2010年 教育工学会 全国大会 @金城大学

東大大学院

名古屋の金城大学で開催された教育工学会の全国大会に参加してきました。
どんな様子だったか、さし障りのない範囲でご報告します。

私は、2日目から参加しました。
(・他者の発言 ○関根の独り言)
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◎2010年9月19日(日)2日目
●シンポジウム2  14時45分~17時30分
 「教育工学を問い直す~教育工学会はどうあるべきか」
  
1.全国大会
・2011年は、首都大学東京@八王子で開催される。
○来年は、奥さんと子供たちも連れて行ってみようかな。
2.研究会
・若手研究者は、全国大会で発表しはずみをつけ、研究会で深い議論を行う。
○2011年は、発表しよう!
3.論文
・教育工学は、勝手な自由な学問。
・教育工学論文の4分類:
試験管実験(in vitro)ある程度の統制実験(in vivo)
  実践研究(in situ) 調査
・調査研究では、介入なしにそのままの状態を調査する。その調査によって、
 キーとなる変数や介入のポイントを見出そうとする。
○俺は、まず「調査」かな。そのあと「実践研究」?
○教育工学会の強みは何か?ここで鍛えられることで得られること、
 学べることは?他学会に活かせることは?
4.科研
・小学校では秋田、中学校では福井、そして富山県が、学力が高い。
 3県では、学習規律がしっかりしている、授業と家庭学習がつながっている、
 40代の優秀教員が多い。
・吉崎先生のプロジェクトには、山内先生が関わっている。
 小中高大の縦と、国外との横の比較を行っている。
・カナダは、共感力を鍛えようと、赤ちゃんと母親に関わってもらって、
 1年間子供たちが見守る授業がある。地域に上手く関わってもらっている。
○このプロジェクト(教育方法の改善、開発)の結果を知りたい。
 今後もチェックしていこう。
5.議論
○ツイッターを見ながら、シンポジウムに参加するのは面白い。
 他の人がどう感じているのかが見える。
 講演者は大変だろうが、聴衆(ツイッター参加)は気楽で
 参加しやすいのかも。
・通らない論文は、以下が欠けている(山内先生)
 「新奇性(目新しさ)」
 「妥当性(言っていることは本当か、研究の方法論)」この2つで50%
 「目的、方法、結果の一致」ここが50%(実践者は論文の書き方を知らない)
 論文の書き方を学べるコミュニティーがあってもよいかも。
○大学院の研究室に属させて頂いていると、こういう支援は得られやすいのかも。
・デザイン実験の論文を通すノウハウは、教育工学の強みかも(鈴木先生)
・教育工学とは?
・教育工学には、授業研究、教員研究など強い領域がある。
 蓄積された知見を、新しいテーマに活かせる 
  例)森さんのワークショップ論文 それが、教育工学
・教育、学びに関しては、教育工学が最先端
・「教育をよくしたい!」という思い、それに応えられるよう場を
 提供するのが、教育工学
・どんな人もウェルカムなのが、教育工学。
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●ワカモノ飲み会 20時30分~22時30分 
 夜は、自称ワカモノが集まる飲み会です。
 100名近い参加者で盛り上がりました。
 結構ノリが体育会系でした。
 Sさんをはじめとする幹事の皆さん、お疲れ様でした。楽しかったです。
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◎2010年9月20日(月)3日目
●一般発表
1)学習者によるデジタルストーリーテリングと授業設計
・学習者によるナラティブ、語りを入れる 
 作品に自分自身のナレーション(声)を入れることが重要
 新たな自我が形成されるため
 社会構成主義「自我が言語によってコンストラクトされる」という
 考え方を基に
○一人ひとりが、自分のストーリーを、写真(本人、家族)や声を入れて
 デジタルムービーとして共有するのはいいかも。
 一人ひとりの背景がわかることで、人への共感力も芽生えるかも。
 (いじめへの対策)
○この先生の後、ガラッと聴衆が減った。自分の前で、聴衆が席を
 立ったらきついだろうな。まずはタイトルで関心をひくか。
○教育大学の先生方や、現場の教員の方々も、すごい。
 自分はまだまだだな。自分にできることを精一杯やるべ。
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2)Study on IOC pedagogy in Italy and Indonesia
・Classとは、Good teacherとは、Student responsibilityとは
・not transfer of knowledge, educe! (pulling up)
・教員のマインドセットを変える。エナジー、パッションが大事
○IOC pedagogy? スタントメソッド(Soetanto method)?
 感動教育? まずは本を買って読んでみるべ。
