○2種類の学習形態
 「参加型・対話型」セミナーとは、参加者自身に考えさせ、
 周囲と話し合わせることで、学習効果を高める研修方法です。
 一方通行の情報提供型、講義形式ではなく、
 双方向の情報共有型セミナーのことを、「参加型・対話型」セミナーと呼びます。
 一般的に、人間の学習形態には、2種類あると言われています。
 ●Passive Learning(受動的学習)
 ●Active Learning(能動的学習)
 Passive Learning(受動的学習)は、受身の学習です。
 前に立っている先生・講師が、
 生徒・受講者に対して、一方的に情報を提供する。
 受講者は、先生の話を、ただ「聞くだけ」という状況です。
 それに対して、Active Learning(能動的学習)は、
 積極的に参加する学習形態です。
 前にいる「ファシリテーター」からも、ある程度の情報は提供されるが、
 参加者からも意見を出してもらう。 つまり、双方向です。
 また、参加者同士が意見交換、情報共有をしあう。
 参加者は自ら積極的に、参加し、学習する。
 これが「Active Learning(能動的学習)」です。
 「参加型・対話型」セミナーは、Active Learning(能動的学習)です。
 自らが積極的に参加し、自分自身の内面や周囲と対話することで、学習効果を高めていく。
 それが「参加型・対話型」セミナーです。
 いい事尽くめに聞こえる「参加型・対話型」セミナー。
 当然、メリット・デメリットがあります。
 では、そのメリット・デメリットとは何なのでしょうか?
 ○参加型セミナーのメリット・デメリット
 参加型・対話型セミナーには、聞き手・話し手 双方に対する「メリット・デメリット」が
 あります。確認していきましょう。
 ◎参加型・対話型セミナーのメリット
 【聞き手】
 ・講師の話を聞くだけでなく、自分も参加できる。
 ・自分の考えが整理される。
 ・周囲の意見を聞くことができる。
 ・人脈も広がりやすい。
 ・楽しい。
 ・学習効果が高い。
 ・得られることが多い。
 【話し手】
 ・セミナー内容準備にとられていた時間が減る。
 (今まで1時間話す内容を準備するところが、
  30分話す分だけで済む。)
 ・ずっと話し続けなくて良い。
 ・参加者が勝手に考えてくれるので、講演・セミナーが楽になる。
 ・参加者から更なる情報収集ができる。
 ・参加者の反応がよくなる。
 ・参加者の満足度が高くなる。など。
 ただ、当然、いいこと尽くめではありません。
 参加型・対話型セミナーの「デメリット」もあります。
 ◎参加型・対話型セミナーの「デメリット」
 【聞き手】
 (向かない人がいる)
 ・講師からの「ありがたいお話」を聞きたいと思っている人。
 ・自分で考えるのが苦手な人。
 ・全くの初心者。
 ・知識、経験が無い人。
 【話し手】
 ・最初の頃は、周到な準備が必要。
 ・「良い質問」を考える能力が求められる。
 ・ファシリテーション技術が必要。
 ・人の話をしっかり聞く能力が必要。
 ・模造紙に書くのが大変。
 ・時間管理がしづらい。
 ・慣れるまでが大変。
 ・大人数の場合、工夫が必要。
 ・一方的に話すのが好きな講師には向かない。
 以上のような「デメリット」あるいは「難しさ」もあるのが、
 参加型・対話型セミナーです。
 ただ、「コツ」さえ、つかめば楽です。
 参加型・対話型セミナー、やる前は、「なんか、難しそう」と感じる方が多いのですが、
 ポイントさえおさえれば、簡単にできます。
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