「学びスキル+ビジネスマナー+ロジカルスピーキング」

7.研修プログラムのご紹介

【H18年度 新入社員導入研修】の一例
「学びスキル+ビジネスマナー+ロジカルスピーキング」
H18年度の「新入社員導入研修」の一例として
「学びスキル+ビジネスマナー+ロジカルスピーキング」をご紹介します。
1.新入社員が、まず身につけるべき知識とスキルとは?
新入社員が成長していく為には、周囲の先輩や上司、お客様、取引先などから、
上手に学んでいくことが求められます。
また、同じ失敗をくり返すことがないよう、
自分の経験から学んでいくことも必要です。
その際に求められるのが、
効率的・効果的な「学び方」(ラーニング・スキル)です。
優秀なビジネスパーソンが実践している「ラーニング・スキル」を、
新入社員のうちから身につけることにより、彼らの成長は加速していきます。
そうは言っても、社会人にとって基本といわれる「ビジネス・マナー」が
しっかり出来ていない人間に、周囲の目は厳しいものです。
ビジネスマナーが出来ていないがために、周囲から要らぬ反感を買い、
必要以上のことは教えてもらえないといったケースも多くあります。
また、自分が何を聞きたいか、何が分からないかをしっかり伝えられる
「ロジカル・スピーキング」の能力が身につけば、報告・連絡・相談も
スムーズになり、学びのスピードが加速していきます。
この「ロジカル・スピーキング」は、グローバルな舞台での活躍も
期待される新入社員にとって、国際社会で論理的に合理的にビジネスを
進めていく際の必須スキルの一つとなることでしょう。
以上から、新入社員が、上手に学び成長していくために、
まず身につけるべき知識とスキルとして、下記の3つをご紹介します。
1)「ラーニング・スキル」 (学び方)
2)「ビジネス・マナー」 (相手への配慮)
3)「ロジカル・スピーキング」 (論理的な話し方) 
2.「ラーニング・スキル」(学び方)とは?
研修では、「多重知能理論」という理論的バックグラウンドと
「参加者自身の経験」から、「学び方のうまい人」が、
具体的にどんな行動をとっているのかを整理していきます。
結論から言うと、「学び方のうまい人」は、
「PDCA」を上手に回しています。
この“言葉では理解していても、きちんと実践できている人が少ない”
「PDCA」を、新入社員のうちからしっかり実践できるようにしていきます。
具体的には、「ラーニング・スキル」として、下記を学んでいきます。
�Plan:目標設定力
  (目標を持つ・計画を立てる・準備をする)
�Do:コミュニケーション力
  (観る・聞く・話す・読む・体験する)
�Check:分析力
  (立ち止まる・考える・書く)
�Act:優先順位力
  (決める・やる)
これらの「ラーニング・スキル」の一部である「Do:コミュニケーション力」で、
「ビジネス・マナー」と「ロジカル・スピーキング」を身につけていきます。
3.「ビジネス・マナー」(相手への配慮)
ビジネス・マナーといって「お辞儀の角度」とか「事細かな敬語」を
教えても、新入社員にはなかなか身につきません。
正直、ビジネスの世界に何年いても、敬語やマナーは難しいものです。
そこで、ビジネス・マナーに関しては、下記3点に絞った
指導をしていきます。
1)ビジネス・マナーが、何故大切なのか?
最近の新入社員の特徴として「理屈で納得しないと動かない」
という点があります。
彼らはビジネス・マナーに対して、「型にはめられる」
「自分の個性が潰される」といった捉え方をしている場合があります。
そこで、「何故、ビジネスマナーが大切なのか」を、
彼ら自身の「メリット」という観点から説き、合意を得ていきます。
本人が納得すれば、お仕着せではなく自らマナーを学ぼうとしていきます。
2)ビジネス・マナーで、重要なポイントは3つ。
私どもでは、ビジネス・マナーは、シンプルに「相手への配慮」の表れ
であると考えています。
ですからビジネス・マナーで重要なポイントは、下記3つです。
�相手を不愉快にさせない 
�相手に違和感を感じさせない 