○発表者と聴衆が少ないのなら、数年後には英語で発表をしてみてもいいかも。
 海外発表前の準備として。
 例えば、
 2011年(M2)ポスター発表 
 2012年(M3)一般発表
 2013年(M4)課題研究発表(組織・職場における学びの組織化)
 2014年(D1)英語発表(International session)
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●ポスター発表
1)家族内コミュニケーションを支援するデジタルストーリーテリング
  システムの開発
○父親の関わり 
○ポスターが、A48枚+タイトル1枚 下に緑の背景紙 かわいいアクセントあり
 俺がポスター作る時も、これを参考にしよう
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2)ユビキタスによる児童見守りシステムの評価分析
   兵庫県立大学大学院 石川さん
・ICタグをランドセルにつけて、校門を出た時に「出たよ」というメールが届く。
・危険があった時は、ICタグ(GPSあり)のひもを引っ張ると、
 地域ボランティアや警備会社、警察が駆けつける
・私立学校では既に導入 大阪?でも1世帯月500円負担で運営
・総務省の音頭 文科省は、携帯電話 学校持ち込み禁止
・母親は子供が遅くなるだけで心配、この不安をどう父親に分からせるか。
○俺も自営業で、家にいるからわかるけど、子供たちの帰りが遅いと
 心配になる。会社勤めだと考えもしなかったろう。奥さんに任せきりで。
 ときがわ町は、地区の防災連絡で「今から小学校低学年の子供たちが下校します。
 地域でも見守って下さい」と流れるので、それで帰りが分かる。
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3)OJTにおいてリフレクションを支援するマイクロブログの設計
    熊本大学大学院 植田さん
・業務経験を通じた学びが十分になされなていない原因は、経験学習
 モデルのサイクルが「経験のステージ」で止まっていることであり、
 その対策として「省察」を的確に支援する仕組みが必要と考えた。
・ツイッター 140字入力
 Y:やったこと K:気付いたこと T:次にやること
○これ上手いなー。これなら負担感なく楽しくできるかも
・一対一よりも多対多にした方がよいのではというフィードバック。
○これは確かにそうかも。
○この方の発表は聞けなかったが、面白そう。
 熊本大学の北村先生にはお会いできたので少し話が聞けた。
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4)研究室メンバーのポスター
舘野さん、木村さん、我妻さんが発表していた。
皆凛々しい。同じ研究室であることが誇らしい。
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●課題研究発表 「組織・職場における学びの組織化」14時~16時30分
○大勢の聴衆。関心が高いテーマなのかも。
1)企業で働く個人のキャリア確立を促す学習環境-職場、実践共同体、越境
    産能大学 荒木淳子
・挑戦性が高い個人にとって、仕事内容が明示化された方が、キャリア確立
 が促されるが、職場の支援的環境はそれを妨げる。
・上司が社外との橋渡しをしてくれるとキャリア確立が促される。
・多様性がある実践共同体で、自分の仕事を語ることで
 経験を内省する機会となる。
○あまりに語りすぎるのも困るけど、適度に自分の仕事について
 語ることは大事なんだろうなー。
○言葉の定義(学習、越境、実践共同体)を質問されることが多い。
 自分は~という意味で、▲▲を定義している、ときちんと答える必要あり。
・キャリア確立、キャリア発達を学習ととらえているのか。
 学習環境とは誰が認め、どうデザインするのか、という質問(中原先生)
 →本人は越境を学習とは思っていないかもしれないが、
  観察者から見た時には学習と見えた。
 →本人、企業、第三者がデザインする?
○組織社会化の観点(企業側の視点)で言うと「越境」されて別の世界の
 ことを知られるのは不都合かも。
 新卒が携帯で、学生時代の同期で他社に就職した仲間に
 電話して話を聞く。すると隣の芝生が青く見えてしまう。
 ただ、キャリア確立の観点(個人側の視点)で言うと、越境して、
 本人の幅が広がり見方が深くなる(=学習)ならば、それはよいこと。
 その結果、企業に益する活動(仕事で成果を出す)につながれば、
 それは企業にとってもよいことだが、仮に辞められたら困る。
 企業にとって見ると、あまりに個人が学びすぎるのも望ましくないのかも。
 企業にとって都合のよい範囲内(釈迦の掌)で学んで、貢献してくれるのが、
 望ましいのかも。
 しかしそれでは、枠以上、範囲外の独創性や創造性は出にくい。
 組織でやっていくということは、そこはあきらめるということ?
 独創性、創造性は、一人の天才の出現にかける?
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2)組織における持続可能な学習環境デザイン
   
