【木曜日23-43】ビジネス書

木曜日

○最近読んだビジネス書(7冊)

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『9割の社会問題は、ビジネスで解決できる』 田口一成(2021)

○以前、飯島さん(比企院2期生)に薦められて積読だった本。読んでよかった!

・ソーシャルビジネスが扱うのは「儲からない」とマーケットから放置されている社会問題。
・資本主義の本質は、効率の追求。

・ソーシャルビジネスは、どうしてもコスト構造が高くなる。そのため価格競争ではなく、いかに付加価値を高めるか。
・2倍の価格をつけても成立するビジネスモデルをいかにデザインできるか。

・余剰利益は、グループで共有し、新たなビジネスを立ち上げる起業家への支援に使われる。
○これいいな~。まさに、「分度を稼いで、余剰を推譲」の実践! 比企大でもできないか。

・起業家は、自立したいが、孤立したいわけではない。

・2~3人のコアメンバーで回し、売上1億円。この規模の事業ならより簡単に作れます。
・2~3人程度の少人数で運営するマイクロ起業はすごく面白いし、可能性を秘めている。

・世界中のあらゆる地域に、その地域課題を解決しようとするローカルソーシャルビジネスがたくさんある世界。GDPへの大きな貢献はないかもしれないが、それこそが私達の実際の暮らしを良くしていく。
○比企大が目指しているのも、まさにこれだな~。

・社長の一番の仕事は、絵を描くこと。大きな絵と一緒に、そこへたどり着く道筋も説明。

・当事者ヒアリングのコツは、「行動」を訊くこと。

・小さく始める。これが確実に成功させるための鉄則。
・あきらめずに修正を続けていれば、必ずうまくいく瞬間がやってくる。

・ボーダレスグループの仕組みの根幹
 1)恩送り:事業資金をサポートしあう
 2)MM会議:起業家同士が集まって、お互いの経営課題を相談する場

・沖縄の「模合」 月1回定額を持ち寄る。全額を毎月一人ずつ順番に受けとる。

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『NFT・メタバース・DAOで稼ぐ!』 加納敏彦(2023)

○神田正典さんの「実学MBA」でインタビューされていた方の本。面白い!

・分散(中央集権ではない)Decentralized が、これからの時代のキーワード。
・DAO:Decentralized Autonomous Organization 分散型自律組織

・DAOと名乗ると、最先端であるというブランディングができるので、感度が高い人が集まりやすくなる。
・上下関係ではなく、対等な人間関係を作る。これまでの組織運営にはない難しさ。
・このノウハウを持っている人はまだほとんどいない。

・初めての人でも売買しやすいのが、HEXA。疑似DAO(NFTの保有者限定コミュニティ)を作ることもできる。

・先進テクノロジーのハイプサイクル
  黎明期→過剰な期待のピーク期→幻滅期→啓発期→生産の安定期
・NFTはしばらく幻滅期に入る。相場より安い価格で買えるチャンス。

・セミナー動画をNFTにして販売。
・ウイスキー樽の中の蒸留酒をNFTにして、将来そのお酒を受け取れる権利を販売。

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『高収益企業の池クジラ戦略』 西浦道明(2021)

・「池クジラ」を完成することができれば、社員の働きがいと企業の業績を長期にわたって両立させることができる。

・明確にやらないことを決め、やるべきことに全力を注ぎ続けてきた。
・わずか数%の人たちに対してのみ、こだわりのシャツに絞り込んで提供する。

・アフターフォローという概念が薄い住宅業界。

・有事に強いビジネスモデルとは、安定性の高いストックビジネス。
・顧客を財産(ストック)と考え、ストック的ビジネスに持っていく。

・顧客1社あたりの売上の割合は、どんなに大きくても、1~2割程度に抑えておく。
○これほんとそうだよな~。起業初期は、1社で3割の危険な時もあった。

・地元の顧客は、この会社が無くなっては困る。まさに地元住民の会社。お客様株主の立場からしても、利益を上げ続けてもらわなければならない会社。
・稼ぐ力の強い会社は、目先の売上に翻弄されず、長期的視野に立って、自社の独自コア能力を磨き、ファンづくりを徹底している。