�相手の立場で考える
この3つを基準に、現場の状況によって様々に変わってくる
ビジネス・マナーのツボをおさえてもらいます。
そうはいっても新入社員の場合、
相手が不愉快になったり、違和感を感じる言動とは
具体的にどんなものなのかをイメージできない場合があります。
そのためある程度「型(かた)」を伝え、
練習中心で理解を深めてもらいます。
3)「敬語」「名刺交換」「電話」に絞った練習。
実際、ビジネス・マナーは、
現場で試行錯誤しながら身につけていくものです。
ですから、あまりに多くの内容を導入教育で詰め込んでも、
現場では使い切れません。
そこで、現場に出る前に、これだけは絶対おさえてほしい、
という基本を「敬語」「名刺交換」「電話」の3つに絞って
練習中心で指導していきます。
4.「観る・聞く・話す」におけるビジネス・マナー
周囲から上手に学んでいく際に求められるのが、「ラーニング・スキル」
PDCAの一つ、Do:コミュニケーション力です。
コミュニケーション力の中でも、「観る」「聞く」「話す」が、
新入社員にとっては、特に重要になります。
そして、この「観る」「聞く」「話す」において
ビジネス・マナーが必要なのです。
「観る」
先輩社員の言動を観察し、盗み取る良い機会の一つが、
客先への同行訪問です。その際は、当然はずかしくない
ビジネス・マナー(特に、名刺交換)が必要になります。
「聞く」
周囲の先輩や上司、そしてお客様や取引先から、
新入社員は様々なことを学んでいきます。
そのときに求められるのが適切な「質問」と、
積極的な「傾聴」です。
ここでも、質問するタイミングや質問の仕方、話の聞き方など、
相手に配慮した言動「ビジネス・マナー」が必要になります。
セミナーでは、社内での上手な質問の仕方を理解します。
また、名刺交換後の「立って話を聞く」「椅子に座って話を聞く」場面、
および「電話を受けて、相手の話を聞く」場面での
ビジネス・マナーの練習をします。
「話す」
ビジネス・マナーの難関の一つ「敬語」が必要になるのが、
この「話す」場面です。
上司・先輩への「報告・連絡・相談」時の適切な言葉使い、
社外の方への話し方、電話での受け答えなど、現場での「話す」場面での、
敬語の基本を身につけてもらいます。
更に、メールでの文章における敬語についても確認をしていきます。
5.「ロジカル・スピーキング」が新入社員に求められる理由
ロジカル・スピーキングが、新入社員に求められる理由が3つあります。
1)分かりやすい報告・連絡・相談をするために
2)プレゼンテーション能力を向上させるために
3)グローバル・スタンダードの説明能力を身につけるために
ロジカル・スピーキングといっても、新入社員の段階では、基本で十分です。
あまりに細かい論理分析手法を学んでも、
現場ではそこまでの分析をしている暇がない場合もあります。
どちらかというと、上司・先輩から報告を求められたとき、
自らが相談に行くとき、お客様から質問されたときなどに、
「すばやく論理的に自分の考えを整理する」ほうが、
現場では主に求められるのではないでしょうか。
その際に役立つ武器が、シンプルな「サンドイッチ・フォーマット」です。
この欧米社会で開発され、現在もグローバル・ビジネスにおいて、
最もポピュラーに使用されている「論理的な説明の型」を、
新入社員のうちから身につけてもらいます。
「導入・本論・結び」という3部構成からなる「サンドイッチ・フォーマット」
たった、これだけのシンプルなフォーマットが、
欧米人の論理的で分かりやすい説明の基盤になっています。
頭では分かっていても、実践している日本人が少ない。
だからこそ、御社社員が身につけることによって、
大きな差別化につながっていきます。
それは、きっと彼らにとって、簡潔明瞭な報連相、
相手が納得するプレゼンテーション、そして、
将来の国際舞台での活躍にもつながっていくことでしょう。

投稿者:関根雅泰

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