 ・教えるという意図的行為によらず、共振・共鳴によって
  「学んじゃっている」ことがある。
 ・出来事は、関係の網の目の中で生起する。
 ・「遊び」と「学び」が分離してしまっていることが、教育の不幸。
   学び = 勉強 + 遊び
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 3.チームを個に生かす学習のあり方:
    チーム学習による協調自律学習の設計と開発
     NPO学習開発研究所 佛教大学 西之園教授
 ・学習者の「内的条件」を整えることに成功するならば、
  「外的条件」が不十分であっても、その困難を克服して主体的に学習する。
 ・15週間の授業の前半は、チーム学習。チームで話し合いながら進めていく。
  後半は、自律協調学習。個々人がレポート作成に向けて準備し、その作成を
  チーム員同士で支援しあう。
 ・チーム学習が上手くいくチームと、いかないチームがある。
 ・「チェック項目」を用いて、チームの状態を診断する。
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 大学教授の方々の講演だけでなく、企業での事例(旭硝子やアクサ生命)や
 コンサルタントの方々(シェイクの森田さん)の話もあり、非常に勉強になりました。
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 「組織として、どうやって学んでいくか?」
 「組織として、個人の学びをどうやって支援していくか?」
 色々考えさせられる良いフォーラムでした。
 ありがとうございました。
  
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