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準備が大切なんだよ。

【学びスキル研修のフォローアップ】


先日、ある会社で「新入社員フォローアップ研修」を実施しました。

4月の導入教育時に行った「学びスキル研修」のフォローです。


そのときの様子を、差しさわりの無い範囲で

1)準備
2)実行
3)評価

の3つに分けてご紹介します。

1)準備


今回は、事前課題で、かなりの負荷を参加者にかけました。

まず、最大のテーマは「劇」の準備。


本番では、「新入社員劇場!」と称して、

あるテーマをもとに「劇」をやってもらうことにしました。


工場勤務など、近い職場のメンバーや、
本社、支店など、離れた職場のメンバーが、
業務時間外を活用し、「劇」を準備する。


仕事を覚えるのに必死の中、大変だとは思いましたが、
あえてやってもらいました。

その他にも、提出書類として、

『4月からのふり返り』

 〜上手くいったこと、上手くいかなかったことの列挙と、
  その要因分析〜

『自分はこれだけは負けない!』

 〜自信を失っている新入社員に
  自分の良さ、強みを再認識してもらう〜

『私の上司のすばらしい点』

 〜OJTを担当してくれている上司を観察し
  その尊敬すべき点、見習うべき点をあげる〜

 (上司には、新入社員にナイショで
  「○○さんに期待すること」という手紙を書いてもらう)

『仲間の良い点・改善点』

 〜劇の準備を通して、仲間の行動を観察し、
  フィードバックする〜

『社会人としての基本行動』(自己評価・周囲評価)

 〜服装や態度、言葉遣いなど、周囲にチェックしてもらう〜


これだけでもかなりの分量です。


正直

(ちゃんとやってくれるか? 

 本番の劇も、ひどいものになるのでは?)

と不安でした。

ところが、企画担当の方に入ってくる電話や話では

「劇の準備、がんばってますよ!」

「期待していてください!」

という声があがってきていたそうです。


提出書類も、1人の遅れもなく、期限どおり出してくれました。

すばらしいことですよね。

「当たり前のことを当たり前にできる」

その会社さんのレベルの高さを感じました。

2)実行


研修では、

・4月のふり返り
・目標の再設定 
・ふり返りの重要性 など

「学びスキル研修」で確認した事を、
さらに深く仕事に落とし込んでいきました。

やはり配属後は、ある程度仕事が見えてきているので、
導入教育時とは違います。

自分たちの悩みや課題を解決しようと、参加者も真剣です。

昼食後は、いよいよ「新入社員劇場!」のスタートです。


社内でも噂になっていたため、
本社の先輩社員たちが見学に来てくれています。

新入社員の緊張感も高まってきます。


全部で5グループの発表が終りました。


各グループ、色々工夫をこらしてくれた後が見られました。


「劇」が終わり、休憩時間をはさんで、「振り返り」を行います。

ここが、研修では重要なポイントになります。

「劇」をやって「あー、おもしろかった。」で終っては、意味がないですから。


今回の「劇」をとおして、何を学んだのか?何に気づいたのか?

今後の仕事に活かせるヒントが得られたのか?

そこがポイントになります。


ファシリテーターとしての私の真価が問われます。


いくつかの質問を元に、グループで話し合いをしてもらいます。

その後、発表してもらい、私がフリップチャート(模造紙)に書きとめながら、
意見の深堀をしていきます。


あるグループから

「昼休みしか準備時間がなかったにも関わらず、
 そこで計画したとおりに出来たことが良かった点」

という意見があがりました。


この意見は、深堀していく必要があります。


「なるほど。短い準備時間しかなかったにも関わらず、
 そこで準備したことができたのが、良かった点というわけですね。」

「ちなみに、昼休みしか準備しなかったのですか?

