◎参加者から出た意見(1)
 参加者の方々は、ゼミナー、研修講師の方が多かったため、
 まず最初に「セミナー、研修で教える際に、どんな工夫をしているか?」
 について情報共有して頂きました。
 ●「工夫」
 ・受講生同士に積極的に話をさせる
 ・1人ずつあてて話すことに慣らさせる
 ・自分の失敗談や体験談を披露する
 ・メリハリ
 ・声のトーン
 ・「動け」「問え」
 ・アイスブレークとして大きな声で挨拶をする
 ・(関根さんのやっているのを見て気づいたが)
  傾聴の技術−繰り返す、まとめる など
  コーチングの手法は、1対1だけでなく、1対多でも使える
 ・講習で学ぶ内容がいかに現場で役立つかをイメージさせる
 ・伝えたいメッセージを明確にする
 逆に、「教える際に苦労している点」も聞きました。
 ●「苦労」
 ・黙っている、発言が少ない参加者
 ・参加目的がずれている参加者
 ・参画意識がない人
 ・お昼の後
 ・講義型でやるとき、いかに眠らないでいてもらうか
 ・ネガティブな質問で、雰囲気がネガティブになったとき
 ・主体的でなく必要性も理解していない参加者
 ・参加者のレベルをどう合わせるか
 皆さん、「参加者への対応」で苦労されている点みたいですね。
 (ご参考までに、
  拙著「教え上手になる!」にはページ数の関係で載せ切れなかった
  “幻の第9章”では、「困った参加者への対応法」をご紹介しています。
  弊社のホームページから、無料でお手軽にダウンロードできますので、
  ご興味のある方はどうぞ。 http://learn-well.com/ )
 ◎参加者から出た意見(2)
   
 参加者自身に「教え上手な講師」をイメージしてもらうために、
 「教え上手な講師とは、どんな人なのか?」その特徴をあげてもらいました。
 ●「教え上手」
 ・表現力がある
 ・身近な例
 ・声にメリハリ
 ・ひきづける表情
 ・難しいことを簡単に伝えられる
 ・上手に質問してくれる
  答えながら受講者が気づいていく
 ・チャレンジしたくなるようにさせる
 ・パッション、熱さ、情熱
 ・テンポ、リズム
 ・厳しさと優しさ
 ・コーチングとティーチングの使い分け
 ・人間的魅力
 ・受講生と関係構築
 ・「動き」と「問い」がある
 ・小道具を使う
 ・事前の準備
 ・ロジックがしっかりしている
 ・意外性+ロジック
 ・終った後に名刺交換したくなる
 この最後の意見は、プレッシャーになりました。(笑)
 (おかげさまで、終了後は、皆さんが名刺交換に来てくださいました。)
 逆に、「教え下手な講師」の特徴もあげてもらいました。
 ●「教え下手」
 ・資料がたくさんあって、バラバラ
 ・資料と説明内容が違う
 ・相手の顔を見ていない
 ・ヘンな口癖がある
 ・場の空気が読めない
 ・話が長い
 ・質問をさえぎってしまう
 ・質問とかみあっていない
 ・「質問するな」オーラを出す
 ・自信のない人
 ・最初にロードマップ(全体像)を示さない
 ・専門用語を多用する
 ・事例がなくて、理論のみで分かりにくい
 ・簡単なことを難しく話す
 ・何が言いたいか分からない
 ・焦点が定まっていない
 ・人の目を見て話さない
 ・間のとり方が悪い
 やっぱり「教え下手」の問題は「コミュニケーション」にありそうですね。
 ◎参加者の意見(3)
 「教え上手は、学ばせ上手」
 であるとすれば、
 相手に「上手に学ばせる」ために、どうしたらよいのでしょうか?
 参加者からは、こんな意見がでました。
 ●相手に学ばせるには?
 ・参加意識と主体性をもたせる そのために
  
  ・ゴールイメージをもってもらう
  ・学んだことをどう活かすのか自分で考えてもらう
  ・注意をひきつける
  ・手を動かせる
  ・話し合いをさせる
  ・受講生の話を聞く
  ・話したことを承認する
  ・質問をする
  ・ロールプレイを入れる
 ・目的を見失わないよう意識付けを行う
 ・受講生のイメージできる領域に落とし込む
 ・1stステップ:気づかせる
  2ndステップ:自分の言葉で表現できるレベルにする
  3rdステップ:手、足、口の行動レベルにする
 ・学んだことがどう役立つか「ひもづけ」する
 ・「講師が教える場ではない」ことを、参加者に理解してもらう
 ・ファシリティー(環境)を整える
 非常に良い意見が多くでてきましたね。勉強になります。
 こうやって参加者から学べるところが、
 「参加型セミナー」の良いところですね。
 皆さん、どうもありがとうございました!
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