雑誌「人材教育」07年11月号に、
 トヨタ自動車 会長 張富士夫氏の対談記事が出ていました。
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 (インタビュアー))
 -最後までPDCAサイクルを回しぬくための秘訣は?
 (張氏)
 -PDCAサイクルの中で、私は3番目のチェックが最も大切だと
  考えています。
  これはきちんと癖をつけなくてはいけない部分です~
 -チェックには2つのアプローチがありますね。
  「なぜ、失敗したか」と「なぜ、成功したか」です。
  失敗のほうは、深く反省すれば自然と考えるものですが、
  成功のほうは、チェックされないことのほうが多いのではないでしょうか。
 -私は(上司の)鈴村さんに「なぜだ、なぜだ」と年中言われましたよ。
  プロジェクトがうまくいきましたと報告したとしても、
  「なぜだ」とすぐに聞き返されました。
  そこでうっかり「たまたまです」とか「運がよくて」と答えようものなら
  「馬鹿やろう!」と怒鳴られました(笑)。
 (インタビュアー)
 -「なぜだ」という上司からの質問が、PDCAのチェックそのものだと。
 (張氏)
 -成功にしても失敗にしても、しつこく本当の原因を探っていくと
  そこから見えてくるものが必ずあります。
     (「人材教育」November2007 p4~13 一部抜粋)
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 PDCAのチェックが大事。
 立ち止まって、ふり返ること。
 ふり返るときには、「なぜ、成功したか/失敗したか」を考える。
 真の原因が見えてくれば、その後の応用が可能になる。
 部下/後輩自身に、「チェック」(ふり返って何故を考える)の
 習慣をつけるのも、上司/先輩の役目である。
 確かに、自分で「チェック」ができる部下/後輩は少ないですよね。
 逆に言うと、部下/後輩が、自分で「チェック」して、
 「成功/失敗の原因」を考えられるようになってくれれば、
 教える方は楽になりますね。
 そのためにも、報告相談を受けたときや、仕事を教えるときに、
 「何故?」を問うことが大切になるのでしょうね。
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