    公立はこだて未来大学 美馬のゆり
・新たなデザイン原則(空間、活動、共同体+道具、デザイナー)の必要性
・原則なんて存在しないのでは(中原先生)
○こうやって意見のぶつかりあいをしていくのか、研究者たちは。
 きつい世界だなー。
 自分が見ている、自分が信じる世界を、貫く。
 何が正しいかは、後世にならないと分からない?
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3)若年者アルバイトはどのようにしてスターバックスのバリスタになるのか
    北九州市立大学 見館好隆
・4つの段階(入社前、入社直後、半人前、一人前)5種類の経験
○他のお店への出張や、越境の機会もあるのかな。
・スタバの人材育成は「4つの段階(美馬先生は、徒弟制の意であげた?)」
 であったというのなら、自明のことなのでは。どこが新しいのか(美馬先生)
 →美馬先生の原則も、自明のことでは?研究者はどこまで語ればよいのか?
  自明でないといわれるために。(中原先生)
 
 ・具体的な実践まで落とし込むところまで(美馬先生)
○このやり取りもエキサイティングだったなー。
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4)元外国人留学生の組織社会化に関する探索的研究:
   組織参入後の学習課題とその促進要因
    東京大学 島田徳子
・入社後の満足度が低い元留学生の語りには、上司や同僚との相互作用に
 関する話が出てこない。
○俺も組織社会化のレビューをより緻密にやっていこう。
 島田さん、お疲れさまでした!
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5)ワークに学習を埋め込む:フィールドワークに基づくOJTの再考
    Palo Alto Research Center 池谷のぞみ
・学習の機会をワークに埋め込むことは難しい。
・OJTについてはあまり議論されていないのでは
・仕事の一部としてOJTをやるには
・会議の進め方を変えることで、学習機会を作り出した
・ふり返りと問題把握と解決の場を作ることで学習機会となる。
・「OJT」は、一般のビジネスパーソンが使う「集合研修以外の指導」という意味と
 HRD関係者が使う「人事施策として」のOJTの意があると思うが、どちらか(長岡先生)
 →前者
・現場のマネジャーは「ラーニング」という概念をもっていないのでは(中原先生)
 →いや持っていた。「教えたいと思ってもなかなかできない」という
  言葉がマネジャーからは出てきた。
 ・教える=ラーニングではないのでは(美馬先生)
  →学んでほしいという点では、ラーニングでは。
○「学習」「学び」「ラーニング」という言葉を使うときには注意が必要なのかも。
○ただ、本当に企業のビジネスパーソンは「学習」「ラーニング」といった
 概念をもっていないのか、そういう文脈で行動を語らないのか。
 確かに、現場のビジネスパーソンにとって「学習」は主ではない。
 そこは常に学習について考えている教育担当者や研究者と違うところ。
 「仕事」が主。そして、仕事とはおもに「成果、結果」を出していくこと。
 ただ、その際に新人に関して言えば、「成果を出す=一人前」になるまで
 には「学習」が必要であるという考えは、現場のビジネスパーソンも
 持っていると、私は思う。
 仕事で成果を出す手段、途中の過程としての学習は必要である。
 だからこそ「教える」という考えも生まれてくる。
 学習は企業のビジネスパーソンにとって中心ではないが、全く頭にないか
 というと、そんなことはないのでは。
 他人(新人)だけでなく「自分も学ばないと」「俺もまだまだだよな」
 特に、上手くいってない時、失敗した時、落ち込んだ時に、
 学ぶ必要性を、企業のビジネスパーソンは感じるのでは。
 (少なくとも俺はそう)
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6)議論
・学習環境デザインが上手くいっている函館未来大学のケース(教員対象)
 と企業では状況が違うのでは
・デザイン原則とは、この観点に注目すれば、学習環境をデザインできる
 という考えなのか
・企業では、原則をもっていっても上手くいかない。
 まずはプロセスコンサルテーションで、先方の話を聞く。
 原則は、企業側で決める。
・教育工学の研究者に対して、企業人は何を求めているのか?
 →ビジネスをしていく上での種が必要。その一つとして。理論的に。
  (学研 栗山氏)
 →現場担当者のモヤモヤをスッキリさせることが研究者の役割では
  (北村先生) データ、理論、知見、モデルを使って。
・今回の5つの発表も「自明の理」だよねというレベル。
 提示されたモデルを、どう自社に適応するか、
 そこを企業は期待している。(産能大学の方)
○俺はこの考えは理解しているつもりだけど、研究者はどう反応するのかな?
 「企業のために研究をしているわけではない!」と思うのかな。
 別に企業の方が上で、研究者がそれに使われる存在ではない。
 お互いに補完し合うウィンウィンの関係になれると思う。
○課題研究発表は、エキサイティングだったなー。お互い真剣で切り合う感じ。
 特に、中原先生は、実力を認めている相手に対しては舌鋒が鋭い。
 (俺なんかまだまだ手加減されている)
 いつかは本気になってもらえるよう、できることをやっていくべ。
○まずは、「新卒社員の育成」に関して「組織社会化」と「OJT」の
 先行研究レビューを書けるよう、10月に時間をとろう。
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来年は自分も発表します!
やっぱり自分の発表が無いと、ちょっと物足りないですね。
(学会関係者の皆さん、ありがとうございました。
 そして、連休で子供が3人いて大変な中、気持ちよく送り出してくれた奥さん、
 ありがとうございました。 子供たち、今度の休みは遊べるからねー)

投稿者:関根雅泰

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