 現場で、準備の時間はとらなかったのですか?」


「皆、忙しくて時間が取れなくて。」


「同じ工場でしたよね。昼休みとか、仕事が終った後とか、
 
 集まれなかったのですか?」


「なかなか時間が合わなくて」


「他のグループは、土日に集まっている所もありましたよね。」


「・・・」


「今回の劇で、感じて欲しかったことの一つが、準備の大切さです。

 皆、忙しいのは同じですが、本番に向かっての準備に時間を

 かけてほしかったのですよ。」


私がこう言うと、その参加者は、こんなことを言いました。


「でも、短時間の準備で、同じ成果がでた方が効率的ではないですか?」


これは!

更に深堀していく必要があります。


「なるほど。確かにそうですよね。

 では、一つ質問していいですか?

 皆さんのグループの劇が、他のグループと同じくらいの発表、

 つまりアウトプットができたと考えていらっしゃるのですか?」


「・・・」


「厳しい言い方になりますが、皆さんの劇は“準備の後”が見られませんでした。

 確かに、短時間の準備で、同じだけの成果がだせるなら、その方が効率的でしょう。


 ただ、皆さんの場合、失礼ですが、まだそのレベルには至っていません。

 準備にかけた時間と労力で、成果が決まります。


 今の段階では、準備に時間をかけてください。

 仕事ができるようになってくれば、勘所を押さえて、

 短時間の準備でもある程度の結果が出せるようになります。」


「今回の劇で一番感じてほしかったのは、“準備の重要性”です。

 忙しい中、他の仕事で手一杯のなか、別の仕事を回していく。

 今回はいわば『プロジェクト・マネジメント』を体験して頂いたわけです。

 今日の発表という締め切りにむけて、最大限の結果をだすべく
 
 皆と協力しあいながら、準備をする。


 今日の本番をコントロールすることはできません。

 何が起こるか分からないですから。

 でも、準備はコントロールできます。

 だからこそ準備に力を入れてほしいのです。」

「厳しい言い方をしますが、今回の劇で

 “準備のあと”が伺われるグループと
 
 そうでないグループが、如実に現れています。

 準備をしなかったグループは、今回の課題を、甘く見ていた、

 ということになります。」


「今後の仕事においても、準備に時間と労力をかけてください。

 準備の段階だからこそ、周囲に色々質問したり、相談できるのです。

 準備に力をいれてください。」

皆、シーンと静まり返って、聞いてくれています。

「準備の大切さ」

これこそが、今回の事前課題と劇を通して、
参加者に気づいてほしかったことです。


3)評価
 

劇の「ふり返り」では、こんなテーマについても、考えてもらいました。


「今回の劇の準備と実行を通して、“これが大事かも!”と
 
 思ったことは何ですか?」


参加者からは、こんな意見があがりました。

・チームワークが重要。
 そのためにもコミュニケーションをとることが大切。
 そうでないと、モチベーションが下がってしまう。

・時間を作ること。

・コミュニケーションを密にする。

・失敗をどう活かすか。

・準備の前の計画に時間をかける。

・準備が結果に反映する。

・各自が責任を果たすこと。
 そのためにもリーダーは平等に仕事をふる必要がある。

・日々のルーチンワークの中で、忙しさに甘えない。

・最初からあきらめない。


こちらが伝えたかったことは、何とか伝わったようです。

今回の研修を企画された教育担当の方からは、
休憩時間中にこんな話をされました。


「フォローアップって、やっぱり大事ですね。」

「導入教育の期間を削っても、フォローアップに力をいれた方がいいかも。」

「導入教育のときって、新入社員もよく分からないまま受講してますよね。」

「配属されてしばらく経ったあとの方が、仕事も見えてきて、悩みも増えてくる。」

「そういう時期の方が、吸収力が違うし、本人たちのためになる。」

「上手くフォローアップをしてあげると、辞める新人も減るのかも。」

「今回の研修は、本人達にとって、気づきが多かったと思いますよ。」

今回の「新入社員フォローアップ研修」を通して、

私自身、学ぶことが多かったです。


新入社員の皆さん、ご協力くださった現場OJT担当の皆さん、

そして「チャレンジング」な企画にも関わらず一緒になって苦労してくれた

教育担当のMさん、どうもありがとうございました!


皆さんのご参考になれば幸いです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。


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