・「池」の選択でまず一番大切なことは、誰を深く満足させる顧客にするかということ。
・池クジラであれば、少なくとも二けたに届くくらいの売上高経常利益率になっている。

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『差別化戦略で小が大に勝てる』 坂上仁志・ひげ羽扇(2020)

・大きくなるのではなく、強くなる。
・弱者がNo.1になりやすい順序がある。 1)地域 2)顧客 3)商品
・弱者は手を広げない。
・一点集中するとは、やらないことを決める、小さくする、絞り込むこと。
・狭く、深く、濃く、長く。

・会社の経営に直結する一番大事な指標だけは、毎日見る。
・経営者は、財務会計よりも、管理会計に強くなる。
・まず毎日売上数字を見ることから始める。
・日にちを決め、定期的に月次データを報告する相手がいるとさらに良くなる。
○うちだと、月初の税理士さんの試算表作成時と、「不倒の経営」勉強会がその場になるんだろうな~。

・ある領域に一点集中をして時間や経営資源を注ぎ込む。そうすることで、No.1になれる。

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『徳川家康 弱者の戦略』 磯田道史(2023)

○大河ドラマ「どうする家康」を観てるのと、タイトルにひかれて購入。面白かった!

・.人間は、文化的権威(記号)によって支配するのか、軍事的力(暴力)によって支配するのか?あんばいよく両方で支配するのか。

・競合相手とは、なるべく「棲み分け戦略」をとる。無理と見たときだけ、徹底して戦う。

・これ以上、他人や家臣に踏み込まないという境界線を、決めていた。
・「互酬信用による支配」と「棲み分けによる支配」が、日本社会によく適合した。

・平野部は、中央集権的な支配がしやすく、山間部など入り組んだ地域は、分権的になりやすい。

・弱者、家康がたどり着いた最後の戦略は、「文化」の重視。

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『夢をかなえるゾウ4』 水野敬也(2020)

○読書会議でのお薦め本。泣いた。

・「なんぼ大きくてかないそうにない夢でもな、その夢に近づくためにできることは、今、この瞬間にある

・一番大変なのは、自分の時間を子どものために使うことだと思う。だって時間は──自分の人生そのものだ
・「父さんの一番貴重な財産──『時間』を僕のために使ってくれて、ありがとう。

・自分の人生が残り少ないことを知り、初めて見えた世界がある。それは、自分がいつか必ずこの世を去るという事実と向き合えば、何をすべきかはっきりと分かった状態で生きられるということ。

・「夢のかなえ方」「夢の手放し方」 この二つを学び終えたとき、あなたは、 「夢をかなえるために努力する」 「夢に縛られる苦しみから解放される」  どちらの道にも進むことができる、本当の意味での「自由な人生」を手に入れられるはず。

・確かに僕が晴香にいら立ってしまったのは、晴香が僕の思い通りにならなかったからだ。

・「他人を受け入れることが自分を受け入れることにつながる」
・この課題を実行すれば、『人生の苦しみは必ず減っていく』

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『夢をかなえるゾウ1』 水野敬也(2021)

・「成功しないための一番重要な要素はな、『人の言うことを聞かない』や。

・ビジネスの得意なやつは、人の欲を満たすことが得意なやつ』てな。人にはどんな欲があって、何を望んでいるか、そのことが見抜けるやつ、世の中の人たちが何を求めているかが分かるやつは、事業始めてもうまくいく。

・自分がこうするて決めたことを実行し続けるためには、そうせざるを得ないような環境を作らなあかん。
・自分を変えるんじゃなくて、環境を変える。

・世界を支配してる法則を学んで、自分の考え方をその法則に合わせた

・人は、自分の自尊心を満たしてくれる人のところに集まるんや。

・知識を頭に入れるだけでは人間は絶対に変われへん。人間が変われるのは、『立って、何かをした時だけ』

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投稿者:関根雅泰

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