●若手社員の早期退職を防ぐ取り組み
 若手社員の早期離職を防ぐ取り組みを、最近の新聞各紙から
 取上げてみました。
 1.管理職の育成
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 社員の仕事ぶりについて上司だけでなく同僚や部下も評価する
 「三六〇度評価」が再び注目されている。
 かつては賃金や人事制度の基準の一つだったが、
 近年は業務が多様化する管理職の育成に使う企業が増えている。
 研修の前にあらかじめ本人に対する評価を部下や同僚から聞き取り、
 それを本人に示し問題点を把握してもらったうえで改善策を提案する。
 コーチ・トゥエンティワンの桜井一紀社長は
 「管理職研修の成果として顧客企業から求められるのは
 従業員離職率の低下」と明かす。
 管理職が部下や同僚の声を意識し対話するよう努力することで、
 職場の環境が良くなり離職率が減るのを期待しているわけだ。
               2007/04/16, 日本経済新聞 朝刊
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 「360度評価」を使い、管理職に部下との接し方をふり返らせ
 職場環境に配慮させることで、若手社員の離職を防ぐ。
 若手社員の離職率低下のカギは、職場の管理職ということでしょうか。
 2.採用時の適正診断
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 リンクアンドモチベーションは今年1月、就職希望の新卒者を対象に
 ビジネスパーソンとしての基礎能力が適正かを診断する商品を発売した。
 ワイキューブは、社員の定着率を高める目的で、上司と部下の相性度を判断し、
 潜在的な退職理由を把握できるツールを開発し、今月から企業向けに提供を始めた。
     2007/03/30, FujiSankei Business i.
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 ◆リンクアンドモチベーションさんのツールは、
  採用時に、「学力」や「知識」だけでなく、
  「数字」や「空気」を読む力を測定し、
  ビジネスパーソンとしての基礎能力が適正かを診断するものだそうです。
  つまり、「数字」や「空気」を読む力がないと
  職場ではやっていけないということですね。
 ◆ワイキューブさんのツールは、
  職場での人間関係を把握するもののようです。
  若手が辞める要因の一つは「職場の人間関係」だということでしょうね。
 3.新入社員と指導担当 双方への研修
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 『エン・ジャパン、研修を代行――
  せっかく採用、早期退職を防ぐ、新人と指導役を指導。』
 ネット求人広告のエン・ジャパンは新入社員のつなぎとめを
 目的にした社員研修を代行する事業を始める。
 新人社員と指導する先輩社員の両方を対象にし、
 お互いが快適に働ける職場環境づくりを助ける。
 インターネットやテレビゲームの普及などにより子供のころから
 対人関係が希薄な若年層が増え、ここ数年「会社になじめない」など
 仕事以外の理由で早期退職するケースが目立つという。
               2007/04/18, 日本経済新聞 朝刊
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 これは、弊社ラーンウェルでもお手伝いしているやり方ですね。
 ◆新入社員に対しては「仕事の学び方」
 「職場の先輩、上司は完璧じゃないよ。
  自分で学んでいく力を身につけな。」
  というメッセージと共に、
  職場での具体的な「仕事の学び方」を教える研修です。
 ◆先輩社員に対しては「仕事の教え方」
 「教え上手は、相手本位。
  新入社員を成長させるような教え方について学びましょう」
  というメッセージと共に、
  職場での具体的な「仕事の教え方」を教える研修です。
 これからも若手社員の早期退職を防ぐ取り組みについては、
 このブログでも取り上げていきます。
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