日経産業新聞に興味深い記事が出ていました。
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 2年生が新入社員を指導
 -狭山金型製作所(埼玉県入間市)は、四月から入社二年目の社員を、
  新入社員の指導役にした。
  通常だと教えられる立場だけの二年生が早い段階で教える側にも立つことで、
  個々の作業の意味を深く理解させるためだ。
 -「分かっていても伝えるのは難しい」。平野さんは去年は機械を動かすだけだった。
  福原さんに「なぜこの作業が必要なのか」と聞かれ、作業の意味を考えるようになったという。
 -ただ、二年生が教えることには限界がある。グループリーダーの佐藤豊さん(38)は、
  ワイヤ加工で十年以上の経験がある。微細な加工や二人が経験したことがない新しい
  加工技術が必要な時には、想定される失敗や注意点のみアドバイスする。
 -「世代が違いすぎると細かいことを聞きづらい」と大場治社長(45)は指摘する。
 -「一方通行の技能伝承でなく、学ぶことと教えることを同時に経験してほしい」
  という大場社長の取り組みは始まったばかり。作業手順などをまとめた「マニュアル」を
  若手につくらせることも考えている。
   (2007/12/18, 日経産業新聞, 14ページ)
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 自分が教える立場に立つことで、
 作業の「意味」を考えるようになる。
 2年目社員が、新入社員に教えることで、双方の成長が促される。
 かといって、二人に任せきりにするのではなく、
 ベテラン社員が、後方から支援する。
 「教えることで、学ぶ」
 上手いやり方ですね。
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